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主な農産物と産地(吉野川農業支援センター)

管内の中央部を吉野川が東へ流れており、北岸(阿波市)と南岸(吉野川市)の2市の開けた平坦地帯と、その河川敷にある善入寺島(約350ha)、並びに北部の阿讃山脈と南部の四国山地の中山間地帯で農業が営まれている。

吉野川流域の肥沃な土壌や比較的温暖な気象条件を活かし、野菜を中心に果樹・花き・畜産の産地が形成され、県下有数の農業地帯として発展してきた。特に阿波市の養豚やミニトマト、レタス、阿波市・吉野川市のなすやぶどうなどは、県下の主要な産地となっている。一方、こうした大きな産地のほか、生産量は少なくても、えんどう・いちご・トマトなど多様な品目を栽培する地域でもある。

水稲

水稲は早期米と普通期米がほぼ同面積栽培されている。早期米はコシヒカリとキヌヒカリを中心に売れる米づくりを目指して、品質・食味の向上に取り組んでいるほか、水田の有効利用を進めるため、飼料用米の栽培を推進している。また、阿波市では,酒米用の山田錦を栽培し,産地化を図っている。

 

水稲

野菜

野菜は品目数、作型ともに多岐にわたっている。果菜類は施設栽培が中心で、なす、トマト、ミニトマト、いちごが基幹品目として栽培されており、県内の主力産地である。

夏秋なすは夏の露地栽培の中心的な品目であり、促成なす栽培農家でも取り組まれ,周年出荷をする農家もみられる。

葉菜類では県下一の作付であるレタスが、根菜類ではにんじんが産地を形成しているが、近年はブロッコリーの作付が増加している。

さやえんどう、なばな等軽量野菜は兼業農家や高齢者を中心に栽培されている。

促成なす等施設栽培における省エネ対策及びIPM技術の導入を進めるとともに、レタス、ブロッコリーの難防除土壌病害対策やいちごの出荷時期拡大及び増収対策を進めている。

いちご写真

果樹

平坦部では、ぶどう、いちじく、不知火(デコポン)等が栽培され、施設化が進んでいる。

また、山間傾斜地では、うめ、すだち、ゆず、かき等が栽培され、古くからのうめ産地である吉野川市美郷地域では、全国初となる梅酒特区に認定されるなど、加工品の開発が進んでいる。

経営改善の支援や産地強化・拡大を図るとともに、生産の安定や、低コスト化を目指している。 

果

畜産

吉野川北岸に乳牛、肉用牛及び豚を飼育する農家が多い。受精卵移植技術を用いた乳牛の改良や和牛の増殖、カウコンフォートに取り組み生産性向上、自動給餌機による省力化等の経営改善に向けた取組がみられる。自給飼料関係では、地域の耕種農家との連携を推進し、飼料自給率の向上と遊休地の発生防止に寄与している。

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花き

切り花類はシンビジウム、オンシジウム、ストック及びキクが、鉢物類はシンビジウム、ポインセチア、ハイビスカスが主要な品目である。なかでも、阿波市土成町のシンビジウム(切り花)は毎年品種更新を行うなどニーズに対応し、市場評価も高い。ストック、ハイビスカスについても県内の主要産地となっている。

 

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