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「木頭ゆず」産地の取り組み

「木頭ゆず」ブランド産地の取組

 徳島県で生産される「ゆず」は高知県に次いで全国第2位の生産量を誇ります。
 その中でも那賀町で生産されるゆずは「木頭ゆず」ブランドとして,卸売市場をはじめ多くの方から評価をいただいています。

 木頭ゆずの栽培面積は約50年前に始まり,現在,栽培面積は166haとなるなど,県内一の生産を誇り,量,質ともにトップブランドとなっています。

 こうした全国に誇ることのできる木頭ゆずブランドをより多くの方に知っていただくために平成26年5月,地域の6次化企業やJA,行政などをメンバーとする「木頭ゆずクラスター協議会」を立ち上げ,6次産業化の推進や輸出促進に取り組んでいます。

(1)6次産業化の推進

 地域の6次化企業や県内外の企業と連携し新商品の開発,販路開拓等に取り組むため,スーパーマーケットトレードショーやフーデックスなどの見本市や商談会に参加することで商品のPRや知名度アップを図っています。

○新商品の開発
 ポン酢,缶チューハイ,ゼリーなど

(2)輸出の促進

   平成26年度からEU(欧州連合)への輸出をスタート。
 EUの厳格な検疫基準をクリアするため輸出園地の登録や輸出検査等に対応するとともに,海外での食品見本市に参加しながら木頭ゆずの魅力をPRしています。
   さらに,フランスの料理人やパティシエに直接木頭ゆずをアピールする賞味会を開催し,新たに木頭ゆず果汁の取引が始まるなどの成果が見られ,引き続き海外でのプロモーションに力を入れていく予定です。
 

(3)「地理的表示(GI)」の登録

   地理的表示保護制度は国が風土や伝統が育んだ特色ある地域産品を地域ブランドとして保護するもので,木頭ゆずが県内では初めて,全国では42産品目の登録となっています。
 平成29年10月からEUに輸出された出荷箱にGIマークを貼付しており,今後,他産地との差別化を図るとともに,「地理的表示(GI)」を重視するEUへの輸出促進につなげていきます。

(5)第3回ディスカバー農山漁村の宝特別賞の受賞

 農山漁村が持つポテンシャルを引き出し,地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良事例を選定し,全国へ発信する「第3回ディスカバー農山漁村の宝」において,木頭ゆずの6次産業化や輸出の取組が評価され,特別賞「チャレンジ賞」を授賞しました。