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いちごの栽培管理

5~6月の管理

1 鉢受け

 採苗は1株当たり15本程度とし、梅雨明けまでに終える。

 ランナーの切り離しは、最終鉢受け後7~10日後、根付いた頃に行う。(挿し芽は1.5~3葉程度のものを6月中旬までに行う)

 

 2 追肥

 梅雨明けまでは、5~7日ごとに薄めの液肥を施用し、窒素過剰にならないよう注意しましょう。

 

 3 潅水  

 育苗期間中の灌水は非常に重要です。

 培土表面の乾き具合をよく見てやや乾燥気味の水分管理とする。

 基本は早朝の1回で夕方の灌水は、徒長の原因となるため注意しましょう。

 さちのかは細根が多く過湿になりやすいため、少な目の潅水を心がけましょう。

 

 4 炭そ病防除
 系統の異なる薬剤のローテーション散布を心がけましょう。
 予防散布を徹底し、降雨前の防除も行って下さい。

 天候不順により炭そ病の発生が予想されますので徹底防除をしましょう。

 雨の前後・手入れ後を中心に7~10日間隔で行ってください。

8月の管理

1 病害虫防除
 特に炭そ病の防除に留意してください。

1.7~10日間隔で炭そ病の防除を行います。

2.降雨の前後に防除を行います。
3.古葉の摘葉作業後に必ず防除を行います。また、雨の日は作業をしないでください。

4.炭そ病の恐れのある株は伝染源となるので、早めに除去します。

  炭そ病以外の病害虫防除についてもよく観察し、適宜防除を行いましょう。

 

 2  太陽熱消毒

【処理方法】

 夏(梅雨明け~8月下旬)に10aあたり稲ワラなどを1~2t/10a、石灰窒素を80~100kg施用し、よく混和させて畦を立て、土壌表面を古ビニールで覆い、太陽熱で土を45℃以上で20~30日間処理し、土壌病原菌やセンチュウを死滅させます。

【太陽熱消毒の効果】
 有機物の施用、石灰窒素の施用、湛水を併せて行うことによって土壌病害虫を駆除する消毒方法です。薬剤防除に比べて作業が安全で、有機物を施用するので地力も向上するメリットがあります。  いちごでは、特にネグサレセンチュウによる根腐れ萎凋症や萎黄病に高い効果があります。

10月の管理について

(1) 定植後1~2週間の潅水は、少量多潅水でクラウン部を常に湿潤状態とし、一次根の発生を促します。摘葉は行わず、葉数を確保します。

(2) ビニールで被覆するまでに、うどんこ病、ハダニ、ハスモンヨトウ等病害虫を徹底防除しておきましょう。

(3) 1番花の開花始め頃が腋花房分化になるので、2番花芽分化後(10月下旬頃)にビニールで被覆します。

(4) 被覆後7~10日間は終日十分換気します。