やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい

腸管出血性大腸菌0157などの感染を防ぐために

腸管出血性大腸菌とは

 腸管出血性大腸菌は、家畜、人の腸内、下水、家畜や感染者の糞便と通じて汚染された食品などに存在し、加熱不十分な肉を食べることなどをきっかけに感染します。毒性の強いベロ毒素を出し、感染後平均3日から5日後に腹痛や水のような下痢、血便を引き起こします。乳幼児や高齢者などは重症化し、死に至る場合があります。

もし、感染したら

  発熱、嘔吐、出血を伴う下痢などの症状があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。

 

 

手洗い

  • 感染力が強いため、二次感染に注意しましょう。
  • 水洗トイレの取っ手やドアのノブなど、汚れた手で触れる場所は逆性石けんや消毒用アルコールなどで消毒しましょう。
  • 患者さん・ご家族ともに、調理や食事の前及び用便後に流水で十分に手を洗い、逆性石けんや消毒用アルコールで消毒しましょう。

便の処理

  • おむつの交換など患者さんの便を処理するときは、使い捨ての手袋などを使いましょう。また、汚染の拡大を防止するため、毎回同じ場所でおむつ交換や処理を行いましょう。
  • 患者さんの便で汚れた下着は、塩素系消毒剤(約500~1000ppm)で消毒(つけおき30分以上)をしてから、家族のものとは分けて洗濯しましょう。また、煮沸も十分な消毒効果があります。

お風呂

  • できるだけ浴槽につからず、シャワー又はかけ湯を使いましょう。
  • 患者さんが風呂に入るときは、(乳幼児など)他の家族と一緒に入らず、最後に使用しましょう。風呂の水は毎日替え、バスタオルは共用しないようにしましょう。

感染を予防するためには

  腸管出血性大腸菌は、加熱や消毒薬により死滅するため、一般的な食中毒対策(菌を「つけない、増やさない、やっつける」)で予防できます。

(1)「つけない」洗う!分ける!

  • 手には様々な細菌が付着しています。食中毒の原因菌やウイルスを食べ物につけないように、次のようなときは、必ず手を洗いましょう。

・調理を始める前

・生の肉や魚、卵などを取り扱う前後

・残った食品を扱う前

・調理中に、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後

・食卓につく前

  • 生の肉や魚などを切ったまな板で、野菜(加熱しないで食べるもの)などを調理するときは、菌が付着しないように、きれいに洗い、できるだけ殺菌しましょう。まな板を替えたり、加熱しないで食べる物を先に取り扱うのも有効です。
  • 焼き肉などは、「生の肉をつかむ箸」と「焼けた肉をつかむ箸」を分けましょう。
  • 食品の保管の際にも、密封容器に入れたり、ラップをかけたり、他の食品に付いた細菌が付着しないようにしましょう。

(2)「増やさない」低温で保存する!

菌を増やさないためには、低温での保存が重要です。また、低温でもゆっくりですが、細菌が増殖しますので、冷蔵庫に入れても、早めに食べることが大事です。

(3)「やっつける」加熱処理!

 ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。特に肉料理は中心までよく加熱することが大事です。

 中心部を75℃で1分以上加熱しましょう。

 ふきんやまな板、包丁などの調理器具に、細菌やウイルスが付着し、特に肉や魚、卵などを使った後は、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。台所用殺菌剤の使用も効果的です。(塩素系消毒剤約200ppmに5分以上つけおき)

家庭でできる消毒液の作り方

5%の塩素系消毒剤を使用する場合(漂白剤として市販されているほとんどが塩素濃度5%)
   用途          塩素系漂白剤の分量      薄める水の量
台所用品の消毒 【200ppm】ペットボトルのふた(約5ミリリットル)に1杯 500ミリリットルのペットボトル2本分
衣類の消毒 【1000ppm】ペットボトルのふたに2杯 500ミリリットルのペットボトル1本分

手洗い方法

爪は短く切って、時計や指輪は外しましょう。

最初に手を水で濡らし、石けんをまんべんなく手にひろげて泡立たせます。手のひらを合わせて5秒間ごしごし洗う。手の甲を伸ばすように5秒間ごしごし洗う。指先や爪の間も渦を描くように5秒間ごしごし洗う。指の間も十分に5秒間ごしごし洗う。親指を手のひらでねじるように5秒間ごしごし洗う。手首も忘れずに5秒間ごしごし洗う。

洗い終わったら、石けんを十分に水で洗い流し、清潔なタオルやペーパータオルでよく拭き取ります。

出典:「腸管出血性大腸菌Q&A」厚生労働省

「食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント|暮らしに役立つ情報」政府広報オンラインを一部改変