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2023年度東海運株式会社

参加企業
東海運株式会社
https://www.azumakaiun.work/recruit/
企業紹介
「ただモノを運ぶ」だけでなく、海上・陸上・倉庫・通関・国際物流と全て揃った物流リソースを組み合わせ、新たなサービスを創造し、お客様のビジネスをより高みに持っていくことを"MISSION"とした総合物流業。

課題
BtoBでありどちらかと言えば、表に出る事のない東海運。しかしながら、本年で創業68年となり、県内では物流トップランナーとして評価されており、ISO、健康経営優良法人等々、様々な認証を受け、企業としてのCSRも果たしております。
ただ一方で、どんな仕事をしているか内容についての認知度は低いように感じるため、総合物流業のスケール感や物流ハードの組み合わせによる独自スタイルを広く知ってもらい何事においても選ばれる会社になりたいと考えます。

参加者
大学生5名
ファシリテーター (進行役)
吉川 友規 講師(徳島文理大学総合政策学部総合政策学科)

フューチャーセッション
実施日:(計6回)2023年12月19日(火)・2024年1月15日(月)・2月5日(月)・2月21日(水)・3月11日(月)・3月27日(月)
第1回
2023年12月19日(火) 場所:徳島文理大学 参加者:大学生5名
企業紹介・課題の共有
12月19日(火)に、第1回フューチャーセッションを開催。本プロジェクトには、徳島文理大学総合政策学部の学生5名が参加。
当日は、そのほかに、ファシリテーターとして徳島文理大学講師の吉川先生、東海運から2名が参加した。
初回のセッションでは、学生と企業の方の顔合わせ(各参加者の自己紹介)と、企業の抱える問題意識の共有が行われた。


東海運としては、大学生や高校生といった「若い世代」に対して、その企業名からも「海運」といったイメージが先行してしまい、うまく自分たちの強みを伝えることができていないこと、そのため、就職活動を行う学生に対しても最初に興味を持ってもらうのが難しい状況にあることが課題と感じている。そこで、今回のプロジェクトでは、この問題を解決するため大学生と共同し、若い世代に対するより良いアピールの方法を考えることを目標としている。
セッションでは、企業の方から単にものを運ぶだけではなく、物流に関わる流れを総合的にマネージメントしている東海運の事業や取り組みについて説明していただいたうえで、学生から、東海運の事業に関して質疑が行われた。
さらに、今回の目標の達成に向けて、どのような取り組みを行うべきであるのかという点について、アイデアを募った。セッション内では、「会社のキャッチコピーを考える」「大学生が閲覧するSNSなどを使って広報を行う」「リクルートの際に使える資料を作成する」などの意見が出された。
最終的に、次回の第2回フューチャーセッションでは、東海運の本社において、これらのアイデアをもとに議論を行い、どのような取り組みを実施するのかを話し合うことになった。
第2回
2024年1月15日(月) 場所:東海運 参加者:大学生5名
東海運のイメージキャラクターを作る
第2回のフューチャーセッションは、徳島市川内町にある東海運の本社にて実施。


今回のセッションでは、前回のセッションに引き続いて、若い人が会社に興味を持ってもらう方法について議論を進めた。
学生の皆さんからは、SNSでのショート動画の投稿や、会社のホームページの刷新、キャッチコピーの作成など様々な意見があがった。
ただ、動画については、継続的な投稿が必要なこと、ホームページについてはすでに、会社概要を記載したものとリクルート向けのものの両方が存在していることから、追加の効果が見込めないかもしれないという意見で一致し、他の方法を模索することになった。


そんな中で、参考のために視聴した、他の企業のマスコットキャラクターを使った動画がヒントとなり、会社のマスコットになるキャラクターをつくり、そのキャラクターにキャッチコピーを添えるのはどうかという意見があがった。
この意見に対しては参加者の中でも、現在、運送関係の会社で有名なキャラクターはそれほど多くないので、キャラクターは目を惹くと考えられるという評価や、キャラクターが企業に定着すれば、今後も継続的に若い人に向けたアピールに使用できるという評価など、概ね好評だったことから、今回の事業では、この「イメージキャラクター」の作成を具体的な目標とすることになった。
そして、キャラクターの最終的なイラストは、本職のデザイナーの方に依頼することにして、イメージキャラクターのデザイン案とラフスケッチについては、学生が主体となって作成することになった。
次回のセッションは、2月5日に開催する予定で、各自が考えたキャラクターの意見をまとめ、デザイン案を作成する。

第3回
2023年2月5日(月) 場所:徳島文理大学 参加者:大学生5名
キャラクターのラフ作成
2月5日(月)に、文理大学にて第3回FSを開催 。
今回のセッションでは、前回のセッションで決まった「イメージキャラクター」の作成に向けて、キャラクターのラフスケッチを用意することを目標に、セッションを実施した。
参加の学生には、事前に、どのようなキャラクターが東海運のイメージに合っているのかを考えてもらい、できれば具体的なラフスケッチを用意してもらったうえで、セッションに臨んでもらった。
セッション当日、参加した大学生の方から、各々個性的なラフスケッチが提示された。


それぞれのラフスケッチに共通している点や、イメージの違いをもとに分類し、原案を絞ることにした。
議論の中では、皆が共通して取り入れていた、船や会社のロゴ、運輸業を連想させるものを反映させたうえで、

【1】「会社の名前を反映したイメージ」
【2】「マスコットになるようなキャラクター(動物)」
【3】「海運会社であることをイメージしたモチーフ(海)」

・・・という3つのイラストに原案を絞ることにした。
今回、決定したイラストは、東海運さんの方で会議を行ったうえで、付け加えるべき要素や修正するべき点を指摘していただいた。
イラストレーターさんからもアドバイスや深掘りすべき内容についてバックがあったので 修正点をラフスケッチに反映し、最終的にイラストレーターの方にイラストに起こしてもらう予定である。
次回2月21日(水)のセッションでは、この出来上がったキャラクター達を使って具体的にどのような広報を行えば良いのかについて話し合う予定だ。
第4回
2023年2月21日(水) 場所:徳島文理大学 参加者:大学生3名
キャラクターのブラッシュアップ
2月21日(水)、第4回目のFSを文理大学にて実施。今回のセッションでは、前回のセッションで提示されたイメージキャラクター原案の修正点と、キャラクターを使って今後どのような広報を行うのかという点について話し合いが行われた。


まず、キャラクター原案の修正点については、海上だけでなく、陸上輸送も行っているという東海運のイメージを反映できるような要素をイラストに付け加えることが提案された。
(企業ロゴや企業カラーの茄子紺色を取り入れてみたり、船以外にも陸上輸送を連想させるトラックの要素を追加してみたり等)
また、同時に、キャラクターの背景や名前などの要素を考え、社外でも認識してもらったり、親しみやすさを感じてもらえるようにしてはどうかという意見が提示された。
 次に、キャラクターを使った広報については、以前から意見にあがっていた意見を採用して、学生たちが考えたキャラクターをX(旧ツイッター)上で公開し、一般の方に投票をおこなってもらうことで、東海運のイメージキャラクターを決めること、投票は3月の中旬から3月末ごろまでの期間に実施することになった。
この投票の際に、投票を行っているXのポストまで人を誘導する方法として、セッションの中では、SNS上でフォロー・リツイートキャンペーンを実施することでポストを拡散するという方法のほか、学内や近隣のスーパー、運送関係の施設、自治体の施設などでポスター、ビラの設置をお願いして、大学生や近隣の住民に対して広報を行うという方法などが提案された。
次回のセッションでは、上記のキャラクターの背景や名前のほか、X上のポストの内容や、ビラ・ポスターの文面、PR先について引き続き検討していく。
第5回
2023年3月11日(月) 場所:徳島文理大学 参加者:大学生4名
キャラクターの広報手段について話し合い
3月11日(月)、第5回目のFSを文理大学にて実施した。今回のセッションでは、Xを使った東海運キャラクター投票や広報手段について主に話し合った。
Xの投票機能を利用して学生の出した3キャラクター案の中から、一般の方に「いいな」と思ったキャラに投票を行ってもらう方法を採用した。1週間程度投票期間を設け、最も投票の多かったキャラクターが東海運のキャラとして採用される予定だ。
より多くの方に投票に参加してもらうために、1000円程度のプレゼント(ギフトカード等)が抽選で当たるというような案も出た。
広報には徳島県の公式ツイッターに引用リポストをしてもらいフォロワーへの投票参加を促したり、文理大学のSNSにも取り組みを投稿したり、学内に投票チラシやポスターを掲出するというような案が上がった。 現職のデザイナーによって、各キャラの清書を行ってもらい、東海運の社内で投票前の最終確認を取ってもらうこととなった。
第6回
2023年3月27日(月) 場所:徳島文理大学 参加者:大学生5名
キャラクター精査の必要性
最後のFSを文理大学で実施した。前回のFS後、東海運の社内で検討いただいたところ、各キャラ、さらにブラッシュアップを行いキャラクターの背景や性格なども検討を重ねた状態で投票を行う事となった。
そのため、今回のミラトク事業内では学生から企業へキャラクターの提案を行ったところで終了となった。
今後学生からの提案を受け、東海運内で精査し、今後のキャラクター制作に活かしていく予定である。

■成果物
4キャラクター清書データ


プロジェクト後記
今回のプロジェクトでは、東海運の「若い人材に興味を持ってもらう為の魅力づくり」という課題に対し、学生とともに企業のイメージキャラクター制作に取り組みました。
学生の感覚で、若者が興味を持ちそうなキャラクターを発案し、その中に総合物流の要素や企業の要望を取り入れながらブラッシュアップを行いました。
最終的に、キャラクター決定までは到達しませんでしたが、今後学生からの提案を受け、東海運内でキャラクターを精査し、今後のキャラクター作りに活かしていく予定です。