Q.
新型コロナウイルス感染症の予防のため、どのようにサーキュレーターを活用すればよいか。
[009](令和2年7月20日作成)
A.
新型コロナウイルス感染症は、大きく分けて接触感染と飛沫感染に大別されます。このうち飛沫感染の防止策の一つとして、サーキュレーターを活用することが考えられます。
サーキュレーターと扇風機の違いとしては、サーキュレーターでは直進性の高い風を送る機能に特化していることが挙げられます。感染症対策では風の流れをつくりだして、ウイルスの動線上に人が入らないよう管理し、吸排気を効果的に行なうことが設置目的となります。
まず、感染症対策の観点からは、風が直接人に当たらないよう空気の流れを作ることが大切です。サーキュレーターは通常、エアコンからの風を撹拌して部屋中に行き届かせることで快適性の向上や設定温度を抑えて電力消費を抑える目的で利用されますが、感染症対策の観点からは、送風を人に当てないように空気の循環をつくる目的でも利用できます。(その場合、首振り機能は不要です)
また、換気については対角線上の二方向で空気の流れをつくるのが基本ですが、室内の構造上や契約上の理由でそれが困難な場合、少なくとも一箇所の窓もしくは排気口から強制的に排気させることで擬似的に空気の流れをつくりだします。この場合、サーキュレーターを窓に向けて設置して室内の空気を戸外へと排気します。その際に吸気口が確保できれば二方向の風の流れをつくりだせるのでさらに効果的です。
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