とくしまの棚田
場所
上勝町大字生実字樫原
自然環境概要
水源
渓流取水
生態系
植物:ホシダ、アメリカアゼナ、カンガレイ
動物:オオイトトンボ、ホソミイトトンボ、キイトトンボ
景観
周辺地域を含んだ農村景観としての美しさに加え、四季を通じてさまざまな風情があり、谷沿いに多く並んでいた精米のための水車小屋が集落住民の努力で復元 されている。棚田法面は、コンクリートやブロック擁壁だけではなく、空石積の擁壁のため、植物や生物の生息地となっており、それは、先人の高度な技術力に 支えられた機能美をもっている。こういった理由により本棚田は日本の棚田100選に選ばれている。
生産環境概要
概況
<平均勾配>
1/3.67
<法面構造>
コンクリート、ブロック、石積み
営農状況
<総面積>
5.1ha
<作付け面積>
4.2ha
<耕作状況>
営農作物は主として水稲であるが、はす等も作っている。また水稲については、棚田ブランド米として市場に流通しており、高い評価をえている。しかしながら、受益農家は高齢化や後継者不足より今後の営農活動が危ぶまれている。
<鳥獣害被害の状況とその対策>
イノシシ、鹿、ウサギによる鳥獣害被害があり、個人単位でトタン板や電気柵等の対策を行っている。
管理状況
<管理組織>
個人管理
<管理方法>
畦畔の草刈りや水路清掃は定期的に行い、道路の管理については、台風等の緊急時の場合点検している。
<周辺土地改良施設の状況>
近年、農業用機械を使って耕作してきたため、田床がいたみ漏水が生じている
社会環境概要
地域開発の歴史
西暦1300年代に、本地域に寺社が造られており、人々の定住の歴史もあった事が確認されるため、棚田はこのころよりあったと思われる。また、1701年には厳しい干ばつがあり、農民が長期にわたり雨乞いをしたといわれている。
祭り・イベント
棚田フォトコンテスト
アクセス方法
上勝町役場の対岸を「久保の大杉」の道標に入り2km、さらに久保の大杉を左折し4km。