韓国の文化に興味があり、2019年に3週間ほど韓国に短期語学留学をしました。その時様々な国の人たちと交流をしたことが、自分の人生の中で非常に充実した良い経験だったので、大学在学中に長期で留学をし、そこで得たものを将来に生かせることができたらと思い、決意しました。
大学の協定校への交換留学プログラムを利用しました。交換留学先の大学の寮に住みながら、学内の語学学校に通うことができたので、午前中は語学学校の対面授業を受け、午後に大学の授業をオンラインで受けていました。
新型コロナウイルスの影響で留学が半年遅れ(2021年2月渡航)になり、韓国に入国するまで不安な状況下での留学でした。語学学校以外はオンライン授業だったので、現地の学生より主にヨーロッパからの交換留学生との交流が中心でした。韓国語が話せる交換留学生も少ない中で、不得意な英語とかろうじて話せる韓国語を駆使して意思疎通を行なっていましたが、真摯に向き合えばコミュニケーションをとることができ、人間関係が作れるという発見がありました。また、大変な状況を共有しているので一体感もあり、周囲の環境に恵まれていたので、特段辛い思いをすることなく過ごすことができました。十分な感染対策の中、韓国内旅行をした際も、観光客が減っている中での外国人だったので、現地の方々との温かい交流も持つことができ、座学では学べない知識や経験をすることができました。
私は、コロナのせいで一度留学を延期した時に心が折れ、留学前だというのにほとんど韓国語の勉強をしない状態で留学しました。しかし、日本語が通じない環境下では日本語以外を話すしかありません。その際に「なるようになる」の精神で話し続けたおかげでなんとか生活することができました。また、関心があることや、わからないことをどんどん聞くということも必要だと感じました。実際、語学力が十分ではなかったので困ることが時々ありましたが、再度聞くことを恐れ、知ったかぶりをするよりも、正直にわからないと伝える方が結果としてよかったことが多かったです。相手も正直に言うと、理解できるよう優しく説明してくれることが多く、間違えないように調べたり、聞いたりする誠実な態度は万国共通だと気づけた点で成長できたと思います。
私は、少し特殊な状況での留学でしたが、留学したことを後悔するどころか本当に行って良かったと思います。留学の目的を果たせたかはわかりませんが、留学に行く前と行った後では自分の姿勢も考え方も少し違ってきました。私は後悔しない選択をすることが大切だと考えます。