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台風の接近に伴う大雨、強風に対する農作物等の管理対策について

令和元年8月14日
徳島県立農林水産総合技術支援センター
高度技術支援課

 ※大雨中は,非常に危険なので,用排水路には近づかないでください。

〈共通事項〉
1)事故防止の観点から,ほ場の見回り等については,気象情報を十分に確認し,台風通過後の増水にも,十分注意して行ってください。
2)台風通過前後に,薬剤を使用する際には,ポジティブリスト制度への対応を念頭に,農薬の使用基準を遵守し,周辺への飛散低減対策を講ずるとともに,適時適切な散布を行ってください。
3)今回の台風は多いところでは,1,000ミリを超える大雨となる恐れがあります。土砂災害,低地の浸水,河川の増水や氾濫を十分警戒し,あらかじめ安全な時期に農機具等を高い所に移すなど被害防止に努めてください。

1.水稲
〈事前対策〉

1)成熟期に達しているものは,すみやかに刈り取りましょう。
2)刈り取りが終了している場合は,稲わらが流出しないよう,すき込みましょう。
3)排水路,排水口の整備点検をし,周辺の除草,ゴミの除去を行いましょう。
4) 出穂期から出穂直後のほ場では深水管理とし,台風通過時の気圧低下による急激な蒸散や,暴風による傷みを防ぎましょう。

〈事後対策〉
1)冠水した水田では,すみやかに排水に努めるとともに,流れ込んだゴミ,木片など,刈り取り作業に支障のないように除去しておきましょう。
2)台風の通過後は出来るだけ新しい水を引き入れ,生育の回復をはかりましょう。
3)いもち病,白葉枯病などが発生する場合があるので,発生状況を把握し,適切に防除しましょう。
4)倒伏すると穂発芽しやすい状態になるため,できるだけ早く刈り取りましょう。
また,水分の多い籾は急激に乾燥すると品質が低下するので注意しましょう。

2.野菜
〈事前対策〉
1)施設野菜

(1)ハウス栽培では,取り付け金具の締め直しやハウスバンドの固定,側杭の補強を 行うとともに,防風ネットなどをよく点検しておきましょう。
強風時にはハウスを密閉し,換気扇を作動させましょう。
(2)ハウス周辺に排水溝を設けておきましょう。

2)露地野菜
(1)いちご等の育苗中のものは,寒冷紗等でべたがけ被覆しましょう。
(2)夏秋ナス等の果菜類は,支柱および防風ネットを補強するとともに,Mサイズ以 上の果実は,収穫しておきましょう。
(3)冠水や浸水のおそれのあるほ場は,溝切りや排水溝の清掃をしておきましょう。

〈事後対策〉
1)冠水,浸水したほ場は,早急に排水に努めましょう。
2)べたがけ資材で被覆していたほ場は,速やかに資材を除去しましょう。
3)風雨による土の跳ね上げや冠水による汚れがみられる場合は,薬剤散布を兼ねて水洗し,病害の発生を防ぎましょう。
4)夏秋ナス等の果菜類は,風雨害によって傷ついた葉や果実を取り除きましょう。
5)株元が露出したり,降雨により土壌が締まっている場合は,天候の回復を待って,株元へ土寄せするとともに,畦全体を軽く中耕して通気性を良くしましょう。
6)樹勢の回復を図る場合は,葉面散布を行いましょう。
7)肥料の流亡が考えられる場合は,樹勢回復後,速効性の肥料を追肥しましょう。
8)施設栽培では,風が弱まった時点で速やかに換気を行い,天候回復後の高温障害の発生を回避しましょう。

3.果樹
〈事前対策〉

1)風が当たりやすい園地は,防風ネット等を予め設置しておきましょう。
広い園地は,園内を区切って防風ネットを設置しましょう。
2)なし,ぶどう等の棚栽培は,支柱等を設置して落果や擦傷を防止しましょう。
3)幼木等の倒伏しやすい樹は,支柱を立てて固定し,倒伏を防止しましょう。
4)排水溝の設置と清掃を行いましょう。
5)ハウス栽培で,ビニールや防風ネットを被覆している場合は,取り付け金具の締め直しやハウスバンドの固定,側杭の補強を行いましょう。
ハウス周辺に排水溝を設けましょう。
強風時にはハウスを密閉し,換気扇を作動させましょう。

〈事後対策〉
1)園地の溝切りや排水溝の清掃を行い,速やかな排水に努めましょう。
特に,果実が結実している,ぶどう,なし,かき,みかん,すだち等は,早期排水 と土壌乾燥に努め,湿害の発生を回避しましょう。
2)落果や生傷果,腐敗果は園外に撤去しましょう。
3)枝が折れた場合は,切り直して癒合促進剤を塗布しましょう。
太い枝の分かれ目が裂けた場合は,縄などで縛り癒合を促進しましょう。
4)倒れた樹は,立て直して支柱等に固定し,土寄せしましょう。
5)冠水した温州みかんは,清水で洗い流した後,褐色腐敗病の防除を行いましょう。
6)かんきつのかいよう病,黒点病等は,風雨によって発生が助長されるので,防除基準に沿って適宜防除しましょう。

4.花き
〈事前対策〉

1)ほ場の排水対策を行い,冠水,湿害の発生を回避しましょう。
2)露地花きはネット等の支柱を増強し,倒伏を防ぐとともに,必要に応じて周囲に防風ネット等を張り,風による損傷を軽減しましょう。
3)鉢育苗中の苗等は室内に取り入れたり,ネットをかけるなどして鉢の飛散や茎葉の損傷を防ぎましょう。
洋ランの山上げ場では,鉢が棚から転落しないように固定等に努めましょう。
4)施設栽培では,ハウスバンドの締め直し,側杭の補強などハウスの点検・補強を行い,強風時にはハウスを密閉し,換気扇を作動させましょう。

〈事後対策〉
1)冠水したほ場は速やかに排水し,中耕を行って湿害による根の傷みを抑えましょう。
2)キク等で倒伏したものは,茎曲がりを防ぐために速やかに株元から起こしましょう。また,折れ枝等を整理しましょう。
3)生育中の花き類で,風雨による土の跳ね上げや冠水による汚れがみられる場合は,薬剤散布を兼ねて水洗し,病害の発生を防ぎましょう。
4)防風対策で室内に取り入れた苗等は台風通過後早めに戻し,防風対策でべたがけしたネット等も除去しましょう。
5)転倒・転落した鉢は速やかに復旧手当を行ったのち,病害防除のため,薬剤散布を行いましょう。
6)施設栽培では,風が弱まった時点で速やかに換気を行い,天候回復後の高温障害の発生を回避しましょう。
7)湿害等の影響で根が弱っている兆候がみられる場合は,適期に液肥の葉面散布を行いましょう。

5.畜産
〈事前対策〉

1)畜舎,屋根,カーテンなどを点検し,家畜に被害のないようにしましょう。
トタンなど風で大きな音を出す場合,家畜に不安感を与えるので早目に修理しましょう。
2)飼料置き場,堆肥舎などを点検し,濡れたり流出しないようシートで覆いましょう。

〈事後対策〉
1)畜舎内への浸水が発生し,病気の発症等が疑われる時は直ちに診療を受けましょう。
2)畜舎や堆肥舎,糞乾燥ビニルハウス等が破損した場合早急に補修を行いましょう。

6.飼料作物
〈事前対策〉

1)ほ場の排水対策に努め,湿害の発生を回避しましょう。

〈事後対策〉
1)ほ場にたまった濁水はできるだけ早く排水しましょう。

徳島県農作物管理対策問い合わせ先一覧
所属 管轄区域 住所 電話
高度技術支援課 全県域を担当 名西郡石井町石井字石井1660 088-674-1922
徳島農業支援センター 徳島市,小松島市,勝浦郡,名西郡,名東郡 徳島市新蔵町1丁目67 088-626-8771
鳴門藍住農業支援センター 鳴門市,板野郡 板野郡藍住町東中富字朏傍示29 088-692-2515
阿南農業支援センター 阿南市,那賀郡 阿南市富岡町あ王谷46 0884-24-4182
美波農業支援センター 海部郡 海部郡美波町奥河内字弁才天17-1 0884-74-7491
吉野川農業支援センター 吉野川市,阿波市 吉野川市川島町宮島字南中須736-1 0883-26-3971
美馬農業支援センター 美馬市,美馬郡 美馬市脇町猪尻字建神社下南73 0883-53-2314
三好農業支援センター 三好市,三好郡 三好市池田町字マチ2415 0883-76-0654

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