第28回は、海部郡海陽町浅川地区の観音堂石段にある「津波襲来地点石標」です。
名称:津波襲来地点石標
場所:海部郡海陽町浅川字イナ 観音堂石段
建立:不詳
地震:安政南海地震(1854年12月24日)、昭和南海地震(1946年12月21日)
浅川の観音堂に至る石段脇に、安政南海地震(1854年12月24日)時および昭和南海地震(1946年12月21日)時それぞれの津波の到達点を示す石標が建てられています。それぞれの石標から、安政の津波は6.4m、昭和の津波は4.1mの高さにもなっています。自分の目線をその位置に合わせ、石段反対側の家の高さと比べて下さい。津波の恐ろしさが実感できるはずです。昭和の津波は、安政の津波よりもはるかに小さかったことも一目瞭然です。
『教訓』
津波高を示す石標は、地域の防災意識を高める無言の教科書になります。