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大切な方をなくされた方へ

 自殺は遺されたご家族や身近な人などにも深い心の傷を残し、大きな影響を及ぼします。1人が自殺で亡くなると、少なくとも周囲の5~6人に強い影響を与えるといわれています。

 病死や事故死とは異なり、原因のわかりにくさや自ら命を絶つという特性が、遺族や親しい人たちに強い罪悪感や怒りの感情、「なぜ」という答えの出ない自問自答を生み出します。また社会的偏見・忌避により、事実を周囲に言えなかったり、つらい思いを誰かに打ち明ける機会を遠ざけてしまう場合があります。

大切な人を失うと、大きな悲しみとともに「こころ」や「からだ」に様々な変化があらわれます。

身体的な反応・・・
眠れない、食欲がない、疲れやすい、心臓がドキドキする、息苦しいなど。
行動の反応・・・
誰とも会いたくない、周囲に怒りや妬みを感じる、今まで出来ていたことが出来ないなど。
こころの反応・・・
死が現実として感じられない、仕事に身が入らない、やる気が起きない、不安で仕方がないなど。
記念日反応(命日反応)・・・
一旦こころの整理がついたように思えても、亡くなった人との特別な日が近づくと、悲しみがよみがえる。

自死遺族交流会(わかちあいの会)について

 徳島県精神保健福祉センターでは、大切な人を自死で亡くされた方を対象に、交流会(わかちあいの会)を開催しています。それぞれに抱えている想いを語り、互いの気持ちに寄り添い分かち合うことで、自分自身の気持ちを整理したり、これからについて考える場所となるようにと開催しています。お互いを尊重し、プライバシーを守ったうえで進めていきます。匿名でもご参加いただけます。「他の遺族の方々の中でなら話してみてもいいかもしれない」「他の人の話も聞いてみたい」と思われる方も、どうぞご参加ください。

 また、当センターでは個別のご相談もお受けしています。つらい思いを自分の胸にしまっておかず、専門機関に相談したり、誰かに話したり思いを分かち合ってみませんか。また、周囲の人も、上記のような状態・サインに気が付いたら、専門家への相談を助言してください。