元々韓国の文化に興味があったことに加え、日韓の歴史や外交関係についても関心が高まりました。それらについて理解を深めるためには、日本からのみではなく韓国の視点からも学ぶことが重要だと考え、留学を決意しました。また、留学先の大学は世界各国から多くの留学生を受け入れており、韓国語に加え英語の習得も目的の一つとしていました。
所属大学の長期交換留学制度を利用しました。また、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)より奨学金を受給していました。
勉強意識の高さがとても印象的でした。試験期間かどうかに関わらず、いつもカフェや図書館などで熱心に学習している学生たちの姿を見ることで、私自身も自然とモチベーションを保つことができました。また、試験期間になると寮や大学から間食の配布があり、周囲の学生を応援する雰囲気にも驚きました。
仲間意識の強さも感じました。韓国は「私たち」や「情」を大切にする文化があります。特にそれを実感したのは、私たち日本人留学生を担当してくれた学生バディーです。休みの日に遊びに出かけてくれたり、生活面で助けてくれたりと、バディーのおかげで充実した留学生活になりました。なぜそこまで尽くしてくれるのか聞いてみると、友達だから当たり前だと返ってきました。私はこれまで相手のためにと、干渉しすぎないことを心がけていました。しかし彼らの行動を見て、私がやってもらって嬉しいと思うことは積極的にしてあげたいと思うようになりました。
柔軟な考え方ができるようになりました。留学先では、社会人を経験してから再び大学に入学した方、子育てをしながら語学堂(大学が運営する韓国語学習学校)に通う方など、様々な国籍やバックグラウンドを持った方と出会いました。彼らは共通して、常識や固定概念にとらわれず、自分の目標に真っ直ぐ向き合っていました。そんな出会いを経て「こうあるべき」ではなく「自分がどうしたいか」が最も大切であることに気づき、これまで以上に考え方や物の見方が多角的になったと感じています。実際に、本来予定していた4年間での大学卒業から、1年間休学し就職活動の準備期間を設けるという選択を潔く決定できたのは、留学のおかげだと思います。
人との出会いはこれからの人生を大きく左右する、とても大切で素敵なものだと思っています。高校生のうちにたくさんの人や価値観に出会い、自身の視野を広げ、これから行う進路等将来のための選択をより良いものにする手段の一つとして、留学をお勧めします。これまでと全く違う環境で生活した経験は自信に繋がり、貴重な糧になると思います。