【記事番号:1988】
藩政時代、財政的な理由などにより、吉野川の洪水を制御しうる規模の堤防を築くことができなかった徳島藩では、沿川に竹藪の植え付けを奨励しました。竹の地下茎は、からみあって繁茂する特徴があり、地盤を強くし水による浸食から河岸を守るとともに、洪水の水勢を削ぎ、岩や小石が侵入することを防ぐなど、家屋や田畑を守る役割を果たしました。また、水防という役目だけでなく、竹を利用した産業も発達し、かつては「ものさし」や「和傘」などの全国屈指の産地として知られていました。現在では、竹細工などの伝統産業の材料として使われています。
県土整備部 河川政策課 企画・管理担当
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