【記事番号:2298】
高校再編方針は,平成16年8月,外部有識者で構成する「高校教育改革再編検討委員会」を設置し,全県的な高校再編のあり方について検討をいただき,その最終報告を踏まえ,平成18年3月に策定しました。
高校再編方針では,基本的な考え方を明らかにした上で,「活力と魅力ある学校づくり」,「高校教育のあり方」,「各地域の再編の姿」,「中山間地域の高校のあり方」,「地域協議会の設置」など再編に関する方向を示しています。
その概要は、次のとおりです。
1. 活力と魅力ある学校づくり
(1)学校規模の確保
一定の生徒数,学校規模を確保することにより,学校の活性化を図る。
(2)教育内容の充実
学科再編や新学科の設置を含め,教育内容の充実を図る。
(3)教育環境の整備
再編を契機に,施設設備の充実など教育環境の整備を図る。
2 .各地域の再編の姿
鳴門市地域などの5地域においては,複数学科を有する複合型の新しいタイプの学校を設置し,活力と魅力ある学校づくりを進めることにより,新たな時代に対応した人材を育成していくこととする。なお,再編を行う地域と学校は次のとおり。
・鳴門市地域・・・鳴門第一高校,鳴門工業高校
・阿南市地域・・・阿南工業高校,新野高校
・吉野川市・阿波市地域・・・鴨島商業高校,阿波農業高校
・美馬市・つるぎ町地域・・・貞光工業高校,美馬商業高校
・三好市・東みよし町地域・・・辻高校,三好高校
3. 中山間地域の高校のあり方
(1)勝浦高校
農業教育を基本に,関係する学科を有する高校と連携を行い,勝浦分校として存続を図る。普通科については,周辺高校に集約化し,地域の生徒の普通科教育を担っていく。
(2)那賀高校
これまで以上に地元中学校との連携を図ることにより,地元生徒を確保し,できる限り本校規模を維持し,地域の普通科教育を担っていく。
4 .地域協議会の設置
鳴門市をはじめ5地域ではそれぞれの再編の姿をもとに,また中山間の2高校では分校化などそれぞれの方向を踏まえながら,住民参加による地域協議会を設置し,各学校が主体となり,新しい学校のあり方や再編に向けた学校間連携を推進していく。
5 .教育環境の整備
今後の再編整備に合わせ,施設等の整備を計画的に進めるとともに,既存施設や実習地のあり方などを検討し,可能な限り有効活用を図っていく。
また,高校の設置場所についても,現在の校地を前提に,地域協議会の要望を踏まえ,学校の現状や,交通の利便性,地域バランスなどを考慮しながら,総合的に検討していく。
6 .再編のスケジュール
鳴門市をはじめ5地域においては,今後,地域協議会を設置し,平成30年度までに段階的に再編整備を進めていく。
また,勝浦郡,那賀町の2地域においても,地域協議会を設置し,活性化計画等を策定するとともに,学校間連携などの取り組みを推進していく。
教育委員会教育創生課魅力創生担当
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