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【Q1】留学にはどのような方法があるのですか?

高校での留学には,2種類あります。1つは,「学校教育法施行規則第93条第2項による留学(下記参照)」です。外国の高等学校での履修が日本での履修にみなされ,36単位を超えない範囲で単位を修得することができます。たとえば高校1年生の夏から1年間留学した場合,海外での履修をもって高校1年生の単位と認められると,帰国後は高校2年生の夏から再開することになります。留学中の日本の学校での授業内容については,留学中も教科書を使って自分で勉強したり,帰国後に個別に指導を受けたりするなどして取り返す努力が必要です。また,単位を認めてもらうためには留学先の成績や出席の証明書等を取得し,学校へ提出する必要があります。もう1つの方法は,留学期間を「休学」にする方法です。休学するので,留学が終われば出発時の学年に戻ります。高校1年生の夏から1年間休学した場合,帰国後は高校1年生の夏からの復学となります。学年が1つ下の生徒とクラスメイトになりますが,日本の授業は切れ目なく再開することができます。

【参考】学校教育法施行規則第 93 条

校長は,教育上有益と認めるときは,生徒が外国の高等学校に留学することを許可することができる。

2 校長は,前項の規定により留学することを許可された生徒について,外国の高等学校における履修を高等学校における履修とみなし,36 単位を超えない範囲で単位の修得を認定することができる。

3 校長は,前項の規定により単位の修得を認定された生徒について,第 104 条第1項において準用する第 59 条又は第 104 条第2項に規定する学年の途中においても,各学年の課程の修了又は卒業を認めることができる。

大学での留学については,国内の各大学もたくさんの留学プログラムをもっており,提携大学であれば海外で受けた授業をもって大学の単位認定を受けられる場合もあります。期間も様々,滞在先も大学寮からホームステイまで,いろいろなプログラムがあり,長期休暇に利用する学生も多くいます。学部によっては海外留学をカリキュラムの必須項目としているところもあります。詳しくは,各大学のホームページ等で調べてみましょう。

また,高校から海外の大学へ進学する,という方法もあります。北米や欧州,オセアニア地区など英語圏をはじめ,アジア圏でも英語で講義を受けられる大学や,英語圏の大学の分校も増えつつあります。いわゆる「入試」というものはなく,高校の成績証明や推薦書,エッセイ,英語能力試験(TOEFL iBT,IELTSなど)の証明書を用意して出願し,結果を待つことになります。書類で審査するため,高校の成績はとても重要で,日本の大学入試と掛け持ちができるくらい,全ての教科・科目の成績を上げておくことが大切です。出願時期も国や大学によって様々です。たとえば,アメリカならば年間4回入学できる時期があり,必ずしも「9月入学」だけではありません。出願も3月・4月までできる大学も多くあります。国ごとにシステムが異なるため,海外大学に進学を考えたい人は,まずは「JAOS 一般社団法人海外留学協議会」等のホームページを検索し,情報を集めてみることをおすすめします。 

参考サイト