〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
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県では、令和6年8月2日(金)、こどもと保護者のウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に幸せな状態)の観点から、「多様な居場所」の選択肢があることの重要性や、こどもの気持ちを尊重した関わり方について考えるトークイベントを開催しました。
トークイベントについて、徳島県チャンネルで配信中ですので、是非ご視聴ください。
視聴はこちらから
また、現在、不登校のこどもの保護者と連携し、教育支援センターやフリースクールなど、「多様な居場所」の情報をまとめた冊子作成を目的として、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを実施しています。
引き続き、みなさまのご支援よろしくお願いします。
寄附専用サイトはこちらから
1.日時
令和6年8月2日(金)15:30~16:30
2.場所
とくぎんトモニプラザ大会議室(徳島県青少年センター)
徳島市寺島本町西1丁目5番地 アミコビル東館9階
3.トークテーマ
『一人ひとりが みんなたいせつ』
4.登壇者
パネリスト :不登校のこどもと保護者
コメンテーター :児童文学作家くすのきしげのり先生
ファシリテーター:鳴門教育大学大学院木村直子准教授
5.主な発言
【パネリスト】
・自分が悩んでいたときに助けられたのは、不登校を経験した保護者とのつながりや、自分の気持ちを分かってもらえる居場所の存在だった。
・身近に不登校の家庭があればつながりたいと思っていたが、知る術がなかった。インターネット上ではたくさんあるが、地域でどう過ごしているのか、身近に進路について相談できる相手が欲しかった。こどもがずっと家にいる状態では、保護者も相談相手がおらず孤立してしまう。
・保護者が元気になった先に、こどもたちの元気がある。保護者に「多様な選択肢」を届けられるよう、冊子の作成に向けて活動を行っている。
・こどもには、学びたい、友達と過ごしたいという思いがある。人との関わりを絶ちたいのではなく、安心できる居場所を求めていると感じる。
・不登校になった当時を振り返ると、小学校は行けて当たり前だと思ってしまっていた。当時のこどもの気持ちについて、時間が経ってから分かることもあった。誰も自分のこどもが不登校になると思っていないから、誤った対応をしないためにも、こどもとの関わり方について知っておいた方がよい。
・こどもの成功体験を増やしてあげたい。学校に行かないという選択をしているこどもの中には、周りのこどもと比較をされて傷ついた経験を持っているこどもがいる。こどもの得意なことを披露できる場があると、それぞれの個性が見えてくる。
【コメンテーター】
・言葉にできづらい様々な気持ちについて、話せる仲間や話せる場があるということを、学校やこどもに関わる大人が伝えていくということが大事。
・協力的な関心や共感的な理解を持ってもらうために、こどもや保護者の声を発信していくことが大切。クラウドファンディングも一つの手段として意味がある。
・こどもがなかなか自分の気持ちを伝えられない場面がある。そういった時、こどもが色々な絵本や作品に触れる環境があれば、こどもが好きな絵本や作品の中に、こどもの思いを知る手がかりが見つけられるのではないか。
・こどもは未熟な大人ではない。こどもはこども時代をしっかりと生きている。生きる場としてフリースクールなどがあるということをしっかりと発信していくべき。
【ファシリテーター】
・学校での対応方法について、それぞれのこどもに合っているかどうか、という視点が必要。
・こども一人一人が尊重される環境が大切。大人がこどもと色々な気持ちを共有し、率直に話せることは居場所として重要な役割。
・こどもが自分の思いを語る機会や場は尊重されるべき。自分の思いを表現できない苦しさを抱えるこどものそばで、肯定的に寄り添う大人の存在が必要。
徳島県では不登校児童生徒数が6年連続で増加しており、不登校のこどもの保護者からは、「学校に行けない・行かない」ことで、こどもと保護者の双方が悩み、不安・孤立感を抱えているといった声が寄せられています。
このたび、「こどもの支援は保護者の支援から」という視点で、保護者目線で相談・支援先や多様な学びの場の選択肢につながる冊子作成を目的としてふるさと納税を活用したクラウドファンディングを実施中です。
是非、皆さんのご支援をよろしくお願いします!
クラウドファンディングについて、詳しくはこちらをご覧ください。
夏休み明け前後の8月下旬から9月上旬は、新学期の開始を控え、こどもが精神的に不安定になる傾向があり、社会全体での見守りが、特に必要な時期となっております。
そこで、8月19日(月)から9月3日(火)の16日間を、こども食堂などの「こどもの居場所」の集中開催期間とさせていただき、その期間内に「こどもの居場所」を開催し、共同メッセージを記載したメッセージボードの掲示や、共同ハッシュタグによるSNS発信などを通じて、一緒に「こどもに寄り添う」居場所の存在を発信する取組を行っております。
詳しくはこちらをご覧ください。