農業支援センターの「お知らせ」等をお確かめください。
本県農業は、「担い手の減少」、「燃料・資材価格の高騰」などの影響により、生産者の経営環境が悪化し、自給力の低下や産地維持が困難になることが危惧されています。
このような中、持続可能な基幹産業へとシフトするためには、基盤となる人材確保が必要であり、市場ニーズや地域特性に応じた「もうかる仕組み」の構築とその実現に向けた支援や、一般的な雇用に加え、「多様な労働力」を誘導する仕組みが求められています。
そこで、「市場への訴求性」、「産地への波及効果」、「収益性」等の観点から、各産地の実情に応じた振興プロジェクトを立ち上げるとともに、「機械・設備の導入」や「人材育成」、「新技術の導入」などへの支援策を集中的に実施します。
●個別プロジェクトの詳細
番号 | 地域 | プロジェクト | 目的 | 主な内容 |
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県全域 | 露地・貯蔵すだち 次世代産地 プロジェクト | 平坦地域を中心に新植を推進することで経営規模拡大を図るとともに、新規栽培者を確保することで、生産量の維持を目指す。 | 平坦地への新植、省力樹形やスマート技術の導入による生産性向上、晩生品種「勝浦1号」導入による貯蔵すだちの販売強化 |
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勝浦町 | 勝浦みかん産地の 再編整備 | 貯蔵みかん産地において、平坦地での団地化やスマート技術の普及、共同選果施設の再編整備により生産性・収益性の向上を図る。 | かんきつアカデミーと連携した新規栽培者の育成、無人防除機等スマート技術の導入、選果施設の再編整備による共選共販体制の構築 |
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徳島市 | 共同選果施設を 有効活用した 「えだまめ」の生産拡大 | 西日本有数のえだまめ産地である徳島市において、共同選果施設の有効活用による栽培面積の拡大と輪作体系の確立等により、収益性の向上を図る。 | 経営規模ごとの栽培体系の提案、共同選果施設の利用向上支援 |
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鳴門市 徳島市 板野郡 | かんしょの生産振興 | かんしょ栽培の中核を担う若手農家の技術力向上や産地間連携を進めるとともに、苗の安定供給システムの確立、省力化技術の普及を進める。 | 若手勉強会組織の設立、採苗軽労化技術開発等による安定生産、共同研究により開発した苗移植機などスマート技術導入支援 |
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鳴門市 徳島市 板野郡 | とくしま梨産地 パワーアップ戦略 | 後継者への支援や省力化技術の導入、改植の推進等を行う支援体制を整備し、梨産地の維持・発展を図る。 | ジョイント仕立て等省力化技術導入による収量増、リタイヤ園を活用した改植・新植支援 |
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鳴門市 徳島市 板野郡 | れんこんV字回復 プロジェクト | 生産量の低下傾向が続く中、若手生産者の技術習得や栽培管理の改善等により生産力の回復を図る。 | 生産性・収益性を改善する「病害対策、増収に向けたマニュアル実践」支援、「県域組織による収穫・出荷作業の省力化」に向けた検討 |
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吉野川市 阿波市 | 次代の 露地野菜産地を支える 新規就農者の育成 | 夏秋なす、ブロッコリー等露地野菜の安定生産及び所得確保を実現する周年栽培体系を確立・普及し、中心的経営体や新規就農者の参入・定着を支援する。 | IPM・スマート技術の実証による省力化・コスト低減、経営力向上研修、初期投資軽減対策による新規就農者の参入・定着支援 |
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県南部 | 県南きゅうりタウンの拡大 | 促成きゅうりについて、新規就農者の受け入れ環境の整備と栽培技術習得を支援し、「県南きゅうりタウン」として産地再生を図る。 | 篤農家の複合環境制御技術の普及、トレーニングファーム設置による担い手育成 |
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阿南市 | 移住就農者を呼び込む 魅力ある 「複合経営モデル」確立 | 「加茂谷元気なまちづくり会」を対象に複合経営モデルを策定・実践し、構成員の所得向上、併せて新規移住者の確保・定着を図る。 | 複合経営モデルの樹立、居住・施設・機械の総合支援による移住就農者の定着支援 |
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阿南市 | ほ場整備地の未来を託す 大規模担い手の育成 | ほ場整備地において、露地野菜を生産する農業法人等の参画を促すし、担い手への集約化や販売額向上を進め、新たな園芸産地の育成と地域活性化を図る。 | ほ場整備を契機としたキャベツ等収益性の高い土地利用型園芸品目の産地形成 |
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海部郡 | 海部型移住就農システムの 構築プロジェクト | 農業人口の減少や高齢化が進行する海部郡において、多様な人材の受け皿となる農業支援サービス事業体の育成や担い手への農地集積により、水田営農の維持・発展を図る。 | 「農ある暮らし」指向者等の多様な人材と地元農業者のマッチングシステム構築 |
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美馬市 つるぎ町 | にし阿波・山の チキンファーム構想 | 持続可能な養鶏業の振興を図るため、人材の育成・確保や新たな販路開拓など生産から販売まで一貫したサプライチェーンの強化に総合的に取り組む。 | 次代の養鶏業を担う人材の育成・確保、2次加工品開発や輸出など新たな販路開拓 |
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美馬市 つるぎ町 | 中山間地域における 経営規模拡大を 実現する複合経営モデルの確立 | 農地を守る担い手の経営安定を図るため、規模拡大や収益性の高い品目、新技術の導入を支援し、高い所得を確保できる複合経営モデルを確立する。 | ファームサービス事業体を核とした規模拡大モデルの確立、収益性の高い品目を組み合わせた規模拡大モデル経営体の育成 |
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三好市 東みよし町 | にし阿波いちごタウン構想 | 県内唯一の「夏秋いちご」産地を核に、平坦部の「促成いちご」を組み合わせた周年いちご産地「にし阿波いちごタウン」を創設し、若い就農希望者の受入れ、地域の再生・活性化を図る。 | 新規就農希望者を呼び込み、栽培研修から就農まで一体的に支援 |
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三好市 東みよし町 | にし阿波中山間地域農業を 支える 農業者の育成 | 地域農業の担い手を育成するため、露地野菜を中心とした新たな経営モデルの確立及び支援体制を整えることで、新規就農者の経営安定、規模拡大を支援する。 | にし阿波新規就農モデルの策定、実践支援による新規就農者の経営安定、規模拡大 |
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県全域 | 目指せ日本一! ブロッコリー産地拡大 | 令和8年度から指定野菜となり生産環境の向上が期待されることから、生産技術、規模拡大、販売戦略、担い手・経営の対策を行い、更なる生産量・収益アップを図る。 | 栽培技術の高位平準化と出荷予測技術の導入による生産拡大支援 |
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県全域 | ブランド化を目指す 新品目・新産地形成 プロジェクト | 地域特性・産地資源を生かした新品目の導入に向け、生産から販売までを総合的に支援するサポート体制を構築、消費者・実需者ニーズに対応できる新たな産地を形成する。 | 地域の特徴に応じた品目導入(アボカド等)、担い手育成による産地化支援 |
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県全域 | 環境負荷低減型農業の拡大 | 本県における将来にわたる食料の安定供給の実現に向け、持続可能な農業の実現を目指し、「みどりのイノベーション」及び「エシカル消費」を通じ「みどり戦略実践産地」の創出を図る。 | 本県地域への適応性と経営評価の視点を加えた、主要品目の減化学農薬・肥料栽培の体系化や有機栽培モデルの確立 |
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県全域 | 増やせ!施設園芸! 遊休農地・中古 ハウスマッチング プロジェクト | 地域別・品目別の農業振興や新規就農者の育成確保を図るため、就農希望者の判断材料や、生産者の経営拡大・法人化等のロードマップとなる農業経営モデルを確立する。 | リタイヤインフラ活用、施設整備の低コスト化による新規就農者の確保 |
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県全域 | GWは「にじのきらめき」 プロジェクト | 近年、高温により収量、品質低下が課題となっていることから、5月上中旬移植の作型を「にじのきらめき」に切り替えを進め、基幹品種の適期適作により高品質米生産を実現する。 | 高温耐性品種「にじのきらめき」の現地実証、5月上中旬の作付け推進により多収と高品質を実現する産地品種リレーを構築 |
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