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ごぞんじですか?動物からうつる病気があることを

ペットなど動物から人に感染する感染症「動物由来感染症」といいます。「動物由来感染症」は、主に病原体を保有する動物と緊密な接触により感染します。また「動物由来感染症のは、人も動物も重症になるもの、動物は無症状で人が重症になるもの、その逆で人は軽症でも動物は重症になる病気など、病原体によってさまざまです。

世界ではこのようなことがおこっています

東南アジアであったこんな話

レプトスピラ症

洪水後、河で泳いで不明熱、感染源はネズミの細菌

ニパウイルス感染症

オオコウモリのウイルスが豚に感染した後、人も豚から感染して脳炎で死亡

高病原性インフルエンザ(H5N1)

ニワトリのインフルエンザの流行で、人もまれに感染発生

犬、ネコ、キツネなどからうつる病気

日本であったこんな話

オウム病

部屋で飼うインコの糞で感染し、お年寄りがひどい発熱。
動物園でも集団感染。

エキノコックス症

キタキツネの糞で感染し20年後に発症、治療手段は外科手術。

Q熱、パスツレラ症、猫ひっかき病

犬、ネコがふつうに持っている病原体で、過度の接触で感染することがある。

レプトスピラ症

感染ネズミの尿で池や河が汚染された場合、水遊びで感染することがある。

北アメリカであったこんな話

狂犬病

コウモリに咬まれて感染発症し、10年間で20人死亡。
アメリカでは野生動物を中心に狂犬病が発生している。

ペスト

野生リス、プレーリードックが感染源。死亡者もいる。

ウエストナイル熱

蚊が媒介する病気、カラスの不明死に次いで人での発生。

ハンタウイルス肺症候群

致死率の高い呼吸器感染症、野ネズミが感染源。

Bウイルス病

アジア産のサルの一部には、唾液に致死性ウイルスが潜んでいる。

オーストラリアであったこんな話

リッサウイルス感染症、ヘンドラウイルス感染症

コウモリ由来のウイルスで、新たな病気で死亡者発生

ヨーロッパであったこんな話

サルモネラ症

は虫類のペットから、乳児が感染して死亡。

ネズミチフス菌症

かかった原因を調べてみれば、ハリネズミに触れたことだった。

ダニ媒介性脳炎

中欧で森林散策した後に、高熱を出して死亡。

野兎病

汚染地帯で、野ウサギやダニから感染して発熱。

中近東であったこんな話

ブルセラ病

牛などの家畜に触れたり、未殺菌乳を飲んで慢性感染。

炭疽

炭疽はもともと土壌に長期生存し、かかった動物から人が感染。

アフリカであったこんな話

エボラ出血熱、マールブルグ熱

サルから感染した後に、人から人へ体液で感染。

サル痘

サルから人がかかったら、天然痘に似た症状。

クリミア・コンゴ出血熱

動物から人が感染した後に、人から人へ院内感染。

ラッサ熱

西アフリカでネズミが媒介する病気。患者は毎年30万人。
人と動物には共通した病気があることを知っておきましょう

動物由来感染症の種類

犬、ネコ、キツネなどからうつる病気

狂犬病

感染経路
感染した犬、ネコ、あらいぐま、キツネ、スカンクなどが感染源となり、全ての哺乳類が咬傷により感染します。世界中で発生があります。
症状
初期はかぜに似たような症状、その後神経症状(不安感、狂水症、興奮、麻痺神経錯乱)が現れ、数日後に呼吸麻痺で死亡します。致命率は100%です。
予防
万一の発生に備え、日本では飼い犬に必ず年1回、ワクチンの予防接種を受けさせ犬に免疫を付けさせます。飼い犬は市町村窓口で登録し、犬の現状を常に把握します。

パスツレラ症

感染経路
犬の75%、ネコの97%の口の中、ネコのつめの20%に保有がみられます。人がかかる場合の約半数は犬、ネコの咬み傷によるものです。
症状
通常は咬まれたり、引っかかれた場所が赤く腫れたりするだけの軽傷ですが、傷が深い場合は骨髄炎になったりすることもあります。
予防
犬、ネコに引っかかれたりしないように注意し、傷を受けた場合は、石けんでよく洗います。

犬、ネコ回虫症

感染経路
犬、ネコの多くが高確率に寄生しています。犬、ネコの糞便中に排泄された回虫卵が食べ物や手を介して経口的に接種されることにより感染します。
症状
虫卵は人の体内を移行し、肺、肝臓、皮膚などで結節を作ります。発熱、咳、肝臓の機能障害を起こします。また、目に移行すれば、視力障害を起こします。
予防
特に子供には注意が必要で、ものを食べる前、戸外で遊んだ後には、必ず手を洗います。又、飼い犬、ネコについては必ず駆虫をします。

鳥類、インコ、カナリア、ハトなど

オウム病

感染経路
鳥の糞に含まれる菌を吸い込んだり、口移しでエサを与えることによっても感染します。日本でも展示動物施設で2件の集団発生がありました。
症状
突然の発熱(38度以上)で発症、せきが出て、たんを伴うインフルエンザ様の症状で、重傷になると呼吸困難、意識障害などを起こし、診断が遅れるとまれに死亡することもあります。
予防
鳥を飼うときは、羽や糞が残らないように常に清潔にします。口移しでエサを与えないなど節度ある接し方をします。鳥を飼っていることを医師に説明します。

インフルエンザ

感染経路
水鳥等の野鳥から、豚、馬、鳥類に感染し、人にも感染します。
症状
高熱、頭痛、筋痛、全身倦怠感等の全身症状があらわれ、せき、鼻汁、咽頭痛等呼吸器症状があらわれます。
予防
ワクチンを接種します。また、うがい、手洗いを行い充分な休養をとります。発症初期であれば抗ウイルス剤の投与が効果があります。

げっ歯類、ネズミ、ハツカネズミ、ハムスター、ウサギなど

野兎病

感染経路
野生げっ歯類(ウサギ、ネズミなど)、野鳥など(日本では北6県とその周辺の地域)から感染します。
症状
発熱、悪寒、関節痛などが現れ、菌の侵入した箇所のリンパ節が腫脹します。
予防
ダニの駆除をします。感染源となる動物との接触は避けましょう。

ペスト

感染経路
ペストに感染したネズミなどの小動物の体液がノミを介して感染します。
症状
急激な発熱、リンパ節の腫脹などが起こり、治療しなければ50%以上死亡します。
予防
ネズミ、ノミの駆除をします。感染動物は処分し、死体や排泄物、汚染物は焼却します。ケージや、汚染器具は充分に消毒します。

こんなことに気を付けましょう

犬の予防注射と登録

飼い犬には狂犬病予防のため法律で義務づけられています。
ご相談は市町村等の窓口で。

過剰なふれあいは控えましょう

細菌やウイルスなどが動物の口の中や爪にいる場合があるので、口移しでエサを与えたり、スプーンや箸の共用はやめましょう。
動物を布団に入れて寝ることも、濃厚に接触することになるので要注意です。

動物に触ったら、必ず手を洗いましょう

知らないうちに唾液や粘液に触れたり、傷口などにさわってしまうこともあるので、必ず手を洗いましょう。動物には病気を起こさなくても人に病気を起こす病原体があります。

動物の身の回りは清潔にしましょう

飼っている動物はブラッシング、爪切りなど、細かく手入れして清潔にしておきましょう。小屋や鳥かごなどはよく清掃をして、清潔を保ちましょう。タオルや敷物、水槽などは細菌が繁殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。

糞尿は速やかに処理しましょう

鳥やハムスターなどの糞が乾燥すると空気中に漂い、吸い込みやすくなります。糞に直接触れたり吸い込んだりしないよう気をつけ、早く処理しましょう。

室内で鳥などを飼育するときは換気を心がけましょう

砂場や公園で遊んだら、必ず手を洗いましょう

動物が排泄を行いやすい砂場や公園は注意が必要です。特に子供の砂遊び、ガーデニングの草取りや土いじりをした後は、充分に手を洗いましょう。また、糞を見つけたら速やかに処理しましょう。

輸入野生動物の家庭での飼育はさけましょう

動物由来感染症予防のためにも、また動物資源保護の観点からも、輸入野生動物の飼育は避けましょう。