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「南海地震を知る~徳島県の地震・津波碑~」(第26回)-浅川観音堂「地蔵尊台石」

浅川観音堂 地蔵尊 地蔵尊台石 地蔵尊扁額

第26回は、海部郡海陽町浅川地区の観音堂境内地蔵堂にある「地蔵尊台石」です。
名称:地蔵尊台石
場所:海部郡海陽町浅川字イナ 観音堂境内地蔵堂
建立:正徳2年(1712)7月
地震:宝永地震(1707年10月28日)

海陽町浅川字イナの浅川湾を見下ろす小高い丘の観音堂地蔵尊台石に、わが国最大級の東海・東南海・南海地震が同時に起きた宝永地震(1707年10月28日)時の津波の様相が刻まれています。それには、「午後2時頃、大地震、その後9mの津波がカラウト坂の麓まで上がり、引き潮により千光寺以外はすべて流失、140余人の犠牲者を出した。」などと刻まれています。今では台石の文字は上半分しか見えず、その銘文を扁額に書き示しています。

『教訓』
この浅川には、慶長津波の天神社鳥居の遺物、宝永津波のこの供養地蔵尊があり、その後の1854年安政南海、1946年昭和南海地震津波でも大きな被害を受け多くの碑が建てられています。この丘に立てば、浅川湾の湾口に津波防波堤が見えます。しかし、津波防波堤だけに頼らず、地震時には家具の倒壊を防ぎ、屋外への脱出など避難態勢を整えておくことが大切です。

次回も、海陽町浅川観音堂の碑を紹介します。

地図

浅川観音堂「地蔵尊台石」

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