令和7年5月26日
徳島県立農林水産総合技術支援センター
経営推進課
今後、大雨による農作物等への影響が懸念されることから、農作物等の管理にあたっては、次の対策を参考にしてください。
〈共通事項〉
1)ほ場の見回り等については、事故防止の観点から、気象情報を十分に確認し、注意して行ってください。
2)大雨後に、薬剤を使用する際には農薬の使用基準を遵守し、周辺への飛散低減対策を講ずるとともに、適時適切な散布を行ってください。
1.水稲
〈事後対策〉
1)早期水稲
(1)浸水、冠水したほ場は、できるだけ早く排水溝を切り、水路のゴミを除去し、濁水の排水に努めましょう。
(2)いもち病、白葉枯病などが発生する場合があるので、発生状況を把握し、適切に防除に努めましょう。
2)普通期水稲
(1)浸水、冠水したほ場は水路のゴミなどを、速やかに取り除き、濁水の排水に努めるとともに、排水後は、速やかに新しい水を入れましょう。
2.野菜
〈事後対策〉
1)冠水、浸水したほ場は、早急に排水に努めましょう。
2)各作目の防除基準に基づいて薬剤散布を行いましょう。
3)夏秋ナス等の果菜類は、湿害によって傷のついた葉や果実を取り除くとともに、各作物の防除基準に基づいて薬剤散布を行いましょう。
4)株元が露出したり、降雨により土壌が締まっていたら、天候の回復を待って株元へ土寄せするとともに、畦全体を軽く中耕して通気性を良くしましょう。
5)樹勢の回復を図る場合は、薄い液肥の施用や葉面散布を行いましょう。
6)豪雨により肥料の流亡が考えられる場合は、樹勢回復後、速効性の肥料を追肥しましょう。
3.果樹
〈事後対策〉
1)園地の溝切りや排水溝の清掃を行い、速やかな排水に努めましょう。
特に、果実が結実している、もも、ぶどう、なし、かき、みかん、すだち等は、早期の排水に努め、湿害の発生を回避しましょう。
2)冠水した温州みかんは、清水で洗い流した後、褐色腐敗病の防除を行いましょう。
3)かんきつのかいよう病、黒点病等は、風雨によって発生が助長されるので、防除基準に従って適宜防除しましょう。
4.花き
〈事後対策〉
1)冠水したほ場は速やかに排水し、中耕を行って、湿害による根の傷みを抑えましょう。
2)キク等倒伏したものは、茎曲がりを防ぐために速やかに株元から起こしましょう。また、折れ枝等は整理しましょう。
3)生育中の花き類で、風雨による土の跳ね上げや冠水による汚れがみられる場合は、薬剤散布を兼ねて水洗し、病害の発生を防ぎましょう。
4)室内に取り入れた苗等は早めに戻しましょう。
5)転倒・転落した鉢は速やかに復旧手当を行ったのち、病害防除のため、薬剤散布を行いましょう。
6)湿害等の影響で根が弱っている兆候がみられる場合は、適期に液肥の葉面散布を行いましよう。
5.畜産
〈事後対策〉
1)畜舎内で浸水が発生し、病気の発症等が疑われる時は直ちに診療を受けましょう。
2)畜舎や堆肥舎、糞乾燥ビニルハウス等が破損した場合早急に補修を行いましょう。
6.飼料作物
〈事後対策〉
1)ほ場にたまった濁水はできるだけ早く排水しましょう。
所属 | 管轄区域 | 住所 | 電話 |
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徳島農業支援センター | 徳島市,小松島市,勝浦郡,名西郡,名東郡 | 徳島市新蔵町1丁目67 | 088-626-8771 |
鳴門藍住農業支援センター | 鳴門市,板野郡 | 板野郡藍住町東中富字朏傍示29 | 088-692-2515 |
阿南農業支援センター | 阿南市,那賀郡 | 阿南市富岡町あ王谷46 | 0884-24-4182 |
美波農業支援センター | 海部郡 | 海部郡美波町奥河内字弁才天17-1 | 0884-74-7491 |
吉野川農業支援センター | 吉野川市,阿波市 | 吉野川市川島町宮島736-1 | 0883-26-3971 |
美馬農業支援センター | 美馬市,美馬郡 | 美馬市脇町猪尻字建神社下南73 | 0883-53-2312 |
三好農業支援センター | 三好市,三好郡 | 三好市池田町字マチ2415 | 0883-76-0691 |