【記事番号:4261】
原子力施設に異常状態が生じた場合、揮発性の放射性ヨウ素や核分裂に起因するセシウムなどの放射性物質が、周辺環境中に放出される可能性があります。
このような場合、原子力規制委員会からの緊急要請により徳島県では保健製薬環境センターにおいてモニタリングの強化を行うこととなっています。モニタリングは直ちに行う第1段階モニタリングと、ある程度事故などの状況が分かってきた段階で行う第2段階モニタリングになっています。調査する項目は、
《第1段階モニタリング》では、
(1)空気中に核分裂などに起因して放出されるセシウムなどが含まれていないかを調べる、空間放射線量率の測定
(2)環境試料(飲料水、葉菜、原乳及び雨水)中の放射性物質の濃度測定
などを行います。
明らかに環境中に放射性物質が放出された場合、または第1段階のモニタリングにおいて有意な放射性物質が検知された場合は、《第2段階モニタリング》が開始されます。第1段階モニタリングで要求される迅速性より、正確さが必要となります。測定項目は、第1段階モニタリングと同様ですが、環境試料に土壌や食物、農畜産物、原水等が追加されます。
測定結果は、直ちに生活環境部環境管理課をとおして原子力規制委員会に報告するとともに、県民の皆様にも随時公表されます。
保健製薬環境センター 大気環境担当
徳島市新蔵町3丁目80
電話:088-625-7506
ファクシミリ:088-625-1732