1. 種子の準備
1) 種子消毒
・ 種子消毒の方法は、温湯消毒・ 塗抹処理・浸漬処理があります。
・ なお、残液処理には十分注意してください。
2) 浸 種
・ 浸種期間中の水温は、10~15℃に保ちましょう。
・ 積算温度で、100℃程度を目安とします。
3) 催 芽
・ 温度は30℃前後に保ちましょう。
・ 鳩胸を目安に温度の調整を行いましょう。
2. 育 苗
1) 播 種
・ 播種量は、催芽籾で140~180gになるようにしましょう。
2) 出 芽
・ 出芽期の温度は昼夜30℃を目標に、1cm程度を目安に出芽確認後、
平並べするとよいでしょう。
・ 平置き育苗の場合は、ハイマットなどを利用し温度を確保します。
草丈3~4cm(マッチ棒の長さ)で緑化を始めます。
3. その他
1) 温湯消毒
・ 温湯消毒をする場合は、品種によって処理条件が違う場合があるので
注意して下さい。
2) 育苗資材
・ シルバーなどを使い遮光する場合は、サイドを少しづつ開け、
徐々に外気に慣らすようにします。
1. 田植え
・ 代かきは、できるだけ均一になるよう行い、
土が落ちついてから、深植えにならないよう田植えを行います。
・ 植付本数は、1株につき 3~5本を目安にしてください。
・ 植付株数は、50株/坪を基準に、条件に応じて対応して下さい。
2. 水管理
・ 田植後 5~6日の間に、低温や強風の恐れがある場合は深水管理とします。
・ その後、活着したら浅水で管理してください。
3. 薬剤育苗箱処理
・ 薬剤処理は、薬剤が育苗箱からこぼれないように均一に散布し、
散布後は軽く苗を払い、灌水して、薬剤を落ち着かせてから田植えを行います。
4. 除草剤散布
・ 除草剤使用の際は地面の凹凸を無くし、露出させないでください。
・ 漏水を防ぎ、7日間は落水しないようにして下さい。
・ 活着後は、浅水の間断灌水として、水温、地温を高め、分けつを促進します。
・ 分けつの遅れや赤枯れ症状が発生する場合は、水切りや落水してガスを抜きましょう。
1. 水管理
1) 間断かん水
・ 根の活力を高めるため、間断かん水を行います。
2) 中干し
・ 中庸な株で茎数が18~20本程度確保できたら、中干しを行います。
・ なお、極端な中干しは、減収につながるので注意しましょう。
3) 中干し以降
・ 間断かん水を基本とします。
・ 出穂前後は、水を切りすぎないようにしましょう。
2. 施肥
1) 基肥が一発肥料の場合
・ 穂肥を施用する必要はありません。
2) 基肥が一発肥料でない場合
・ 中間追肥として苦土、リン酸、カリの追肥を葉色に応じて施肥します。
・ また、葉色に応じて穂肥を施用します。
・ 穂肥の施用時期の目安は、コシヒカリでは出穂15~18日前頃、
ハナエチゼン・キヌヒカリでは出穂21日前頃です。
・ 施用量については、葉色、草丈、茎数により加減してください。
3. 病害虫防除
・ 曇雨天が続くときは、葉いもち病の発生に注意してください。
・ 出穂15~20日前までに、けい畦の草刈りを行い、本田への
カメムシの飛び込みを防止しましょう。
・ 防除にあたっては、病害虫発生予察情報等を参考にしながら、
対象病害虫に対する適期防除を実施してください。
・ また、ほ場周辺に他の農作物が栽培されている場合は、農薬散布時に
風向きなどを考慮し、周辺作物等へ農薬が飛散しないよう十分注意してください。
1. 水管理
・ 間断かん水を基本に、気温が高い場合は用水管理を考慮して、
かけ流しや夜間のかん水を行いましょう。
・ 落水は刈り取りに支障のない限り遅らせましょう。
早期落水は収量・品質低下の原因となります。
2. 病害虫防除
・ 出穂期前後のいもち病、カメムシ等の発生に注意しましょう。
・ 特にカメムシについては斑点米による品質低下が著しいので、
できれば地域ぐるみで防除を行うようにしましょう。
・ 薬剤の使用に当たっては、必ず使用基準を厳守し、
周辺作物等へ飛散しないようにしてください。
1. 水管理
・ 刈り取り前の落水は、刈取りに支障のない限り遅らせて下さい。
・ 高温対策として、走り水を行いましょう。
2. 適期刈取り
・ ほ場の85%程度が黄化した頃が刈取り適期です。
・ 刈遅れは、玄米の光沢が悪くなり、等級が下がるので注意して下さい。
・ ムレ米防止のため、刈取り後、すみやかに乾燥させましょう。
3. 防 除
・ 農薬は、必ずラベルの記載事項を厳守して適正に使用するとともに、
散布にあたっては、周辺作物へ飛散しないよう十分に注意して下さい。
・ 稲刈り後は速やかに稲わらをすきこみ、堆肥を施用し土づくりを行いましょう。