阿南農業支援センターの管内は、徳島県の南東部に位置する阿南市、那賀郡那賀町の一市一町です。総土地面積97,382ha(県土の23.4%)、西は那賀川上流、高知県境の山間部から、東は紀伊水道までと、東西に66km、南北約14.5kmと東西方向に細長い区域となっています。また、地形、気象などの自然条件は変化に富んでいます。
阿南市は那賀川の中・下流域に位置し、平坦部が多く旧阿南市は中間農業地域、旧那賀川町、旧羽ノ浦町は平坦農業地域となっています。
平均気温16℃、平均降水量2,000mm、冬季の積雪はほとんどなく温暖多雨な気候となっています。この気候を活かし、コシヒカリに代表される早期水稲の栽培が盛んです。また促成きゅうり、促成いちご、トンネル洋にんじん、ハウスみかん、シンビジウムなど施設園芸が盛んな地域でもあります。
また海岸近くの山地には、竹林が広がっており、ここで生産される筍は、古くから地域の特産物となっています。
那賀川の上中流域の那賀町は丹生谷地域と呼ばれています。標高が高く冷涼であり、剣山山系の影響を受け夏季の降水量は多い地域です。那賀町は、中山間農業地域であり、耕地率は高くないですが、地域の特徴を活かしてケイトウやオモト、ミヤコワスレ、ユズ、など特徴的な農産物が生産されています。
収穫時期 | 7月下旬~ |
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特徴 | 県南の暖かい気候を活かし、田植えが早く、3月下旬頃から始まります。そのため、収穫時期も早くなっており、一般のものより、早く新米を出荷可能です。 |
産地 | 阿南市 |
収穫時期 | 11月下旬~6月 |
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特徴 | 促成栽培の長期一作穫りで栽培されています。ツル下げ栽培で高品質なきゅうりが栽培されています。 |
産地 | 阿南市 |
収穫時期 | 11月上旬~5月 |
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特徴 | 品種は「さちのか」を中心に超促成、促成、普通栽培を組み合わせて長期出荷が行われています。栽培方式は土耕主体ですが、一部で高設栽培も導入されています。 |
産地 | 阿南市、那賀町 |
収穫時期 | 3月中旬~5月 |
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特徴 | 那賀川の下流域で栽培が行われています。トンネル栽培により、県内でも特に早く収穫する作型が主流で、播種期は11月上旬、収穫期は主に3月中旬~4月下旬となっています。 |
産地 | 阿南市 |
収穫時期 | 5月下旬~11月 |
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特徴 | 主に阿南市全域と那賀町鷲敷で栽培が行われており、軽量で高齢者や女性が取り組みやすいことから、夏場の水田転作品目として栽培されています。3月上旬頃から播種を行うトンネル栽培では、露地栽培よりも一足早く5月下旬頃から収穫が始まります。 |
産地 | 阿南市・那賀町 |
収穫時期 | 12月下旬~5月 |
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特徴 | 早ぼりたけのこはブランド産地として、主に京阪神地域で高い評価を得ており、高値で販売されています。 |
産地 | 阿南市 |
収穫時期 | 11月上旬=5月下旬 |
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特徴 | 水田の裏作として栽培されており、軽量で高齢者や女性を中心に栽培されています 。作型を延長し地域にあった品種を選定し、品質向上をはかっています。 |
産地 | 阿南市 |
収穫時期 | 一年中 |
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特徴 | 加茂谷地域を中心として栽培されている施設園芸品目で、年間10作程度の栽培が可能なため、収入が安定しやすく、若手農業者にも人気の品目の一つです。JAアグリあなんチンゲンサイ部会では、とくしま安2(あんあん)GAP農産物認証制度(下記リンク参照)の基本認証を受けております。 |
産地 | 阿南市 |
収穫時期 | 一年中 |
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特徴 | 焼肉を包む野菜として知られるサンチュですが、阿南市は西日本最大の産地で、特に加茂谷と新野町で多く栽培されています。主に雨よけ土耕栽培が行われており、市場からは、葉の色が濃く、日持ちしやすいとの評価を受けています。 |
産地 | 阿南市新野町、加茂谷 |
収穫時期 | 11月~5月 |
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特徴 | 新野町を中心にハウスでの促成栽培が行われています。ハウスで栽培されたふきは、柔らかくておいしいのが特徴です。 |
産地 | 阿南市 |
収穫時期 | 3月~10月 |
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特徴 | 無加温施設を利用した軽量野菜として、近年栽培が増加しています。 |
産地 | 阿南市 |
収穫時期 | 一年中 |
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特徴 | 主には阿南市福井町で、加工用カットネギの栽培が行われています。雨よけハウスで周年栽培されています。 |
産地 | 阿南市 |
収穫時期 | 12月下旬~6月中旬 |
特徴 | 葉わさびは冷涼な気候が適しているため、那賀町の山間地を中心に施設栽培が行われています。 |
産地 | 那賀町 |
収穫時期 | 6月上旬~9月下旬 |
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特徴 | 那賀町を中心に、主にお盆、彼岸用の切り花として栽培され、京阪神方面へ出荷されています。 |
産地 | 那賀町 |
収穫時期 | 11月~12月 |
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特徴 | 那賀町相生地区で栽培され、正月用葉物として、生産・品質ともに日本一を誇っています。 |
産地 | 那賀町 |
収穫時期 | 9月~6月 |
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特徴 | 阿南市新野町を中心に栽培され、主に出荷は12月で、多様な品種で対応しています。 |
産地 | 阿南市新野町他 |
収穫時期 | 11月下旬~4月下旬 |
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特徴 | 那賀町でハウス栽培されており,冷蔵球の加温栽培から無加温栽培で収穫期間も長く,自家球根を利用した栽培を行っています。 |
産地 | 那賀町 |
収穫時期 | 3月下旬~5月下旬 |
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特徴 | 那賀町を中心に、ハウス、トンネル、露地栽培で和シャクヤク、西洋シャクヤクが生産され京阪神方面に出荷されています。 |
産地 | 那賀町 |
収穫時期 | 青玉は9月、黄玉は10月中旬~11月 |
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特徴 | 国内有数の青果荷量を誇る「木頭ゆず」は、大玉で玉揃いが良く果皮障害であるコハン症の発症が少ないことから、外観が美しく、色や香りのよい高品質なゆずです。鮮やかな色合いや気品ある香りは、生産地の標高が高く、冷涼で昼夜の寒暖差が大きい気象条件が影響しています。 |
産地 | 那賀町 |
収穫時期 | 5月上旬~8月上旬 |
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特徴 | 昭和49年から栽培が始まった産地です。築き上げた技術により生産される高品質果実は市場から高い評価を得ています。 |
産地 | 阿南市 |
収穫時期 | 3月中旬~8月中旬 |
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特徴 | 11月中旬に加温して3~4月に出荷する早期加温園が多く、同時期における県全体の出荷量の8割を占めています。 |
産地 | 阿南市、那賀町 |