「アジア高校生架け橋プロジェクト」は2018年から始まった文部科学省補助事業で、アジア諸国で日本語を学ぶ優秀な高校生を日本全国の高校に招聘し、日本の高校生と共に学び合い、国際交流を深めるプロジェクトです。2018年から2022年までの5年間で1,000人規模の交流を実現することを目指しています。3年目となる2020年は、徳島県で初めて4名の留学生を招聘しました(11月~3月)。新型コロナウイルス感染症の影響により、当初予定していた来日が遅れ、入国後の2週間の隔離期間があるなど、留学生にとっては大変だったことでしょう。しかしながら、配属された徳島北高校、脇町高校では素晴らしい生徒さん・先生方との出会いがあり、4名ともとてもよい経験になったようです。彼らが学んだ日本語で体験談を寄せてくれました!
「4か月の眠りの中で」
日本! 世界中のアニメファンが一度は訪れたい国!時には夢は夢で終わってしまうおとぎの国ですが、来日が実現するラッキーな人もいて、僕も、そのラッキーな人の一人であります。ここで起こった全ての事は、僕の夢の中の出来事のようで、未だにまだ夢の中で生きている気分なのです。だから、僕は、題名を「4か月の眠りの中で」としました。僕の夢がこんなに早く実現するとは想像もしていなかったのです。
そして、僕は、この4か月間の夢を決して忘れる事はないでしょう。鳴門の渦潮、祖谷のかずら橋、かかしの村、眉山などのさまざまな観光スポットは、ネットの世界だけに存在する美しい光景でしたが、実際に自分の目で見る事ができました。また、アニメを見ていて、ずっと食べてみたかったラーメン、おにぎり、蕎麦、うどん、焼きそば、焼き鳥、まだまだ数えきれない日本食も食べることができました。
更に、忘れられないこの国の光景があります。それは雪景色。生まれて初めて雪の中で、雪で遊ぶという体験ができました。凍り付くような寒さにも関わらず、心の底から湧き出る喜びで、思わず小さな子供のようにはしゃぎまわりました。雪だるまをつくり、雪合戦にも挑戦しました。さらには、井川町にスキーにも連れて行ってもらえたのです。なんて楽しい時間だったのでしょうか!
4か月間の眠りの中で見続けた夢、すなわち、体験できたことはたくさんありましたが、まだまだこの国でやり残したこと、実現できなかった夢が残っています。だから、絶対に日本に帰ってくることを誓いたいと思います。
去年の11月29日、隔離を終えた僕は、飛行機で徳島に来ました。そして、夢のような生活が始まりました。この間、様々な貴重な経験ができました。まずは、色々な所に行きました。鳴門大橋の渦潮とか、丸亀城の10月桜とか、井川町のスキー場とか、すごく楽しい思い出ができました。しかし、文化交流生として、文化交流は観光より遥かに大切なことだと考えます。お正月に、私とハキムは日本の食文化を学び、八幡神社に初詣に参拝に行き、将来の幸せを願いました。そして、2月12日、中国の旧正月の日には、クラスの先生と同級生と一緒に、日本と中国の餃子を作りお祝いしました。全てすごく楽しい思い出となりました。脇町高校の皆さんと仲を深められて本当に良かったと感じています。それ以外にも、美郷に行って梅の花の花見をして、浴衣を着てみました。徳島を離れる前にも、徳島市内で最後の桜を見ました。
徳島での4ヶ月間、学校や、ホストファミリーの皆さんには色々と支えていただいてありがとうございました。このような貴重な経験は一生忘れないものです。ぜひいつかまた、皆さんと再会できると信じでいます。
私は、アジア高校生架け橋プロジェクトで、徳島北高校に留学生として来たバンです。この留学を通して、多くのことを学び、一生の友情を築き、両国の架け橋になりました。ホストファミリーは息子のように私を世話してくれました。また、私をたくさんの場所に連れて行ってくれて、たくさんの日本文化を教えてくれました。彼らとの一番の思い出は、釣りです。たくさんの魚が釣れました。ホストファーザーと大好きなハイキングにも行きました。高校生活は最も印象深いです。先生やクラスメートは私に説明するために最善を尽くし、助けてくれました。私は弓道部として活動し、集中力と安心感を得ることができました。友達との時間は本当に楽しかったです。最高の思い出は、親友と花見をしたことです。桜は本当に美しかったです。
徳島での生活は貴重で、毎日が楽しかったです。いつかまたみんなに会えることを願っています。
Before coming to Japan , I was afraid that I would have to struggle a lot because of the language barrier. But even though I was scared, I applied for the program anyway. And after getting the chance, I was even more anxious about Japan. But after coming here, everything changed. I got to know how the country works, met participants from other countries and became friends with them. After coming to Tokushima, I was placed with a host family and thats when the adventure began. They took me to a lot of places like Naruto, 23rd temple of Tokushima, Universal Studios Japan and a lot more. In school, I made more friends, talked with them and to the teachers, joined and played kyuudo and did many presentations there. I cannot thank AFS Japan enough for this opportunity and I hope that one day, I will come back to Japan.
This experience has been very good for me and hence, I want to study here. Being a bridge between countries is a very prestigious identity and I hope that AFS Japan will continue its work.
訳:日本に来る前は、言語の壁に苦労するのではないかととても不安でした。そんな不安はあったものの、とにかくこのプログラムに応募しました。来日できるようになると、その不安はますます大きくなりました。しかし、実際に来てみると全てが変わりました。この国の仕組みも学びましたし、同じくこのプログラムに参加している他の留学生とも友達になりました。徳島に来て、ホストファミリーに会ってからはアドベンチャーの連続でした。鳴門や薬王寺、USJ、ほかにもたくさんの場所に連れて行ってもらいました。学校(徳島北高校)でもたくさん友達ができましたし、生徒だけでなく先生ともたくさん話しました。弓道部に所属して、プレゼンテーションも何度もさせてもらいました。このような機会をくれたAFS日本協会にはいくら感謝しても足りません。いつの日かまた日本に帰ってきたいです。本当によい経験となったので、日本で学びたいと思っています。国家間の架け橋となるのはとても名誉なことです。このような事業が今後も続いてほしいと思っています。