芯から展開葉4枚で雌花が開花し、8~10枚目で収穫できるような、収穫期の理想的な樹の状態に管理しましょう。
1.温湿度管理の目安(品種・栽培時期により若干異なります。)
(1)温度
午前は27~30℃、午後は25~26℃、夜間は(22時まで)15~16℃、(22~2時)12~13℃、(2時~)11℃で管理します。
※曇雨天日には夜温を1~2℃低く管理しましょう。地温は18℃確保が目標です。
(2)湿度
全期間を通じて午前中のハウス内の湿度は80%を目標にし、60%以下になると通路に散水しましょう。
2.つる下げ
(1)つるの伸び具合いに合わせて行いましょう。
(2)つる下げによるショックと痛みを軽減するために、一株のつるを全部一度に下ろさず、片側ずつ2回に分けて行うのが好ましいでしょう。一週間に片側3節ずつ行うのが理想的です。
(3)摘葉は黄変葉のみを原則的に、樹勢により調整しましょう。
3.追肥とかん水
(1)追肥
・1回の窒素成分で0.5~1.0キログラムの追肥を行います。
・リン酸や加里およびマグネシウム、カルシウム、微量要素等も施用しましょう。
(2)かん水
・多かん水は、地温の低下を招くので少量多回数が好ましいです。一般的には3~4日間隔でかん水し、低温時期は地温低下にも注意しましょう。
日長が長くなり出すので、かん水量も増やしていきましょう。
4.その他の管理
(1)病害防除は、べと病とうどんこ病に注意しつつ、褐斑病と灰色かび病を中心に予防しましょう。定期的にアブラムシ、アザミウマの防除に努め、ウイルス病の感染を防ぎましょう。なお、農薬散布の際は容器のラベルをよく読み、使用基準を守り、記帳を行いましょう。
定植期に備え、早めにほ場の準備を行いましょう。
早植は徒長や病害の発生が多いので、10月中旬~11月上旬頃定植しましょう。
1.定植の準備
(1)堆肥、稲わら、鶏糞、土壌改良資材等は、定植の1ヶ月前までに施用しましょう。
(2)土壌改良は土壌分析結果に基づき、窒素・リン酸・加里等を施用しましょう。
(3)定植の一週間前までには、基肥を施し、畦を立て、たっぷりかん水しておきましょう。かん水パイプ、チューブの水の出具合も確認しておいてください。
(4)ヨトウムシやアザミウマ類等による被害を軽減するため、ハウスサイドを早めに除草し,害虫密度を下げておきましょう。
(5)ハウスのビニール被覆等のすき間や破れを点検し、暖房経費残すと削減を図りましょう。
2.定植とその後の管理
(1)栽培密度は10a当たり、1,000~1,200株(3.3m²当たり4株)、畦幅180~200cm、株間41~45cm、1条植。定植前日に十分かん水し、アザミウマ等の予防に
粒剤を植穴処理してください。
(2)晴天日に本葉3~4枚の苗を浅植えします。ねり植・深植えや老化苗の定植は避けましょう。
(3)定植後は、根回し水を十分やり、活着促進に務めましょう。10日間は、地温は23℃、気温は日中25~28℃、夜温16℃、湿度80%を目安としましょう。
(4)活着までは、過乾・過湿のないようこまめにかん水をしましょう。活着後は品種により樹勢・側枝の発生は異なるので、かん水量を調整し、やや乾かし気味にかんりしましょう
1.収穫開始時期の栽培管理
(1)追肥・かん水
・かん水は3、4日間隔で行いますが、草勢が強ければ摘心までのかん水をやや少なめにしましょう。
・追肥は収穫開始時期から始め、1回の窒素量は0.5~1.0キログラムとしましょう。
・低温期の温水かん水は、草勢維持や成り疲れ防止の効果が見られます。
(2)摘果・摘葉
・不良果、病果は適宜早めに摘果しましょう。
・主枝の摘葉は中段葉から摘除し、以降上位葉、下位葉を摘除しましょう。
・1回の摘葉は原則として1、2葉が良いでしょう。
(3)温度管理
・午前中は27~30℃、午後は26℃前後にし、夜温を12℃は確保して品種ごとの適温を保ちましょう。
・雨天の場合は夜温を1~2℃低く管理しましょう。
・地温は18℃確保を目標としましょう。
2.その他
・燃油削減のため、ハウス側面に保温資材を張り、すき間を塞ぐ等、ハウスの密閉化を図りましょう。