【記事番号:3187】
離島の多くは周囲に好漁場を有し,漁業が地域の基幹産業となっています。一方で,漁獲物の輸送や生産資材の調達等において不利な条件にあることなどから,漁業就業者の減少や高齢化が,本土とくらべより進行しています。このような現状を放置すると,資源が有効に活用されなくなるだけでなく,管理の手を失って漁場が荒廃し,また地域の衰退にもつながりかねません。
「離島漁業再生支援交付金事業」は,離島漁業の再生を図りつつ、離島の水産業・漁村が発揮する多面的機能の維持・増進を図るために,離島の漁業集落が行う漁業活性化のための各種取り組みを、国・県・市が協調して支援するものです。
この事業は日本全国の離島で実施されており、徳島県では阿南市伊島が対象地域に該当します(第一期:平成18~21年度、第二期:平成22~26年度、第三期:平成27~31年度、第四期:令和2~6年度)。
具体的には、伊島集落がおこなう漁場の生産力向上の取組(アワビ種苗放流、アオリイカ産卵礁設置、漁場監視等)や,集落の創意工夫を活かした取組(水産物の新たな販売方法の検討や未利用資源の有効活用等)などに対し,経費の支援及び技術指導等をおこなっています。
伊島は県のブランド品目である「あわび類」の県内有数の産地であることから,本事業は県産水産物のブランド力の向上にも寄与しています。
南部総合県民局農林水産部水産振興担当(美波庁舎)
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