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ハウスみかんの栽培管理

4~5月の管理

1 温度管理

【夏枝発生】
 昼温30℃・夜温22~24℃に保つように管理しましょう。

【内張ビニールの除去】(加温開始後150日~)
 夜温の上昇(15℃以上)にともない,内張ビニールを除去しましょう。

【加温終了】
 外気温の最低気温が20℃以上になれば,加温を停止しましょう。

【着色促進と日焼け果防止】
 日中の温度が30℃以上の高温にならないように,十分換気を行いましょう。
 日焼け果防止のため,天ビニールへの遮光資材の被覆を行いましょう。

2 かん水

【節水】
 糖の上昇を図るため,果径が3センチ程度になった頃に一時節水しましょう。

【もどしかん水】
 糖度が8度以上になれば,もどしかん水を行い、肥大,減酸を図りましょう。
 もどしかん水時に、かん水量が多過ぎると裂果する場合があるので,徐々に量を増やしましょう。

【成熟期】(加温開始後160日~)
 収穫前20~30日頃からかん水を制限して土壌を乾燥気味に維持し,品質の向上を図りましょう。
 酸が著しく高い園では,通常のかん水を行いましょう。

3 摘果・枝つり

 摘果は2~3回に分けて行いましょう。
 摘果作業では、病害虫の被害果,障害果,奇形果などを先ず除去しましょう。(葉果比の目安は

 1果当たり10~15葉)
 2~3年生枝を水平に枝つりしましょう。

4 病害虫防除

 ミカンハダニ(発生初期),コナカイガラムシ類は、発生密度が低い時に薬剤散布を行いましょう。
 雑草はアザミウマ類の発生源となるので,園内および園周辺の除草を徹底しましょう。

 アザミウマ類の侵入軽減のため,サイドなど開口部に防虫ネットを設置しましょう。 
 アザミウマ類の発生が多い園では,薬剤散布を行いましょう。

 

6月の管理

ハウスみかんの管理【成熟期~収穫(加温開始後200日)】

1.温度管理(着色促進と日焼け果防止)
 日中の温度が30℃以上の高温にならないように,十分換気を行いましょう。
 日焼け果防止のため,天ビニールへの遮光資材の被覆を行いましょう。

2.かん水
【成熟期】(加温開始後160日~)
 収穫前20~30日頃からかん水を制限して土壌を乾燥気味に維持し,品質の向上を図りましょう。
 酸が著しく高い園では,通常のかん水を行いましょう。

【収穫終了後】(加温開始後220日~)
 収穫が終わり次第十分にかん水して,樹勢の回復を図りましょう。

3.病害虫防除
 ミカンハダニは、発生密度が低い時に薬剤散布を行いましょう。

 アザミウマ類の侵入軽減のため,サイドなど開口部に防虫ネットを設置しましょう。 
 アザミウマ類の発生が多い園では,薬剤散布を行いましょう。

 

7月の管理

【収穫前】
1.かん水
 収穫前20~30日頃からかん水を制限して,土壌を乾燥気味に維持し品質の向上を図りましょう。
 酸の著しく高い園では,普通のかん水を行いましょう。

2.着色促進と日焼果防止
 日中の温度が30℃以上の高温にならないように十分換気を行うとともに,天ビニールへ遮光資材の被覆を行いましょう。

3.病害虫防除
 アザミウマ類の発生が多い園では薬剤散布を行いましょう。

【収穫終了後】
1.かん水
 収穫が終わり次第,十分にかん水して樹勢の回復を図りましょう。

2.せん定
 8月中旬までに切り返し中心のせん定を完了しましょう。
 夏季せん定は,8月上旬までに収穫を終えた園のみ実施し,収穫が遅れた場合は,冬の被覆前に整枝,せん定を行いましょう。

3.施肥
 収穫後に樹勢回復のため,礼肥を施用しましょう。(チッソ成分で10アール当たり10キログラム)

8月の管理

【収穫終了後】
 収穫が終わり次第,十分にかん水して樹勢の回復を図りましょう。

 8月中旬までに切り返し中心のせん定を完了しましょう。
 夏季せん定は,8月上旬までに収穫を終えた園のみ実施し,収穫が遅れた場合は,冬の被覆前に整枝,せん定を行いましょう。

 収穫後に樹勢回復のため,礼肥を施用しましょう。(チッソ成分で10アール当たり10キログラム)

9月の管理

1 苦土石灰の施用
 土壌分析の結果に基づいて施用しましょう。

2 葉面散布
 結果母枝の充実のため,適宜葉面散布を行いましょう。

3 枝梢管理
 芽かきや植物成長調整剤の散布によって,二次枝の発芽,伸長を抑えましょう。
 (二次枝が発芽,伸長すると,加温後の着果が不良となります。)

4 土づくり
 完熟堆肥を,10アール当たり3トン程度施用しましょう。
 軽く中耕を行いましょう。
 客土を,樹冠下に2~3センチ程度行いましょう。

5 病害虫防除
 ミカンハダニ発生園は,薬剤散布を行いましょう。

10月の管理

1 基肥
 加温開始1ヶ月前にチッソ成分で10アール当たり7.5キログラム施用しましょう。

2 病害虫防除
 ビニール被覆前のミカンハダニ防除を徹底しましょう。

3 暖房機の点検整備
 メンテナンスの実施により基本性能の維持を図りましょう。

11月の管理

1 基肥施用
 加温開始1ヶ月前に,チッソ成分で10アール当たり7.5キログラムを施用しましょう。

2 花芽確認
 水挿し等により着花の確認を定期的に行いましょう。

3 病害虫防除
 ビニール被覆までに,ミカンハダニ防除を徹底しましょう。


4 ビニール被覆等
 保温力を高めるため,天井およびサイドを2~3重被覆としましょう。
 被覆完了後から加温開始までに4~5日のならし期間を置きましょう。
 ダクトの配置は,ハウス内温度が均一になるように配慮しましょう。
 暖房機の点検整備等,省エネ対策を徹底しましょう。

5 かん水
 十分にかん水しましょう。

6 施肥
 加温直前に,チッソ成分で10アール当たり7.5キログラムを施用しましょう。

12月の管理

ハウスみかんの管理【加温開始後】
1 温度管理

【加温開始~】(加温開始後1~5日)
 加温開始後5日程度は,昼温26℃・夜温16℃とし,その後徐々に昇温して,昼温30℃・夜温24℃とします。

【萌芽期~】(加温開始後5~15日)
 萌芽後は温度を徐々に下げて花器の充実を図り,花蕾が粟粒大になる頃に昼温22℃・夜温16℃とします。
 花が早く咲く場合,あるいは,花が少ない場合は,昼夜温を1~2℃下げましょう。

【開花期~】(加温開始後35~50日)
 開花後,温度を2℃上げて昼温24℃・夜温18℃にして,生育を促しましょう。
 高温にすると開花期は早まりますが,花器の充実は不良となり,落花が多くなります。
 着花不良樹は,花蕾付近の芽かきと低温管理を行い,結実率を高めましょう。

2 かん水

【加温開始~】
 加温開始後のかん水は,7~10日間隔で10アール当たり20~30トンを基準として,土壌条件により調整しましょう。
 発芽促進のために,葉水などによってできるだけハウス内を高湿に保ちましょう。

【展葉期~】(加温開始後25~30日)
 開花直前から開花期間中は,かん水量を少なくする節水管理としましょう。

3 病害虫防除
  アブラムシ類,灰色かび病の防除を行いましょう。

  灰色かび病防除は,満開から落弁期に薬剤散布を行いましょう。
  開花後に花弁が脱落せず花弁に灰色かび病が発生して傷果となることがあるので,
  花弁はできるだけ振るい落としましょう。

1月の管理

【加温開始~】
 加温開始後5日程度は,昼温26℃・夜温16℃とし,その後徐々に昇温して,昼温30℃・夜温24℃としましょう。
 加温開始後のかん水は,7~10日間隔で10アール当たり20~30トンを基準として,土壌条件によりかん水量を調整しましょう。
 発芽促進のために,葉水などによってできるだけハウス内を高湿に保ちましょう。

【萌芽期~】(加温開始後5~15日)
 萌芽後は温度を徐々に下げて花器の充実を図り,花蕾が粟粒大になる頃に昼温22℃・夜温16℃としましょう。
 花が早く咲く場合,あるいは,花が少ない場合は,昼夜温を1~2℃下げましょう。
 アブラムシ類の発生時には薬剤散布を行いましょう。

【展葉期~】(加温開始後25~50日)
 開花直前から開花期間中は,かん水量を少なくし,過湿にならないようにしましょう。

【開花期~】(加温開始後35~50日)
 開花後,温度を2℃上げて昼温24℃・夜温18℃にして,生育を促しましょう。
 高温にすると開花期は早まりますが,花器の充実は不良となり,落花が多くなります。
 着花不良樹は,花蕾付近の芽かきと低温管理を行い,結実率を高めましょう。

 満開~落弁期に,灰色かび病防除の薬剤散布を行いましょう。
 開花後に花弁が脱落せず花弁に灰色かび病が発生して傷果となることがあるので,できるだけ花弁を振るい落としましょう。

【生理落果期~】(加温開始後50日~)
 開花終了後,昼温26℃・夜温20℃としましょう。
 かん水は,7~10日間隔で10アール当たり20~30トン行いましょう。
 ミカンハダニ,チャノホコリダニの発生時には薬剤散布を行いましょう。

【生理落果終了~】(加温開始後70日~)
 生理落果終了後,昼温28~30℃・夜温22~24℃に高め,果実の肥大を促しましょう。
 あまり高温過ぎると落果の恐れがあるので注意しましょう。樹勢が衰弱している園では1~2℃低めの温度管理をしましょう。
 コナカイガラムシの発生時には薬剤散布を行いましょう。

2月の管理

【展葉期~】(加温開始後25~50日)
 開花直前から開花期間中は,かん水量を少なくし,過湿にならないようにしましょう。

【開花期~】(加温開始後35~50日)
 開花後,温度を2℃上げて昼温24℃・夜温18℃にして,生育を促しましょう。
 高温にすると開花期は早まりますが,花器の充実は不良となり,落花が多くなります。
 着花不良樹は,花蕾付近の芽かきと低温管理を行い,結実率を高めましょう。

 満開~落弁期に,灰色かび病防除の薬剤散布を行いましょう。開花後に花弁が脱落せず花弁に灰色かび病が発生して傷果となることがあるので,できるだけ花弁を振るい落としましょう。

【生理落果期~】(加温開始後50日~)
 開花終了後,昼温26℃・夜温20℃としましょう。

 かん水は,7~10日間隔で10アール当たり20~30トン行いましょう。

 ミカンハダニ,チャノホコリダニの発生時には薬剤散布を行いましょう。

【生理落果終了~】(加温開始後70日~)
 生理落果終了後,昼温28~30℃・夜温22~24℃に高め,果実の肥大を促しましょう。あまり高温過ぎると落果の恐れがあるので注意しましょう。樹勢が衰弱している園では1~2℃低めの温度管理をしましょう。

 コナカイガラムシの発生時には薬剤散布を行いましょう。

【果実肥大期】
 摘果は2~3回に分けて行いましょう。病害虫の被害果,障害果,奇形果などを除去しましょう。(葉果比の目安は1果当たり10~15葉)
 2~3年生枝を水平に枝つりしましょう。

 糖の上昇を図るため,果径が3センチ程度になったときに一時節水しましょう。
 糖度が8度以上になれば,もどしかん水を行い肥大,減酸を図りましょう。もどしかん水時に水量が多いと裂果する場合があるので,徐々に量を増やしましょう。

 ミカンハダニ防除は,発生初期に薬剤散布を行いましょう。
 雑草はアザミウマ類の発生源となるので,園内および園周辺の除草を徹底しましょう。

3月の管理

1 温度管理
【生理落果終了~】(加温開始後70日~)
 生理落果終了後,昼温28~30℃・夜温22~24℃に高め,果実の肥大を促しましょう。
 高温になり過ぎると落果の恐れがあるので注意しましょう。樹勢が衰弱している園では1~2℃低めの温度管理をしましょう。

2 かん水
【果実肥大期~】
 糖の上昇を図るため,果径が3センチ程度になった頃に一時節水しましょう。

 糖度が8度以上になれば,もどしかん水を行い、肥大,減酸を図りましょう。もどしかん水時に、かん水量が多過ぎると裂果する場合があるので,徐々に量を増やしましょう。

3 摘果・枝つり
 摘果は2~3回に分けて行いましょう。摘果作業では、病害虫の被害果,障害果,奇形果などを先ず除去しましょう。(葉果比の目安は1果当たり10~15葉)
 2~3年生枝を水平に枝つりしましょう。

4 病害虫防除
 ミカンハダニ(発生初期),コナカイガラムシ類は、発生密度が低い時に薬剤散布を行いましょう。
 雑草は、アザミウマ類の発生源となるので,園内および園周辺の除草を徹底しましょう。