文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい

高度技術支援課 High Technology Support Division

野菜

Q:すいかの収穫適期の見極めはどのようにしたらよいですか?

A:すいかの収穫適期は見極めが難しいので、雌花への受粉日を覚えておき、品種ごとの成熟日数を参考に収穫するようにしましょう。
外観から判断する場合は、果実が付いている節の巻きひげが枯れた頃や、花落ちのへこみが深く大きくなった頃を目安とします。または果実を叩いてみてポンポンと澄んだ音がするときも目安となります。

Q:かぼちゃの収穫適期の見極めはどのようにしたらよいですか?

A:品種により違いはありますが、雌花開花後40~55日ぐらいで収穫できるようになります。外観から判断する場合は、へたがコルク化し、果皮につやがなくざらつきが出て来て、緑色が濃くなった頃を目安とします。

Q:なすの仕立て方を教えてください。

A:第1花の前後のわき芽を用いて、3~4本に仕立てましょう。その他のわき芽は花の上の葉を1枚残して摘芯する「切り戻し」をこまめに行い、順調に収穫できるようにしましょう。

Q:地這きゅうりの仕立て方を教えてください。

A:主枝は7~8節辺りで摘芯し、上位4本程度から出る側枝を四方に伸ばしましょう。ただ、摘芯をしなくても普通に育つので、十分量を収穫することができます。

Q:きゅうりの果実が短くなるのはどうしてでしょうか?

A:なり疲れ、湿害や日照不足によって、樹勢が弱っていることが原因と考えられます。樹勢が回復すれば正常な果実に戻りますので、追肥、摘果や若どりなどを行い回復を待ちましょう。

Q:スイートコーンの実が大きくならないのですが、なぜですか?

A:雄穂の花粉不足による受粉不良が原因と考えられます。本葉7~8枚の雄穂と雌穂の幼穂が形成される時期に肥切れや土壌の過乾過湿、土寄せに伴う根の損傷などがあると雌雄の開花が大きくずれる恐れがありますので、この時期の管理に注意しましょう。

Q:アスパラガスの植え付けに適した土壌はどのようなものですか?

A:アスパラガスは、根の張りが広く、横に1.5m、縦に1m程度広がり、一度植えると10年近く収穫できます。また、貯蔵根に養分を蓄積し、発芽してくる若芽を収穫することから、耕土が深く、排水が良く、腐植に富み、弱酸性の土壌を選ぶことが重要です。

Q:アスパラガスを定植して、収穫は何年目から行えばいいですか?

A:一般的には、種から栽培を開始すると1年目は、株養成をし、2年目の3月~4月に株を堀りあげ、圃場に定植します。7~8年以上収穫するためには、2年目も収穫は極力控え、貯蔵根に養分を蓄積させることに重点を置きます。3年目の春に発芽してくる芽から本格的に収穫します。その際も翌年の収量を確保する為、茎が細くなってきたり、若茎の曲がりが多くなってきたら収穫をストップします。

Q:カリフラワーの色が、白くならなかったが、その対策はどうすればいいですか?

A:カリフラワーは、花蕾が見え始めたら、外葉を5、6枚折り花蕾を直射日光に当てないような作業を行います。そうすることで、一般に流通している白いカリフラワーとなります。

Q:ブロッコリーを秋に定植したが、茎葉が小さい状態で花蕾ができ、花蕾も大きくならなかった。どうしてでしょうか?

A:ボトニング(早期出雷)と思われます。老化苗を植え付けたり、定植後の過湿、過乾燥、肥料不足などにより、茎葉の生育が十分に確保できいうちに低温感応し、花蕾をつけることで、花蕾の肥大が抑制される生育障害です。ボトニングを防ぎ、大きな花蕾を収穫するためには、栽培時期に合った品種を選ぶことや健全な苗を定植し、適正な肥培管理を行うことで、初期の生育を十分に確保することなどが大切です。

Q:キャベツの生育が思わしく、根に大小のコブができています。原因は何でしょうか?

A:根こぶ病だと推測されます。根こぶ病は、アブラナ科の根に発生する土壌伝染性の病気で、連作などにより土壌中の病原菌密度が高くなると、防除が困難になります。症状が軽いときは、日中茎葉がしおれる程度ですみますが、ひどくなると枯死します。酸性土壌や排水不良の畑などで多く発生し、病原菌は10年近く活性を有します。
  • 土壌をアルカリ性に保つ
  • ほ場の排水を良くする
  • 登録薬剤で防除する
  • 抵抗性品種の選定
等が主な対策となりますが、激発ほ場では、アブラナ科以外の作物を作付けするのが良いでしょう。また、発病ほ場で使用した農機具はきちんと洗浄し、病原菌を広げないことも重要です

Q:タマネギの苗は、どのようなものを選べばいいですか。また、植え付け時の注意点は?

A:タマネギの苗は、大苗を定植すれば、抽台し、春先にねぎ坊主がつきやすく、苗が小さすぎれば、寒害を受けやすく収量低下につながります。根元の太さが6mm程度、草丈25cmで健全なものを選ぶことが重要です。

Q:タマネギの貯蔵性を保つための栽培ポイントについて知りたい。

A:貯蔵に向く品種選びが重要です。種苗会社のカタログ等で特性を調べてから、以下の点に留意して栽培してください。

栽培面では、
  • 春先、球が地表にでないよう土寄せを行うこと
  • 4月に追肥を行うなど遅くまで施肥を行わないこと
  • 肥大中期から控えめの灌水を行い玉じまりをよくすること
  • 晴天を見はからって収穫すること
などが大切です。

Q:タマネギを保存する方法について教えてほしい。

A:ほ場全体の80%位の葉が倒伏したころ、葉をつけたまま抜き取り、ほ場に1~2日間放置し、乾燥させます。その後、直射日光を避け、風通しの良いところにつり下げて保管します。品種の特性により貯蔵日数は変わりますが、中晩生の品種であれば、9月頃まで保存ができます。

Q:にんにくが分球しないのですが、なぜですか?

A:収穫時期のにんにくのりん茎は通常6~10球ですが、これより少ない、または全く分球しない場合があります。低温に十分遭遇できなかったり、寒冷地向けの品種を用いたりしたときに発生しやすくなります。また、順調な生育のためにも適正な施肥量で適期に定植するようにしましょう。

Q:ジャガイモの表面が緑色をしていて、食べたら少し苦い感じがします。食べても大丈夫でしょうか?

A:おそらくアルカロイド系のソラニン等毒素が蓄積されていると思われますので、苦みを感じたら安全上、食べないようにすることが大切です。ソラニンは、ジャガイモの芽に含まれることは有名ですが、栽培中や保存中に、いもに光があたることで、表面に葉緑素ができ、毒素が蓄積されます。栽培中には土寄せを行うことや風通しのよい冷暗所で保存することが重要です。

Q:例年はうまく生育していたサトイモが、降水量の少ない年に生育が思わしくありません。考えられる原因は?

A:多くのサトイモは、原産地が熱帯アジアであり、高温、多雨を好む特性があります。4月中~下旬に定植し、その後の管理で、根を乾燥させないことが重要です。サトイモは乾燥に弱く、一度乾燥させてしまうと子いもの着生が悪くなるなど生育に影響します。梅雨明け後は、敷きわらを行い、定期的に灌水を行うことも重要です。降水量の少ない年は、乾燥による生育不良が考えられることから生育初期から、灌水を例年より多めに行うことが重要です。

Q:さつまいもはいつ頃植え付けたらよいか教えてください

A:なると金時では、早掘りする場合は、4月上旬から下旬に植え付けます。貯蔵用の場合は、5月上旬から6月中旬に植え付けを行います。

Q:さつまいもの肥料はどれくらい必要ですか

A:窒素が多いと地上部に偏った生長(つるぼけ)になるので、一度に大量の窒素肥料をやらないようにしましょう。10aあたり窒素成分で3~6kgを基肥と追肥(2回に分施)で施用しましょう。

Q:さつまいもの収穫までの期間はどれくらいですか

A:なると金時の場合、120日前後で収穫できます。

Q:さつまいもの保存方法を教えてください

A:さつまいもの貯蔵適温は13℃前後、湿度80~90%といわれています。寒さには弱いので冷蔵庫には入れないようにしましょう。

Q:れんこんを植え付けたいのですが、種れんこんはどこで購入することができますか

A:徳島県のれんこん生産者は専用の種れんこんほ場をもっており、そこで生産されたれんこんを植え付けるため、種れんこんは一般には流通していません。このため、大量の種れんこんの入手困難ですが、れんこん産地の農業協同組合に問い合わせすれば、生産者の種れんこんが余った場合など、少量であれば購入することができる場合もあります。

Q:れんこんはどのようなものを選んで購入すればよいか教えてください

A:みずみずしく自然な淡黄色で、丸くて傷のないものを選んでください。また、カットされているレンコンの場合は、穴の中が黒ずんでいないものを選んでください。

Q:れんこんはどのように保存したらよいか教えてください

A:乾燥させないようにラップで包み、冷蔵庫で保存してください。または、ぬらした新聞紙に包み、さらにビニール袋に入れて冷蔵庫で保存してください。なお、切り口は、できるだけ早く酢水につけてから保存してください。そのままにしておくと空気にふれて変色します。

Q:れんこんを煮たら黒くなりましたがどうしてですか?

A:れんこんに含まれるポリフェノールが変色したものと思われます。切ったら灰汁抜きのためすぐに酢水につけましょう。また、鉄鍋で煮ると色が黒くなるので注意しましょう。なお、少量の酢を加えて短時間でゆでると白く仕上がり、歯ごたえもよくなります。

Q:れんこんにはどのような栄養価がありますか?

A:れんこんはビタミンC、カリウム、食物繊維、鉄分などが多く含まれています。他の食材と栄養成分を対比すると、可食部100g当たりで、ビタミンCはりんごの6倍、食物繊維はレタスの約2倍、鉄分はトマトの2倍です。(五訂食品成分表より、れんこん:根茎ゆで)