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「海部の樵木林業」県内初となる「林業遺産」登録!

 海部郡に古くから伝わる「樵木林業(こりきりんぎょう)」が、一般社団法人日本森林学会が選定する「2017年度林業遺産」として平成30年5月29日に登録されました。

・樵木林業とは

 美波町の日和佐川や牟岐町の牟岐川流域などで、江戸時代に始まり、燃料革命以前の昭和40年代頃まで約600戸によりこの区域内で広く実施され、炭や薪に使うカシ、シイ、ウバメガシ等の常緑広葉樹林で発達しました。

 一度に多量の材木を確保できる皆伐ではなく、択伐により山林を適切に管理し、原木を切り出した後の斜面を搬出路として利用して木馬で山土場まで運搬した後、水運により河口まで搬出する独特の方法です。

 大消費地である近畿地方での需要を背景に、農閑期の副業的な仕事として、農家の生活や地域の経済に大きく貢献してきましたが、スギ・ヒノキの急拡大と薪炭需要の激減により、現在は数軒が行うだけになっています。

・林業遺産とは

 日本森林学会が平成25年度に100周年記念事業として創設し、将来に渡って記憶・記録される林業技術等として選定しているもので、これまでに「木曾森林鉄道」や「吉野林業」など23件が登録されています。

 今回は「海部の樵木林業」のほか、京都の北山林業など8件が新たに登録されました。

樵木林業の林業遺産登録証
林業遺産認定証
樵木林業の特徴である斜面を利用した搬出路
斜面を利用した搬出路