カナダに留学していた従姉の影響があったことと、私が英語で話すことが大好きで、他人とは違う体験をしてみたかったため。
私は語学留学ではなく交換留学をしたので、アメリカの現地の高校に通っていました。学校では生徒の言動や、先生と生徒の関係に驚きました。授業は先生が一方的に講義を行うのではなく、生徒が授業で学んだことに対してどう考えるかに重きを置いており、インプットだけではなく、新しく得た知識をどのように社会においてアウトプットしていくかを考えさせられました。授業中のディスカッションでは、クラスメイトは積極的に発言し、自分とは違う意見をもつ先生に対しても反論するフラットな関係に驚きました。私も自分の意見を周りに発信することの重要さと、そうするためには学び続けていくことが必要であることを痛感しました。
留学中は楽しいことが多かったですが、もちろんつらいことや嫌なこともありました。それらの中には自分の力ではどうしようもないこともありました。私は、もともと自分の力で何とかしようとしてしまう性格なので、ある程度の問題は自力で解決してきましたが、留学中の自分の力ではどうしようもないつらいことを経験して、他人に頼ることの大切さや助けを求めることができる友人がいることがどれだけ素晴らしいかということを学んだ気がします。無力感を感じていたときにホストファミリーや友人が優しくくれたハグは忘れられません。
少しでも留学に興味を持っているなら、もうそこで留学は始まっているようなものです。どれだけ留学をするか迷い、どれだけ留学について自分で調べるかが、自分の留学の良さを左右するといっても過言ではありません。お金はかかるし、知り合いが誰もいない外国に一定期間住むわけですから迷って当たり前です。当時、私もそれまでの人生の中で「留学に行く」というほど大きな決断を自分1人でしたことはありませんでした。周りの人はみんな賛成したわけではなかったし、不安や迷いもありました。ですが、そのぶん高校留学について調べつくし、自分の留学に対する思いを再確認し強固なものにすることができました。その思いが留学中のつらい時のわたしの支えになりました。
私は、みんながみんな高校留学をするべきだとは思いません。ですが、もし興味を持っているならぜひ調べてみてください。調べて「行きたい」と思ったなら、ぜひチャレンジしてみてください。留学中の体験は一生の宝になると私は信じています。