戦後、公衆衛生の改善や医学の進歩により平均寿命が急速に延伸する一方、疾病全体に占めるがん、虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病などの生活習慣病の割合は急増しており、本県においては、特に糖尿病死亡率が全国で最も高い状況が続くなど、生活習慣病対策は重要かつ緊急の課題となっています。
県ではこれまで、「みんなでつくろう!健康とくしま県民会議」を推進母体に、県民総ぐるみによる「健康とくしま運動」を推進してきました。
このような状況の中、平成19年度には県の健康増進計画である「健康徳島21」の改定、平成20年4月からは「特定健診・保健指導」が実施されるなど、保健衛生を取り巻く環境は大きな転換期を迎えようとしています。
そこで、このような機会を捉え、県民の健康づくりに対する関心をさらに高めるとともに、県民や行政、事業所等が一体となり、「健康とくしま運動」のより一層の推進を図るため、県民一人ひとりの行動の規範、日常生活における取り組み指針として、また、事業所等による個人の健康づくりを支援するための環境整備指針として、「健康とくしま憲章」を平成20年3月26日に制定しました。
憲章は、次の3部により構成されています。
今後、健康づくりに関する各種の会合やイベント等のあらゆる機会を通じて県民の皆様方への憲章の周知に努め、県を挙げての生活習慣病対策をはじめとする「健康づくり」に取り組む機運の醸成を図っていきます。
また、各保健所では、憲章の啓発パネルの貸し出しも行っていますので、ご利用を希望される場合には近くの保健所までお問い合わせください。
健康はすべての人の願いです。
誰もが、心身ともに健康であることを願っています。
ときには命に関わることもある糖尿病などの生活習慣病も、健全な生活習慣を身につけることで予防することができます。
県民の一人ひとりが、健康づくりの主役です。
そして、「みんなでつくろう!」を合言葉に、家庭や地域、職場も応援して、一体となって進めていくことが大切です。
豊かな自然に恵まれ、人情あふれるこの徳島の地で、健やかで心豊かに暮らしていける「健康とくしま」をめざして、ここに、この憲章を制定します。