1. 圃場準備
・ 日当たりや通風が良く、耕土が深くて肥沃な排水の良い圃場を選びます。
・ また、根こぶ病の発病歴がない圃場を選びましょう。
・ 土作り資材(堆肥、苦土石灰等)は、播種(9月上旬~)の2週間前までに、
土壌とよく混和しておきましょう。
・ 降雨により、作業が遅れる場合があるので、圃場は早めに準備し、畦を立て、
いつでも播種や定植が出来るようになります。
・ 湿害に弱いので、20~30 cm の高畦にし、排水溝をつくっておきます。
1.播 種
1) 早 生
・ 根こぶ病が発生しやすい地温が高い時期の定植となりますので、
必ず、耐病性品種を利用しましょう。
(品種名に、CR = 「根こぶ病抵抗性」がついています)
・ 9月上旬を目処に128穴のセルトレイへ播種します。
・ 苗の本葉が3~4枚になったら、定植します。
2) 中 生
・ 9月下旬~10月下旬を目処にセルトレイまたはほ場へ播種します。
・ 中生品種は、早生品種より株が大きくなるので、栽植密度を広げて播種(定植)
しましょう。
1.管理作業
1)除草 ・ 中耕 ・ 土寄せ
・ 除草と土寄せを兼ねて、本葉4枚頃に中耕します。
・ 中耕には、除草のほか、土壌の通気性、透水性を増加させる作用があり、
根の発育促進及び土壌の水分保持等に有効です。
・ 雨で、土壌が固くなってしまったときにも、中耕しましょう。
・ 秋の長雨対策として、排水をよくしておきましょう。
・ 大雨、台風等による倒伏被害を防ぐため、事前に土寄せしましょう。
2) 灌 水
・ 定植する場合は、活着までは十分な灌水を行いましょう。
・ 土壌の乾燥状態が続く場合は、暖かい日の午前中に畦間灌水を行い、水分を
補いましょう。
2. 病害虫防除
・ ヨトウムシ類やアブラムシ類の発生が見られる場合は、農薬使用基準に従って
早期防除に努めましょう。
・ 根こぶ病の対策も行いましょう。
○早生品種では、収穫が始まります。
1. 管理作業
1) 追 肥
・ 蕾が見えてきた段階で初回の追肥を行います。
・ その後、10~15日間隔で、数回、チッソ成分2~4kg/10a程度(1回あたり)
追肥します。
・ チッソ過多は病気の発生を助長しますので、特にリン酸、カリの不足に注意し、
バランスの良い施肥を心がけましょう。
2) 灌 水
・ 土壌の乾燥状態が続く場合は、暖かい日の午前中に畦間灌水を行い、水分を
補いましょう。
3) 中耕、土寄せ
・ 追肥と合わせて中耕、土寄せを行い、通気性, 透水性を良好にして根の発育
促進を図りましょう。
2. 病害虫防除
1) 害虫防除
・ ヨトウムシ類やアブラムシ類の発生が見られる場合は、農薬使用基準に従って
早期防除に努めましょう。
2) 病害防除
・ 白斑病やベト病、白さび病等は、多雨の年に発生が多い傾向があるので、排水
対策をしっかり行いましょう。
・ 病気の葉はできるだけ早く摘み取り、薬剤を散布して病気が広がらないように
しましょう。
1. 管理作業
1) 灌水
・ 乾燥が続くようであれば、暖かい時間帯に適時、灌水しましょう。
2) 追肥
・ 蕾が見えてきた段階で初回の追肥を行います。
・ その後、10~15日間隔で、数回、チッソ成分2~4kg/10a程度(1回あたり)
追肥します。
・ 中生種で、収穫がまだ始まらない圃場は、株づくりを行いましょう。
(草勢は、通路に葉が張り出すくらいの勢いを目安にします。)
2. 病害虫防除
1) 白斑病
・ 晩秋から初春にかけて、雨の多い年に発生が多くなります。
・ 前年に病葉を放置した圃場や肥料が不足した場合にも発生が多くなります。
・ 胞子が水や風で飛散して伝染します。
2) 白さび病
・ 晩秋から初春にかけて、雨の多い年に発生が多くなります。
・ 感染の適温は、12℃前後です。
・ 胞子が風で飛散したり、遊走子が水中を移動したりして、葉の気孔から
感染します。
3) 対策・対応
・ アブラナ科野菜の連作を避けましょう。
・ 圃場の水はけをよくして、多湿にならないように管理しましょう。
・ 罹病組織を圃場に放置しないようにしましょう。
・ 肥料切れしないように注意し、窒素だけでなくリン酸、 カリも不足しない
ようにします。
・ 病気の葉は、なるべく早くつみとり焼却します。
・ 薬剤散布する場合は、葉裏にも十分散布を行います。
3. 出荷調整
・ 花蕾がゆるまないよう、適期に収穫しましょう。
1. 管理作業
1) 灌 水
・ 乾燥が続くようであれば、暖かい時間帯に灌水しましょう。
・ 畦間灌水をする場合は、根を加湿で傷めやすいので、すぐに排水するように
しましょう。
2) 追 肥
・ 蕾が見えてきた段階で初回の追肥を行います。
・ その後、10~15日間隔で、数回、チッソ成分2~4kg/10a程度(1回あたり)
追肥します。
・ 中生種で、収穫がまだ始まらない圃場は、株づくりを行いましょう。
(草勢は、通路に葉が張り出すくらいの勢いを目安にします。)
・ 地温が下がると肥料の効きが悪くなるので、液肥の潅注、葉面散布も
組み合わせて、草勢を落とさないようにしましょう。
2. 出荷調整
・ 出荷規格にそって、花蕾がゆるまないうちに品質のよいものを出荷します。
・ 束のなかに、花の咲きかけたものや黄色い蕾が一本でもあると、目立つので、
注意しましょう。
3. 病害虫防除
・ 病害虫の発生は少なくなりますが、発生が見られた場合には、
早期防除に努めましょう。
1. 管理作業
(中生・晩生)
1) 潅水・追肥
・ 1月と同様、適時、灌水を行いましょう。
(極晩生)
2) 春穫り栽培
・ 2月上中旬頃に、育苗トレイに播種します。
・ 育苗は、ハウス等の暖かい所で実施します。
・ 育苗トレイには、7日に1回、400倍程の液肥を施用します。
・ 十分に根鉢が出来てから、3月上旬頃に定植します。
・ 肥料切れすると定植後、直ぐに花が咲いてしまうので注意してください。
2. 出荷調整
・ 出荷規格にそって、花蕾がゆるまないうちに品質のよいものを出荷します。
・ 束のなかに、花の咲きかけたものや黄色い蕾が一本も混じらないように
注意しましょう。
3. 病害虫対策
1) 白斑病
・ 肥料切れしないように注意し、また、リン酸、カリが不足しないようにしましょう。
2) アブラムシ
・ 暖かくなると、アブラムシの発生がみられますので注意し、早期防除に努めましょう。
1. 収穫・調整
・ 蕾が開かないように、早めの収穫に努めましょう。
・ 日差しが強くなっているので、収穫物を暖かい場所に放置
しないようにしましょう。
2. 追 肥
・ 暖かくなり、雨量も増えるため、肥料の効きは良くなってきます。
・ 菜の花の生長も早くなるため、追肥が遅れないようにしましょう。
3. 病害虫防除
・ 気温が高くなり、アブラムシ類や白斑病等の病害虫の発生が多くなるため、
早期防除や適切な肥培管理を行いましょう。
4. 春採り栽培
・ 3月上旬は、春採りの菜の花の定植適期です。
・ 不織布を活用して霜よけと保温を行いましょう。
1. 収 穫
・ 気温が高くなり、蕾が開きやすくなります。
取り遅れないよう、早めの収穫を心がけましょう。
2. 病害虫防除
・ 3月同様に、早期防除や適切な肥培管理に努めましょう。