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【医療機関向け】デング熱・チクングニア熱について

蚊媒介感染症について

蚊に媒介される感染症には、デング熱及びチクングニア熱等があります。

1.デング熱とは

 デング熱は、デングウイルス感染によって発症する比較的予後の良い急性熱性感染症です。しかし、時にデング出血熱あるいは重症デング熱として、出血症状、血液循環不全、肝機能障害等重症化を起こすことがあります。また、ネッタイシマカ及びヒトスジシマカが主要な媒介蚊であり、デングウイルスを保有する蚊に刺されることで感染します。ヒトからヒトの直接的な感染はありません。流行地域は、媒介する蚊の存在する熱帯・亜熱帯地域、特に東南アジア、中南米、カリブ海諸国ですが、アフリカ、オーストラリア、中国、台湾においても発生しています。

 日本では、60年以上国内における感染報告はありませんでしたが、2014年8月以降報告が続いています。

1-2).デング熱の症状

 通常3~7日の潜伏期の後、急激な発熱で発症します。発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状がみられますが、発熱以外の症状を認めないこともあります。通常、発病後2~7日で解熱します。感染しても発症する頻度は10~50%、予後は比較的良好ですが、まれに重症化することがあります。

1-3).治療

 対症療法を行います。有効な抗ウイルス薬はありません。

2.チクングニア熱とは

 デングウイルスと同じくヒトスジシマカやネッタイシマカにより、媒介されるチクングニアウイルスによるチクングニア熱が、アフリカ、南アジア、東南アジア、オセアニア、アメリカ等で流行しています。デングウイルスとチクングニアウイルスは、ウイルス学的には異なる科に属するウイルスですが、臨床症状は突然の発熱、関節痛、発疹と主症状が非常に類似しており、臨床症状で鑑別することは困難です。ただし、チクングニア熱の場合は、関節痛だけでなく関節腫脹を伴う場合があり、また急性症状が治まった後も、関節炎が再燃することがあります。

 チクングニア熱は、近年、東南アジア地域での感染が広がり、流行地からの帰国者での症例が増加傾向にあることから、2011年2月1日に4類感染症に規定されました。

徳島保健所管内の医療機関の方へ

 デング熱・チクングニア熱の疑いがある患者様を診察した場合には、保健所へご連絡ください。

 患者様の症状、経過、臨床所見、海外渡航歴などを聞かせていただき行政検査の対象かどうか判断します。

行政検査となった場合

  1. 検体と同時に「アルボウイルス検査依頼書」をご提出下さい。
  2. 検体を取りにお伺いする際に、患者様とも面接させていただき、感染拡大防止や予防のための面接を行います。患者様へのご説明をお願いいたします。

行政検査にて確定診断がついたら

デング熱(デング出血熱を含む)・チクングニア熱は4類感染症に規定されておりますので直ちに保健所へ届出をお願いいたします。

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