文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい

道路整備の現状

一般道路

1 県内道路の現況

 徳島県には、国道が13路線、県道が202路線、市町村道が31,940路線あり、実延長は併せて15,050kmです。また国県道の改良率は65.4%、舗装率は57.5%となっており、 残念ながら全国的にみると低い水準となっています。

 これは、本県には吉野川をはじめとする大きな河川があり、それを渡るための橋梁に多大な費用がかかることや、急峻な山地が多く、道路建設費がかさむことなどが原因で、 今後重点的な整備が必要となっています。

県内の主要幹線道路網図
徳島県の道路現況(国県道)
徳島県の道路普及状況等(国県道)

2 交通・連携を推進する道路の整備

 徳島市と各圏域の主要都市間やこれらの主要都市と周辺地域間を連絡し、交流人口の拡大や地域産業の活性化を促進するとともに、 豊かな生活の実現を支援する広域交通ネットワークの整備に取り組んでいます。

徳島環状線 川内工区
徳島環状線 川内工区

3 安全・安心なくらしを支える道路の整備

 河川の増水や崖崩れによる通行止めを未然に防ぐ防災対策・緊急輸送路に指定されている国道・県道の整備、日常生活に欠かせない生活道路の整備など、 安全で安心できる生活の実現を支援する道路ネットワークの整備に取り組んでいます。

川内大代線 加賀須野橋開通式
川内大代線 加賀須野橋開通式

4 都市部の渋滞対策

 人口当たりの自動車台数が多く自動車交通への依存度の高い徳島県では、スムーズに走れる道路網の整備が強く望まれています。 しかしながら、徳島市周辺における交通渋滞は朝夕の通勤時を中心に依然深刻な状態です。 これは、本県の幹線道路である一般国道11号、55号、192号が徳島市中心市街地でT字状に交差し、1点集中型の道路網となっており、 都市内交通や通過交通などの自動車交通が徳島市中心市街地に集中することが大きな原因となっています。また徳島市周辺部は吉野川をはじめ、 大きな河川が多く、そのため橋梁部に交通が集中し橋梁取合などにも局部的な渋滞が発生しています。

 このため、これらの交通渋滞や沿道環境などの道路交通問題の解消を図り、 一般道路相互及び高規格道路との連携を強化して、効率的な市街地形成及び高規格道路との連携を強化して、 効率的な市街地形成ならびに都市の健全な発展を図るために放射・環状道路などの整備を重点的に進めています。

 またそのようなハード的な対策とあわせて、公共交通機関への利用転換などの道路利用の仕方を工夫することにより自動車交通の円滑化を図り、 総合的な渋滞対策を進めています。

一般国道11号渋滞状況
一般国道11号渋滞状況
放射道路の整備(都市計画 常三島中島田線)
放射道路の整備(都市計画 常三島中島田線)
徳島市内主要道路事業位置図

高規格道路

1 高規格幹線道路網の整備

 徳島県の道路網の骨格となる高規格幹線道路網は、県内を吉野川沿いに東西に縦断する四国縦貫自動車道、県東部の都市区域を南北に横断する四国横断自動車道、近畿圏と結ぶ本州四国連絡高速道路(神戸淡路鳴門自動車道)で構成されています。

 四国縦貫自動車道(徳島県分88.8km)は、平成6年3月に藍住ICから脇町IC間が開通して以来、順次併用区間を延ばし、平成12年3月の井川池田ICから川之江東JCT間の供用により県内の全区間が開通しました。 これにより、四国4県都が高速道路により直結されました。

 四国横断自動車道(徳島県分約49km)は、板野ICから津田東IC間が、平成13年3月に開通しました。また、鳴門ICから板野IC間についても、平成14年7月に開通し、神戸淡路鳴門自動車道と直結されました。 さらに平成21年4月の国幹会議で4車線化整備計画に位置付けられていた高松自動車道は、平成24年度から会社施行方式により整備されることとなりました。

 鳴門JCT以南については、平成18年2月の国幹会議により、徳島東IC~鳴門IC間が会社施行方式、阿南IC~徳島東IC間が新直轄方式で整備されることになり、 平成27年3月には徳島ICから鳴門JCT間が開通し、四国縦貫自動車道と連結されました。

 神戸淡路鳴門自動車道(L=89.0km)は、平成10年4月の明石海峡大橋の開通に合わせ神戸西IC(神戸市)から鳴門IC間の全線が開通しました。

四国横断自動車道 徳島~鳴門JCT H27年3月14日開通
四国横断自動車道 徳島~鳴門JCT H27年3月14日開通
四国横断自動車道 松茂スマートIC付近
四国横断自動車道 松茂スマートIC付近
四国横断自動車道 小松島IC付近
四国横断自動車道 小松島IC付近

四国8の字ネットワーク概要図

四国8の字ネットワーク概要図

2 地域高規格道路の整備

 地域高規格道路は、四国縦貫自動車道や、四国横断自動車道などの高規格幹線道路と一体となって高速交通体系を形成し、地域発展の核となる都市圏の育成や、地域相互の交流促進、空港、港湾等の広域交流拠点と連結させるもので、 その果たすべき機能・役割から交通の状況に応じて、路線全体としておおむね60km/h以上の速度サービスを提供できる質の高い道路です。

 徳島県には、地域高規格道路として整備を進めることが 妥当か検討を進める「候補路線」と、地域高規格道路として整備を進めていくため、基礎的データの収集、路線全体の整備計画の検討を進める「計画路線」とが次のとおり4路線指定されています。

「候補路線」と「計画路線」
指定 路線名 起点 終点
候補路線 善通寺池田道路 香川県善通寺市 徳島県三好市
候補路線 香南脇道路 香川県高松市 徳島県美馬市
計画路線 阿南安芸自動車道 徳島県阿南市 高知県安芸市
計画路線 徳島環状道路 徳島県徳島市 徳島県藍住町

 また、事業着手し実施設計、地元協議等を進める「整備区間」が次のとおり指定されています。

「整備区間」
路線名 区間 起点 終点 延長 指定
阿南安芸自動車道 桑野道路 阿南市下大野町 阿南市内原町 約7km 整備区間
阿南安芸自動車道 福井道路 阿南市内原町 阿南市福井町 約10km 整備区間
徳島環状道路 徳島市安宅 板野郡藍住町 約20km 整備区間

 阿南安芸自動車道のうち一般国道55号日和佐道路については、平成19年5月に由岐ICから美波町北河内間が県南地域で初めての自動車専用道路として部分開通していましたが、 平成23年7月に阿南市福井町小野から由岐IC間が完成し、全線9.3kmが開通しました。

 また、阿南安芸自動車道のうち一般国道55号桑野道路については平成23年度、一般国道55号福井道路については平成24年度にそれぞれ新規事業着手され、 現在、調査・設計を進めております。

 さらに、海部道路については、平成25年度から牟岐以南の区間において計画段階評価に着手し、 平成27年4月に完了したことから、現在、事業化に向けた環境調査等を進めております。

阿南安芸自動車道(日和佐道路)
阿南安芸自動車道(日和佐道路)
徳島環状線(国府付近)
徳島環状線(国府付近)
地域高規格道路路線指定図