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2023年度住宅設備アシスト株式会社

参加企業
住宅設備アシスト株式会社
https://www.jsassist.com/
企業紹介
住宅設備アシスト(株)は、徳島県で創業し25年の企業で、徳島県・香川県の新築住宅の電気工事や、住宅設備機器(太陽光発電システム、エコキュート、照明器具、蓄電池等)を販売。また近年SDGs達成や「再生可能エネルギー」の普及や導入に向けた、太陽光発電の0円設置サービスの提供を開始した。

ただし、実際はまだまだ取り組みが浸透しておらず、私たち自身もSDGsやサービスをしっかりと周知・広報できていないことが課題となっています。

課題
SDGs達成や再生可能エネルギーについて、徳島県民の方により興味を持ってもらい、ひいては近年自社で提供を開始した太陽光発電の0円設置サービス普及のアイデアを相談したい。
※2022年度より引き続き実施したプロジェクトで、2022年度の目標は「徳島県内のより多くの方に環境問題やSDGsに興味を持ってもらう。」とし、2023年度の目標は「太陽光0円設置サービスの普及」について段階的に考える。

参加者
大学生5名・高校生1名
ファシリテーター (進行役)
川道 映里先生(徳島文理大学短期大学部商科講師)

フューチャーセッション
実施日:(計4回)2023年12月19日(火)・2024年1月9日(火)・2月5日(月)・2月12日(月)
第1回
2023年12月19日(火) 場所:徳島文理大学 参加者:大学生5名
企業紹介・課題の共有・今後の方向性の話し合い
2023年12月19日(火)、徳島文理大学徳島キャンパスにて「住宅設備アシスト(株)」とフューチャーセッションを実施。当日のセッションは、住宅設備アシスト(株)から2名、徳島県庁1名、事務局1名、徳島文理大学総合政策部の学生2名、徳島文理大学短期大学部の学生3名、ファシリテーターとして徳島文理大学短期大学部の川道先生が参加。
学生5人の学部や学年が異なることで、多様な視点や立場で課題解決できることを期待している。
まず各自己紹介を行い、本プロジェクトの趣旨について説明の後、住宅設備アシストから会社概要や商材の説明、課題が共有され、学生から活発な質問が飛び交った。初めて伺う専門用語や環境問題、持続可能な地域づくりについて「自分事として捉える」時間となった。


特に印象的な言葉は、「三方良し」で、施主様の満足はもちろんのこと、経済的で地球環境にも優しく貢献したいという会社の強い想いを感じた。
参加学生も、SDGs(持続可能な開発目標)の目標7「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」へ繋がる取り組みであることを念頭に、良質なエネルギーが安く、多くの人の手に届く未来を実現できることを目指していく。本プロジェクトの最終目標は「徳島県内の方に、環境問題やSDGsに興味を持ってもらい、太陽光発電0円設置サービス『アシストゼロソーラー』の利用を促進すること」である。
アシストゼロソーラーは、高性能な国内メーカーの太陽光発電システムを新築住宅に無料で設置。さらに、定期的に無料メンテナンスを実施し、発電開始10年後に所有権を無償譲渡されるなど多数のサービスを兼ね備えている。プロジェクトでは、2024年2末までに「アシストゼロソーラー」の導入を検討していただけるよう、アイディアを出し合い、この目標を達成するために行動していく。
では、具体的にどのような行動を起こせばよいのか、学生だからできることを前提に、主に5つの意見を出した。

(1)SNSでの広報は、新築を検討している方を対象に考えた場合「インスタグラム」を使用する
(2)ポスターの掲示
(3)大学で講義していただく(リーフレットの配布)
(4)イベントの開催
(5)動画作成

5つの意見以外に、見落としていることやできることはないのかを、次回のセッションまでに検討する。
そして最後に、本プロジェクトを遂行するために「グランドルール」を設定。

(1)楽しむ
(2)よく考える
(3)相手の意見を否定しない
(4)報告・連絡・相談・確認の徹底
(5)最後まで責任を持つ

本プロジェクトは短期間であるが、「グランドルール」を徹底し課題解決を実行できるように各々が責任を持って取り組みたいと考える。
第2回
2024年1月9日(火) 場所:徳島文理大学 参加者:大学生5名・高校生1名
学生サイドからの提案~採用
今回はオンラインで実施、学生は5名全員、ファシリテーターの加渡先生、住宅設備アシスト、事務局が参加。


2024年1月9日(火)、徳島文理大学徳島キャンパスにて「住宅設備アシスト(株)」と第2回FSを実施。
当日のセッションは、住宅設備アシスト(株)から3名、徳島県庁1名、事務局1名、徳島文理大学総合政策部の学生1名、徳島文理大学短期大学部の学生3名、高校生1名、ファシリテーターとして徳島文理大学短期大学部の川道先生が参加。
まず、前回のフューチャーセッションを振り返った。本プロジェクトの最終目標は、「徳島県内の方に、環境問題やSDGsに興味を持ってもらい、太陽光発電0円設置サービス『アシストゼロソーラー』の利用を促進すること」である。
それを実現するために、私たちが実施できることをパワーポイントにまとめて発表した。


(1)SDGsを知ってもらうためにSNSでPRする
  →CMや広告、動画の作成、「アシストゼロソーラー」のオリジナル曲を作曲
(2)SDGsについて興味を持ってもらえるように、意見交換やPRの場を設ける
  →大学の講義で住宅設備アシスト(株)と学生の意見交換、大学内にポスターの掲示、徳島駅や商業施設・大学内(食堂)でリーフレットを配布
(3)太陽光発電に興味を持ってもらうために、実際に生活で使用してもらい、電気代の節約を実感してもらう
(4)イベントの開催(幅広い世代の方に周知できる)
  →展示場や産直市などで商材の説明、ポスター掲示、リーフレットの配布など
学生からの発表を受けて、住宅設備アシスト(株)の松並社長より「太陽光パネルを設置した場合と設置しなかった場合」の電気料金について、説明いただいた。


また、東日本大震災以降の電気料金が上昇していることや、2022年の日照時間は徳島県が第6位で2535時間だったこと(ウェザーニュース参照)など、参加学生にとって知らない情報を得る貴重な時間となった。学生の様々な質問に対して、松並社長のエビデンスに基づく解答は、県民の皆様にもぜひ知っていただきたい情報である。
貴重なお話を伺ったうえで、本プロジェクトの課題である「SDGsに興味をもってもらい、住宅設備アシスト(株)のアシストゼロソーラーを知っていただく」ためには、学生が提案した4つのうちどれを実施するのかを協議した。
その結果、学生が得意とすること・学生だからできることを鑑みて、「動画作成」を行うことに決定した。
今後は、動画の絵コンテで目的・ターゲット・イメージを明確にし、チームで共有していく。
動画の撮影は、2月前半を予定している。

第3回
2024年2月5日(月) 場所:住宅設備アシスト 参加者:大学生3名
動画撮影(1本目)
2024年2月5日(月)、住宅設備アシスト(株)でフューチャーセッションと動画撮影を実施。
当日は、住宅設備アシスト(株)から3名、徳島県庁1名、事務局1名、徳島文理大学短期大学部の学生3名、ファシリテーターとして徳島文理大学短期大学部の川道先生が参加。
住宅設備アシスト(株)に到着すると、自分たちの名前が書かれたウエルカムボードがあり、心温まるおもてなしに感動!
はじめに、これまでのおさらいを兼ねて、松並社長がパワーポイントを使用し「アシストゼロソーラー」の費用の仕組みや電気料金について、説明してくださった。
その後、本プロジェクトで制作する動画2本のうち、今回撮影する1本目について、場所やインタビューの内容を、絵コンテに沿って確認した。
1本目の動画撮影では、「アシストゼロソーラーは、なぜ0円で設置できるのか」について伝えることが目的であり、以下の順番で、撮影を行った。
1:社内や、令和5年3月17日に徳島県知事より受賞した「気候変動アワード 自然・水素エネルギーパートナーシップ奨励賞」を撮影
2:松並社長と学生のインタビュー


・質問1
<学生>アシストゼロソーラーは、なぜ0円で設置できるのでしょうか
<社長>太陽光発電システムと工事代金を全て住宅設備アシストが負担し、設置させていただきます。お客様は、工事完了翌月から太陽光の利用料をお支払いいただくサービスです。
・質問2
<学生>アシストゼロソーラーを設置するメリットは何でしょうか
<社長>太陽光発電を設置されていない方は、昼の間永久的に電気料金を払い続けなければなりません。しかし、アシストゼロソーラーを設置された方は、当初10年間だけ定額利用料金を払っていただき、11年目以降は電気料金を0円で利用できます。

学生は、インタビュアーと撮影、(困ったときの)カンペ係を各々担当し、予定通り撮影。
今回の動画撮影では、学生全員が楽しそうに活動し、主体的に行動していたことが印象的だった。
また住宅設備アシストの松並社長をはじめ、社員の皆様とも積極的にコミュニケーションを図れた。


2本目の動画は、「アシストゼロソーラー」を設置しているモデルハウスへ伺い、「(株)シンプル」の高根社長にインタビューをしながら撮影を行う予定。
※(株)シンプル様HP https://simpleinc.jp/
2本目は、「アシストゼロソーラーを使うことで、どれだけ電気料金が安くなったのか」を伝える。
第4回
2024年2月12日(月) 場所:(株)シンプル 参加者:大学生3名・高校生1名
動画撮影(2本目)
2024年2月12日(月)、「アシストゼロソーラー」を設置しているモデルハウス(建築:(株)シンプル)へ伺い、動画撮影を実施。
当日は、住宅設備アシスト(株)から2名、(株)シンプルから2名、徳島文理大学の学生2名、高校生1名、ファシリテーターとして徳島文理大学短期大学部の川道先生が参加した。


モデルハウスは吉野川市鴨島町にあり、スタイリッシュなデザインの平屋で、真正面から見ると、太陽光パネルをどこに設置しているのかが分からないほどの薄型だった。
はじめにモデルハウスを見学し、家族形態の変化などに合わせた間取りや窓の位置など、こだわりのある建築に、学生も大きく頷いていた。
本プロジェクトで制作する2本目の動画は、「アシストゼロソーラーを実際に使用して、電気料金はどのような変化があったのか」を伝えることが目的である。
参加学生は撮影場所やインタビューの内容を、絵コンテに沿って確認し、以下の順番で撮影。

【(株)シンプルの高根社長と学生のインタビュー】
・質問1
<学生>アシストゼロソーラーを実際に使用して、電気料金はどのような変化がありましたか。
<社長>太陽が出ている間は、全く電気を買う必要がなくなったので、大幅に電気代が削減されました。また、余った電気を売ることができるので、経済的なメリットが大きい。
・質問2
<学生>再生可能エネルギーを利用した太陽光発電を設置して、何か意識は変わりましたか。
<社長>太陽の光は無料です。無料で使用できる太陽の光で、電気が作れることを強く実感しました。
また、太陽光発電を初期費用0円で設置できることを、家づくりの際に提案したいと思っています。

学生は、インタビュアーと撮影、(困ったときの)カンペ係を各々担当し、予定通り撮影。
また、これまでモデルハウスに行く経験もなかったので、現場での立ち居振る舞いや建築家の想いなどを実際に触れることができ、貴重な時間となった。
以上をもって、本プロジェクト2本の動画撮影が終了した。今後は編集作業に移り、学生らしい視点で動画を制作する。


■成果物
動画3本(住宅設備アシスト公式Youtubeチャンネルにて公開中)
プロジェクト後記
今回のプロジェクトでは、住宅設備アシストの「県内の方に、より環境問題やSDGsに興味を持ってもらい、太陽光発電0円設置サービスの利用を促進する」という課題に対し、2年間にわたってプロジェクトに取り組んできました。最終的には、現在約9割の方が利用している動画サイト「Youtube」の住宅設備アシスト公式アカウントで投稿・発信できる動画を制作しました。動画の企画・撮影・出演・編集まで、学生主体で行いました。