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新規採用職員座談会【令和5年度】

様々な分野で日々業務に励んでいる入庁1年目の職員4名に、入庁の決め手や仕事のやりがい、試験対策などについてざっくばらんに語ってもらいました。
 

新規採用職員自己紹介

氏名:大田 佳歩 
職種:行政事務
所属:商工労働観光部 観光政策課 観光産業担当
業務内容:旅行業者の登録事務や観光振興イベントの企画運営に携わる。
そ の 他:好きな食べ物はお刺身。休日は、クラシックバレエを鑑賞してリフレッシュしている。
ある日のスケジュール:
 9:30 始業・メールチェック
10:00 旅行業者との打合せ
12:00 昼食・県産食材が使われた宅配弁当
13:00 徳島阿波おどり空港にて台湾チャーター便のお出迎え
18:15 退庁

氏名:尾田 優紀 
職種:農業
所属:西部総合県民局 農林水産部<三好> にし阿波ブランド推進担当
業務内容:地元農家への栽培技術の普及や農業遺産の魅力発信に取り組む。
そ の 他:好きな食べ物は塩ラーメン。休日は、近隣県にショッピングへ繰り出している。
ある日のスケジュール:
 8:30 始業・メールチェック
 9:30 地元農家の土壌分析
12:00 昼食・先輩職員と近隣の飲食店へ
13:00 地元農家を訪問・助言
17:15 退庁

氏名:藤岡 良太
職種:行政事務
所属:南部総合県民局 県土整備部<阿南> 施設管理担当
業務内容:港湾や海岸などの施設を適切に運営するための管理業務を行う。
そ の 他:好きな食べ物はフィッシュカツ。休日は、弓道をして鋭気を養っている。
ある日のスケジュール:

 8:00 始業・メールチェック
10:00 現場にて技術系職員と工事の打合せ
12:00 昼食・お手製弁当を食べる
13:00 国土交通省と河川利用に関する協議
16:45 退庁

氏名:加賀 彩乃
職種:福祉
所属:保健福祉部 長寿いきがい課 在宅サービス指導担当
業務内容:介護事業所への訪問・運営指導や認知症介護力向上のための研修会を行う。
そ の 他:好きな食べ物はチョコレート。休日は、好きな映画を見て楽しんでいる。
ある日のスケジュール:
 8:30 始業・メールチェック
 9:00 県内の介護事業所を訪問
12:00 昼食・訪問先の近辺の飲食店へ
13:00 認知症介護力向上のための研修会開催に向けた準備
17:15 退庁

1.徳島県庁を選んだ理由は?

尾田:生まれ育った徳島の農業に貢献したいと思ったからです。身内が農家だったこともあり、幼い頃から農業が身近にあり、農業に関わる業務に携わりたいという想いを小さいころから持っていました。また県庁では様々な業務にいろんな視点から携わることができ、その経験を通して自分自身の成長につなげることができると思い、志望しました。

藤岡:大学在学中に住んでいた地域が台風によって、死傷者や橋の崩落など大きな被害を受けたことがきっかけで、防災・減災という視点から県民の生活に貢献したいと思いました。加えて、学生時代、コロナ禍で「絆」便を通じて徳島県の特産品をもらったことをきっかけに、IターンやUターンの促進といった地方創生に関する施策に関心を持ったことも大きかったです。

大田:人の役に立つ仕事に就きたいと思ったからです。県職員の業務は多岐にわたりますが、どの業務も誰かを支えたり、豊かにしたりする内容ばかりです。地元徳島を支え、発展させる一員になりたいと思いました。加えて、定期的に異動があり、私自身の視野を広げることが出来る機会が多いと感じたことも、県職員を選んだ理由の一つです。 

加賀:生み、育んでくれた徳島県に恩返しができる職業に就きたいと考えたことが一番の理由です。また、民間や市町村を選ばなかった理由は、県全体に幅広い支援をしたいと思ったことと、政策の面から携わりたいと思ったからです。大学で学んだ福祉の知識をより徳島県に還元できるのは徳島県庁であると考えました。

2.仕事のやりがいは?

加賀:「業務が県内の介護サービスの質の向上につながっている」と感じられたときです。事業所に運営指導を行う際に、過去の指導後に苦情件数が減っていることを見たり、研修後に受講者から「研修で学んだことがすごく役に立った」と報告を受けたりした時などにやりがいを感じられます。

大田:事業者や県民の方々、観光客の方々に感謝されたときには、役に立つことが出来たのだと実感することが出来ます。まだまだ勉強中ですぐにお答えできないことも多々ありますが、些細なことでも感謝されると励みになります。また、私自身が主担当の業務でなくとも、イベントなどで実際に観光客の方々の表情を見ると、県職員として働いていることを誇りに思えます。日々の業務は華やかなものばかりではありませんが、一つひとつこなせる業務が増えていき、上司の方に褒めていただけることも大きなやりがいの一つです。

藤岡:私の仕事は、県の港湾・海岸・砂防施設の整備や管理を行っています。スケールの大きい仕事を任せてもらっていることにやりがいを感じています。また、河川や漁港などに放置されている船、いわゆる「放置艇」の撤去なども行っており、いろんな面から防災・減災に携わることができていると実感しています。

尾田:私は、農業者への栽培技術の指導や支援を行う業務をしています。定期的に栽培講習会や巡回指導を行い、効果的な栽培技術の普及や適切な農薬・肥料の推進に努めています。業務で実際に生産者と接する機会が多く、その中で直接感謝されることが多くやりがいになります。

3.働いてみて意外だったことは?

尾田:1年目から個人の業務が任されることです。上司の方からのサポートもあり、業務を任されることで責任感を持つことができ、やり終えた時の達成感があります。

藤岡:新採などに関係なく、ひとりひとりに担当の仕事が割り当てられていることです。そのため仕事に慣れていくまでには大変な部分もあると思います。しかし、上司からのサポートがあって毎日少しずつできること、わかることが増えてきて面白さを感じています。

大田:想像していたよりも、直接事業者や県民の方々とふれあう機会が多いことです。私が所属している観光政策課でも、毎日たくさんの方がいらっしゃって会議をしたり、一般の方であればパンフレットを見に来てくださったりします。もちろん主にパソコンに向き合う時間は多いですが、そういった決して華やかではない業務もきちんと誰かを支え、豊かにしているのだと感じます。 

加賀:思っていたより、外に出る又は県民と関わる機会が多いことです。
就活をするに当たって、県庁の業務について調べると「デスクワークが多く、自身の努力の結果が見え難い」などの情報を目にすることが多かったのですが、今担当させていただいている業務は事業所に出向いたり、研修を開催したり、日々のお問い合わせに対応したりと、覚悟していたほどデスクワークばかりでなく、意外だと感じられました。やりがいも感じやすいと思います。

4.今後の目標は?

加賀:現在高齢福祉について業務をさせていただいていますが、そのなかで感じるのは、「高齢者の尊厳」についてです。虐待や身体拘束について法令でマニュアル等の整備が明記され、身体や精神は守られるようになってきましたが、それだけで「心」が守られているのかという点に強い思いを持っています。高齢者の為の運動(フレイル予防の体操)やレクリエーション(塗り絵や折り紙)として提供されているサービスは、「大人」である高齢者にとって楽しく、前向きに取り組めるものなのか。まだまだ先の目標になると思いますが、より良いサービスを提供し、介護サービスの利用者の増加や健康寿命の延伸を考えたいです。

大田:世界と徳島をつなぐ仕事に関わりたいと思っています。インバウンドの観光客を増やすことも重要な施策のひとつですが、例えば英語教育をさらに発展させたり、あらゆるバックグラウンドを持つ方々が不自由なく徳島で過ごすことができる基盤をつくったり。そういった県全体に関わる壮大な事業を夢見ることができるのも県職員の特権だと思います。 

藤岡:一部個人的なチャレンジも含まれますが、社会保険労務士の資格取得にチャレンジしたいです。県民の生活の根幹とも言える「労働」に興味を持っており、ゆくゆくはそちらの分野に携わりたいと考えています。自分の武器として、資格を取得し、仕事に活かしていきたいと思っています。

尾田:今は野菜担当として、担当品目の栽培技術の指導や支援などの普及業務にあたっており、今後さらに栽培技術への知識を深め、担当品目のエクスパートになりたいです。

5.県庁を受験するにあたり試験対策は?

大田:大学の公務員講座を受講していました。筆記科目については、問題文を覚えてしまうくらい同じテキストの問題を何度も解きました。当時はコロナ禍真っ只中で情報収集や面接対策に苦労した記憶があります。面接の内容は、丸暗記すると緊張で頭が真っ白になってしまったときに困りますし、面接官の印象にも残りづらいので、自分の中で譲れない「軸」を崩さないように気を付けました。また、体調管理も試験対策の一つなので、直前期にはあまり夜遅くまで勉強しすぎず、試験当日と同じリズムで生活するようにしていました。

加賀:まずは、基礎学習を時間のあるときにこまめにし、試験勉強の後半は小論文や面接の対策をメインに進めました。小論文の対策として、徳島県が策定している計画などから重視しているものの傾向を考え、それを題材に小論文を実際に書き、それをいろいろな人にお願いして見てもらうことです。書き方については正解がありますが、内容については正解はなく、どれだけ多くの視点を持ち、考えられるかだと思うので、多くの人から話を伺うのは新しい見方を学ぶ機会になります。

尾田:修士論文等で忙しかったため、専門科目を重点的に勉強し、一般教養は科目を絞って数的処理を中心に参考書で勉強しました。小論文・面接の対策として近年の農業関係の動向を重点にチェックしていました。

藤岡:私は、大学2年生からゆっくり2年かけて自分のペースで試験対策をしていました。採用試験には法律や経済学などの専門筆記科目があり、重視されがちですが、新聞や関心のある事項について詳しく知っておくことも同じくらい重要だと思い、対策していました。
 

6.未来の県庁職員へメッセージを!

尾田:試験勉強や面接対策は大変だと思いますが、しっかりと対策をしていれば必ず合格できると思います。体調を崩さないように気をつけて、頑張ってください。一緒に働ける日を楽しみにしています!

藤岡:県庁には様々な仕事があり、多くの職員が徳島県のためにそれぞれ働いています。入庁してからのギャップを減らしていくためにも、説明会やインターンシップに積極的に参加して、その上で自分の関心のあることないことを把握しておくと、モチベーションを維持でき、また自分の進むべきキャリアが見えてくると思います。日々の学業や仕事で大変だと思いますが、県職員として一緒に働ける日を楽しみにしています。

加賀:休息をしっかりとって、根を詰め過ぎないようにしてください。
就職活動に学業に、人によっては実習やアルバイトなど忙しく、追い詰められてしまうこともあると思いますが、自分にとっての良い休息の取り方を学んでおくのも入庁後にプラスになるので、健康に気をつけて頑張ってください。一緒に働ける日を楽しみにしています!

大田:公務員試験の勉強は、孤独な戦いで苦しいこともたくさんあると思います。ですが、焦らずコツコツと続けることが何よりの近道だと私は思います。必要な時には周りの方々に頼りつつ、自分を信じて走り切ってください !徳島県庁で一緒に働く日を楽しみにしています。