1週間以上晴天が続くときは、10a当たり20t程度を7日おきに灌水しましょう。
摘果については、密着果、障害果などを除きます。
摘葉については、収穫20日前までに、果実に密着している葉を取り除きます。
秀品率を高めるために、反射シート(多孔質シートまたはシルバーシート)等を設置し、20日程度おくと、果実の緑色ムラが減少します。
8月に入ってからの防除は、収穫直前であるためできるだけ控え、農薬の散布は7月中に終了できるようにします。
特に発生が多い園では、収穫時期を念頭におき、各農薬の使用基準を遵守し薬剤散布しましょう。
(1)シャクトリムシ類・ミカンハモグリガ
7月中旬頃に防除ができていない園で、特に発生の多い園では、防除を検討しましょう。
(2)ヨモギエダシャク・ミカンサビダニ・ハダニ
6月に防除できていない園で、発生が多い場合には、薬剤散布します。
ミカンサビダニは、果皮表面に症状が出てから防除しても回復しないので、症状が出る前に予防的に散布する必要があります。
昨年度の収穫時に被害果が多かった園地では、特に増える傾向にありますので注意しましょう。
貯蔵する場合は、L~2L級に肥大したものから順次収穫し、5~7%程度予措してから貯蔵用ポリ袋に入れ、密閉して冷房貯蔵します。
また、雨天時の収穫は、腐敗果等の貯蔵病害が出やすいので、避けましょう。
盆前需要に合わせて収穫する場合は、使用した農薬の散布時期から収穫可能日を十分確認した上で、収穫・出荷しましょう。
果実の品質低下を防ぐために、収穫した果実には直射日光が当たらないように、反射シート等で覆うなどして、温度が上がらないようにし、早めに作業場等に運びましょう。