課題
ハレルヤのお客様は年齢層が高く減少傾向。さらに箱物のお土産需要の低下もあって、今後どのように顧客を拡大すればいいか悩んでいる。そこで今回ミラトクに参加し、若者が日常的に利用しているインターネットコンテンツ(SNS等)を通じて若い世代のファンを増やす方法を知りたいと考えている。
参加者
大学生2名(徳島文理大学)、高校生3名(徳島商業高校)
●ファシリテーター (進行役)
吉川 友規 先生(徳島文理大学総合政策学部総合政策学科)
フューチャーセッション
●実施日:(計4回)2023年2月6日(月)・20日(月)・27日(月)・3月13日(月)
第1回
2023年2月6日(月)16:30〜 ●場所:徳島文理大学 ●参加者:大学生2名・高校生3名
若い世代に興味を持ってもらう方法を考える
まずは、メンバーの顔合わせと、プロジェクトの趣旨の説明を行った。このプロジェクトでは、SNSやYouTubeを通じて、特に若い世代に対する顧客層を開発・拡大するという課題を解決することを目標としている。
ハレルヤの方からSNSアカウントの利用状況や、登録者の現況を説明していただいたうえで、普段のSNSの利用の仕方という点や、SNSを利用しているときにどのような投稿に注目するのかという点、そして、どのような投稿であれば多くの人に見てもらうことができるのかという点について、意見交換を実施した。
話し合いの結果、参加学生からは、情報を積極的に得る場合には、ネット検索などを通じ、検索結果からSNSの投稿に行き着いており、逆に、自分から積極的に検索を行わない場合には、ハッシュタグから関連する投稿として表示されたものを見る、興味がある投稿は文字情報よりも、どちらかというと画像や動画(YouTubeやTikTokなどのショート動画を含む)であるという意見が出た。
また、ハレルヤなどのお菓子を提供する会社の投稿の場合には、料理の製造過程を撮った動画が気になるという意見があった。
第2回
2023年2月20日(月)16:30〜 ●場所:徳島文理大学 ●参加者:大学生2名・高校生3名
動画の具体的内容を決定する
第2回のセッションでは、ハレルヤの認知度を上げるために動画を撮影するとして、どのようなイメージの動画を撮影すれば良いかを、ネット上で公開されている企業のCMやPR動画、店舗で提供される料理の作成過程を撮影した動画などを参考にしながら話し合いを行った。
その結果、ハレルヤのキャラクターである「ハレたん」を登場させながら、ハレルヤ本店にある体験型スイーツキッチンで、「オリジナルたぬきケーキ作り」を行う動画を撮影することに決定した。また、動画の撮影の下準備として、絵コンテを作成することとした。
第3回
2023年2月27日(月)16:30〜 ●場所:ハレルヤ本店 ●参加者:大学生2名・高校生3名
動画の撮影
2月27日に行われた動画の撮影では、松茂にあるハレルヤ・スイーツキッチンを訪れ、作成した絵コンテをもとに事前の打ち合わせを実施。ハレルヤのスタッフの方に協力していただきながら、お手本のケーキ作りと、ハレたんの着ぐるみのカットを撮影。また、学生によるケーキ作りの様子を撮影し、無事に店舗での撮影を完了した。
第4回
2023年3月13日(月)16:30〜 ●場所:徳島文理大学 ●参加者:大学生2名・高校生3名
SNSへの投稿動画の編集
前回撮影した動画データを確認しながら、1分のYouTubeショート動画にまとめる方法を打ち合わせた。絵コンテから多少の変更はあったものの、高校生がナレーション音声を録音し、大学生が動画の編集を担い、視聴者がテンポよく見られるよう早送りなどを活用しながらたぬきケーキ作りに興味を持ってもらうよう意識した。
■成果物
プロジェクト後記
今回のプロジェクトでは、ハレルヤの「若い世代にPRしたい」というお悩みをもとに、YouTubeショート動画という媒体の選定、企画(絵コンテの作成)~撮影・編集まで、全て学生主導で実施しました。
プロジェクト後の感想は次の通りです。
【学生の感想】
●企業の課題や展望について、実際に働く職員の生の声を聞き、解決策を考えていくという貴重な経験ができた。
●自分たちが最も使うSNS媒体は何か?どのような構成の動画が興味を引くのか?
意見交換を重ねることで、企画力や決定力が得られた。
【ハレルヤの感想】
●普段あまり接することのない学生達の意見を取り入れ、今まで制作していなかった新しい媒体(YouTubeショート動画)にチャレンジすることができた。
●学生という第三者の目線が入ることで、自社の製品やサービスの長所を改めて認識できた。