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令和3年度第1回試験研究評価委員会評価結果(事前評価)

令和3年度第1回徳島県立保健製薬環境センター試験研究評価委員会

事前評価結果

〈課題名〉「いわゆる健康食品」中の医薬品成分の一斉分析法の検討

評価結果1
総合評価
採点結果(出席全委員の総合評価点の平均点)
4.4点(5点満点)
評価結果2
評価項目ごとの採点結果。点数は、出席全委員の平均点。
評価項目 必要性 目標 研究内容 手法
採点結果(5点満点) 4.7点 4.6点 4.1点 4.0点
試験研究評価シート
主なコメント

○・「いわゆる健康食品」中に含まれる医薬品成分の一斉分析法の開発は、健康被害の未然防止という観点から、ニーズを踏まえた研究内容である。
・より具体的な目標設定が望まれる。
・医薬品成分の構造の一部が改変された化合物を迅速に検出、同定することは極めて困難と考えられるが、質量分析における特徴的なフラグメントイオンのライブラリーを構築するなど、化学構造推定のための新規手法の創出が期待される。

○この研究を通じて医薬品成分分析のためのノウハウを確立することは、違法な製品から県民の健康を守るために非常に重要な研究テーマである。ただ、このような全国民の健康に関わる試験調査が各県独自で行われていることに驚いた。標準品の入手をはじめサンプル調整や分析のプロトコルなども、すでに確立されている機関と共同で行えば、より効率的に実用化に繋げられると思われる。

○必要な検討だと思いますので、ぜひ進めていただければと思います。県内のドラッグストアなどに置いている商品に、違法に医薬品成分を使用している可能性があることに驚きました。店がどのような基準で仕入れているのかも謎ですが、健康被害が起きないための取り組みで素晴らしいと思います。

○健康であることを求めて、「いわゆる健康食品」を利用し、かえって健康を害することは、あってはいけないことであるが、実際におこり得ることでもある。それを防止し、県民の健康維持に貢献する研究と考える。

○最新の分析技術の取得、近年の健康食品の傾向にあった検査体制の構築を目指しており、県民の健康被害未然防止という使命にふさわしい研究課題と考えます。

○本研究は、「いわゆる健康食品」に該当する食品に含有される有害な物質の検査に関する分析手法を検討するもので、必要性の高いテーマであると言える。目標設定は適切と思われ、成果が期待される。研究内容には、業務に研究成果を適用する際のフィージビリティースタディを含めると良い。手法については制限もあるかと思うが、必要な水準の成果が得られるよう工夫して進めていただきたい。

○痩身系の健康食品の中に医薬品が入っており健康被害が起こったことを知らなかったので、今回の研究で、強壮系の「いわゆる健康食品」の中に医薬品成分が入っていることを同定して健康被害を防ぐことは必要と思われる。シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィルは患者さんに調剤し、指導するときでも併用薬に注意すべき医薬品であることから、誰にでも購入できる健康食品に入っていることは許されるべきではない。抽出方法、同定方法はまだこれからと思いますが県民の為に、是非とも頑張ってほしい。