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高度技術支援課 High Technology Support Division

稲・米

Q:徳島県ではどんな米が多く作られていますか?

A:徳島県の令和3年産水稲作付面積は約10,400haです。品種別では、約5割が「コシヒカリ」、約3割が「あきさかり」となっています。

Q:ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の対策は?

A:雑食性のジャンボタニシは、好んで稲を食べることはありませんが、水田に他の食べるものがなければ、田植え直後の柔らかい稲が食べられます。このような場合には、浅水にすると貝は土の中に浅く潜り、フタを閉じて動かなくなるので、食害が避けられます。1cm程度の浅水が理想ですが、4cm以下にすると実害があまりでません。また、ほ場が凸凹で、浅水にできない場合には、農薬で防除します。

Q:ジャンボタニシを増やさない方法は?

A:用水路に貝が発生している地域では、水田への侵入を防ぐため、かん水口に網をはり侵入を防止します。網目が細かいと詰まりやすいので、9mm程度の目合いが適当です。

Q:ジャンボタニシを減らす方法は?

A:耕種的防除法として、冬期にトラクターで浅く高速で耕し、貝を表面に出して凍死させるとともに、ロータリーで貝を破壊します。また、石灰窒素による防除では、稲刈り後、水温が15℃以上の期間に、1~4日間、4cm程度にたん水してジャンボタニシの活動を活発にさせた後、石灰窒素を10aあたり20kgを全面に水面散布し、3~4日間そのまま放置し自然落水します。

Q:基肥一発肥料の使い方を教えてほしい。

A:品種に応じた肥料を選び、生育期間中に必要な肥料分を全量基肥として施用しますので、チッソ追肥や穂肥は施用しません。

Q:側条施肥の注意点を教えてほしい。

A:専用播種機と側条施肥に適した肥料が必要です。全層施肥に比べて、肥料が有効利用されるので、施肥量を基準より10~30%減らします。なお、追肥や穂肥は施用します。

Q:効果的な土づくりの方法を教えてほしい。

A:稲刈後、なるべく早く「稲わら」をすき込み、腐熟、分解を促進させます。稲わらを搬出する場合は、堆肥を10a当たり1トン程度施用します。また、15cm以上の深さで耕耘すると、根の分布が広がり、稲の生育がよくなります。ただし、一度に深く耕耘すると、下層のやせた土が多く混ざり逆効果になる恐れがあるので、年々、徐々に深くしていきます。

Q:中ぼし後の水管理を教えてほしい。

A:穂揃期にかけて最も水を必要とする時期ですが、一般的には、常時湛水する必要はなく、入水と自然落水を繰り返す「間断かん水」を行い、足跡に水がたまるくらいの水分状態を保ちます。

Q:高温障害を防ぐ方法を教えてほしい。

A:水稲は、出穂後20日間に高温に遭遇すると白未熟粒が増え、粒張りや外観品質、食味が低下します。そこで、この被害を軽減するには、水管理によって地温を下げる工夫を行います。湛水状態を長く続けると地温が高くなるので、かけ流しや、夕方の入水、夜間落水など、ほ場や地域の状況に応じた水管理を行います。