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平成21年度第2回徳島県森林CO2吸収量認定委員会を開催しました

徳島県では平成21年6月より「とくしま協働の森づくり事業」がスタートしました。この「CO2吸収量認定委員会」は、協働の森づくり事業で整備した森林において、CO2吸収量を評価・認証するために設置した第三者の委員会です。委員は次の4名の方です。

会長 西正二委員 徳島県森林組合連合会副会長理事

副会長 河口洋一委員 徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部准教授

飯山直樹委員 (株)エコー建設コンサルタント技術管理部技術開発課課長代理

佐々木隆雄委員 徳島県木材協同組合連合会副理事長

◇第2回徳島県森林CO2吸収量認定委員会

平成21年12月15日10時30分から森林林業研究所会議室において、西委員、河口委員、飯山委員、佐々木委員、オブザーバーとして実践型地球温暖化対策推進支援事業に携わっておられる小串研究員、(社)徳島県林業公社、徳島県関係者で開催しました。議事と内容については次のとおりです。

(1)徳島県におけるCO2吸収量算定式について

算定式は全国的に使用されている次の算定式を用いる予定です。

森林による二酸化炭素吸収量=森林面積×幹材積の成長量×拡大係数×容積密度×炭素含有率×二酸化炭素換算係数

今回は、特に「幹材積の成長量」について活発な意見が交わされました。幹材積の成長量は従来の徳島県林分収穫表より算定するのか、最新のシステム収穫表で算定するのか。また従来の収穫表で算定する場合、地位級(上・中・下)の判断は森林簿によるのか、現地調査によるのか等々。次回の会議ではそれぞれのやり方で算出して比較検討することとしました。

(2)徳島県におけるCO2吸収量の認定期間と他県の状況について

吸収量の認証期間は間伐5年、植栽20年として検討していましたが、植栽20年は不確定な要素が多すぎるとの意見から、植栽も5年または協定期間、と変更しました。

(3)とくしま環境県民会議との連携について

とくしま環境県民会議のカーボンオフセット推進検討会と連携をとりながら、平成22年度以降に徳島県版のカーボンオフセット認証システムの確立を目指します。

(4)今後の委員運営スケジュール(案)について

今後1月~2月に第3回委員会、3月上旬に第4回委員会を実施し、3月中旬に協力企業に対してCO2吸収量証明書を交付予定です。

(5)現地視察森林の概要について

第1回協定の森林5地区、第2回協定の森林5地区、前年度事業協定の森林2地区の計30.6haについて吸収量を認定することとなりました。

(6)現地視察

神山町阿野の森林(阿波銀行の寄附)と吉野川市川島の森林(損保ジャパンの寄附)について現地調査を行いました。

対象森林神山町阿野対象森林吉野川市川島