【記事番号：1158】

糖尿病とはどんな病気ですか。

（1）糖尿病とは

糖尿病は、膵臓（すいぞう）から分泌されるインスリンというホルモンが不足したり、十分に働かなくなったりすることにより、私たちの体にとって大切なエネルギー源である「糖（ブドウ糖）」をうまく利用できなくなる病気です。

◆インスリンとは

食べ物から摂取した糖は吸収されて「ブドウ糖」として血液中に入ります。糖を多くとりすぎたときは肝臓や脂肪細胞などに吸収され、必要なときに取り出してエネルギー源として使う仕組みとなっています。こうして血液中のブドウ糖（血糖）値を一定に保つために働くのが「インスリン」です。

（2）放置しておくと

糖尿病になると血糖値が高くなり、全身の血管に悪影響を及ぼし、「血管がもろくなる」「血管が詰まる」「血栓ができる」などの動脈硬化の原因となります。

（3）自覚症状は

自覚症状はほとんどありませんが、重症化すると「のどが渇く」「トイレの回数が増え、量も多くなる」「体がだるく、疲れやすくなる」「体重が減る」などの症状が現れます。

（4）さらに進むと

さらに動脈硬化が進むと、「網膜症」（視力が衰える、失明）、「腎症」（腎臓機能の低下、人工透析）、「神経障害」（痛みやしびれ感）などの合併症を引き起こしたり、「脳血管障害」や「心筋梗塞」を発症するなど、時には命に関わることもあります。

（5）糖尿病の療養

バランスよく、規則正しい食生活などの「食事療法」、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動や筋力トレーニングなどの「運動療法」のほか、薬により血糖値をコントロールする「薬物療法」が基本となります。

糖尿病は生活習慣の改善により予防できる病気です。ふだんから「バランスのとれた食生活」「適度な運動習慣」「禁煙」を心がけ、健全な生活習慣づくりを行ってください。

保健福祉部健康寿命推進課健康プロジェクト担当

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