高開(たかがい)の棚田

場所

吉野川市美郷字大神

自然環境概要

水源
湧き水 

生態系
植物:セリ、チゴザサ、クサヨシ
動物:ホソミイトトンボ、オオアオイトトンボ 

景観
標高約300mの山地に本棚田はある。棚田の形状は急傾斜地にあり、石積みが高く積まれた法面と小規模な棚田からなる。毎年12月には、高開石積みライト アップというイベントがあり、この立派な石積みがライトアップされる光景は妖艶ともいえる情景を演出する。本イベントは観光客から非常に高い評価を得てお り、県外からもプロの画家が訪れ写生している程である。 
 

生産環境概要

概況

＜平均勾配＞
1/1.6 

＜法面構造＞
石積み 

営農状況

＜総面積＞
4.0ha 

＜作付け面積＞
3.6ha 

＜耕作状況＞
以前は水稲を作っていたが、現在は畑地転換が行われ、茶、菜の花、ゆず、みょうが、ししとう等が作られている。本棚田は地形上、運搬車の利用ができない 為、ほとんど人力によって農作業が行われており多大なる労力が強いられている。また高齢化に加え、後継者不在による人手不足が近年顕著である。 

＜鳥獣害被害の状況とその対策＞
サル、カラスによる鳥獣害被害があるが、特に対策は行っていない。 

管理状況

＜管理組織＞
個人管理 

＜管理方法＞
畦畔の草刈りや水路清掃、道路の管理についは個人単位で頻繁に管理している。 

＜周辺土地改良施設の状況＞
コンクリート水路が老朽化により割れている箇所があり漏水をおこしている状況がある。 

社会環境概要

地域開発の歴史
本棚田は、耕作者の家系図より、室町時代に造られたと思われる。石積みに関しては300年前に造られ、150年前に修復された。明治、大正時代では本棚田の前の道路をとおり剣山まで歩いていく人々がいたといわれている。 

祭り・イベント
高開石積みライトアップ 

アクセス方法
吉野川署手前で県道43号に曲がり、南へ進み東山小学校手前を国道193号に南下し中枝小学校の方向へ進み約2km。