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「一日前プロジェクト」エピソード138 ~朝食を一緒に配りませんか? -被災者も立派な働き手- ~

(三条市 30代 男性)

地震で被災した地域の小学校のテントでずっと寝泊まりをしていました。固いおにぎりじゃ、とてもジィーチャン、バァーチャンは食えないぞという話になって、おかゆだけは乳幼児の離乳食にも使えるからと、24時間切らさないようにしていました。

で、朝ご飯を7時に食べさせようとすると、一般ボランティアはまだ来てくれないから、人の手が足りない。われわれ2~3人で1,000食とかを配り切れるものじゃない。

考えたら、「いるじゃないか、体育館の中にぶらぶらマンガを読んでヒマそうにしている連中が!」となって、館内放送をしてもらったら、10人ぐらいがわーっと来て手伝ってくれたんです。けれど、翌日から1人減り、2人減り、3人減りという具合。「どうせ、そんなことをしなくたって飯を食わしてもらえる」という考え方が浸透してきたんですね。

「冗談じゃないぞ」ということになって、行政のほうからも声をかけてもらったら、入れかわり違う人を連れてきてくれるようになり、今度はそこから派生して、どんどん人が増えてゆきました。

ボランティアって、なぜか避難所のなかって足を踏み入れにくいんですよ。生活の場、プライベートの場ですから。外部の我々はなるべく入りたくないし、入っちゃいけないと思うので、そこに避難している人に、炊き出しをとりに来られないお年寄りへおかゆを持っていってもらいたいのです。そうすれば、お年寄りがいつもと違うようすだったら、すぐに気づくはずですから。

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