【記事番号:1997】
国土交通省において、那賀川の治水・利水・環境の向上を図るため、平成19年度より着手されました。
内容
1洪水調節能力の増強
現在の長安口ダムに新たな洪水吐を増設し、放流能力を増強することで、予備放流水位を下げ、洪水調節容量の増加を図ります。また、これに伴い、減勢工の改造を行います。
2流水の正常な機能の維持
那賀川における既得用水等の補給・流水の正常な機能の維持を図るため、利水基準点和食において、かんがい期最大概ね32m3/s、非かんがい期最大概ね14m3/sを確保します。
また、県営川口ダムと連携して利水安全度約1/7(概ね7年に1回程度起きる渇水に対応できる補給可能容量を確保できた状態)に向上させるため、長安口ダムでは、不特定容量(ダム等の利水計画において、既得のかんがい用水、水道用水や工業用水、河川の維持のために必要な流量に達しないとき、その不足流量を補うため、ダム等に貯めておく容量)として3,490万m3を確保することとしています。
3堆砂対策
長安口ダムの有効貯水容量(総貯水容量から堆砂容量及び死水容量を除いた容量)減少を軽減するため、ダム貯水池上流及び追立ダム上流部の堆積土砂を除去することにより、長安口ダムへ流入する土砂量を抑制する堆砂対策を実施します。
4環境保全対策
長安口ダム下流における濁水長期化の軽減を図るため、日野谷発電所の取水口に選択取水設備を設置します。
なお、長安口ダムの改造事業の詳しいお問い合せは、
国土交通省那賀川河川事務所長安口ダム管理所
TEL0884-66-0121
までお願いします。
県土整備部河川政策課流域振興担当
徳島市万代町1ー1
電話:088-621-2636
ファクシミリ:088-621-2870
E-Mail:kasenseisakuka@pref.tokushima.lg.jp