冬まき栽培では,生育期間が長期にわたるため,低温で抽苔する危険があります。
花芽分化抑制と生育促進のため,11月~2月の低温期はハウスまたはトンネル栽培としましよう。
(2月中旬以降に播種する作型は,防虫ネットでの栽培に戻します。)
トンネル栽培での収穫までの期間は,11月播きで40~50日,12~1月播きで60~80日です。
労働力に見合った栽培面積、播種間隔で計画的に作付けましょう。
低温時は株張りが良すぎるので,株間2~3cmのやや密植とします。
極端に乾燥している場合は,播種前に十分灌水してください。
6℃くらいの低温でも発芽しますが,発芽適温は15℃~35℃(最適25℃),生育適温は20℃~25℃です。
播種後から生育初期までは30℃前後の高温管理とし,以降は20~25℃程度で管理しましょう。
浸水や冠水のおそれのあるほ場では排水対策を徹底し,ほ場周囲の排水溝も整備しましょう。
浸水や冠水被害を受けたほ場では早急に排水を行い,できるだけ早く適正水分に戻しましょう。
茎葉に付着した泥については,乾き付く前にすみやかに水で洗い流しましょう。
中耕などを実施し,表土を膨軟にするとともに土壌水分を下げましょう。
併せて,葉面散布剤により生育の回復を図りましょう。
気温が低下し害虫の発生は減りますが,コナガやハイマダラノメイガなどが発生します。
引き続き害虫の発生に注意して下さい。
11月は白さび病の対策も必要です。