【記事番号:3172】
木頭林業地は、徳島県那賀町を東流している那賀川上流に位置する旧木頭村、旧木沢村及び旧上那賀町に発達した林業地域です。温暖多雨な気候と豊かな森林土壌に恵まれ、スギを主体とする人工造林が行われてきました。
古くは、焼き畑跡に実生苗(※1)をha当たり1,000本程度植える疎植造林により、早期に大径木に仕上げる育林(※2)体系がとられ、伐採された「木頭スギ」は那賀川を利用して流送されたのち、下流域で加工された材は「阿波の二分三、三分板」として、主に京阪神へと販売されていました。
木頭林業地は現在でも全国有数の林業地であり、豊富な森林資源を背景に、県産材の大規模な供給基地として大きな役割を果たしています。
※1種子を発芽させて植栽用の苗木としたもの
※2森林をつくり育てること
詳しい内容については、県の担当へ直接へお問い合わせください。
南部総合県民局農林水産部(美波)林業振興担当(那賀庁舎)
那賀郡那賀町吉野字弥八かへ64-1
電話:0884-62-3371
ファクシミリ:0884-62-3375