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エムポックス(サル痘)について

1 エムポックス(サル痘)について

エムポックスは、1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトでの初めの感染が確認された、オルソポックスウイルス属のエムポックスウイルスによる感染症で、中央アフリカから西アフリカにかけて流行しています。

日本では感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)において、4類感染症に指定されています。

※令和5年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。

2 主な症状

潜伏期間は、通常6~13日(最大5~21日)とされています。

潜伏期間の後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が0~5日程度続き、発熱1~3日後に発疹が出現します。

皮疹は顔面や四肢に多く出現し、徐々に隆起して水疱、膿疱、痂皮となります。

多くの場合2~4週間持続し自然軽快するものの、小児例やあるいは曝露の程度、患者の健康状態、合併症などにより重症化することがあります。

3 治療・予防法

対症療法となります。

天然痘ワクチンにエムポックスの発症予防効果があると考えられています。(我が国では1976年以降、天然痘のワクチンの接種は行われておりません)。

4 感染経路

アフリカに生息するリスなどの齧歯類をはじめ、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触により感染します。

ヒトからヒトへの感染経路は、主に感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む。)、患者と近くで対面し、長時間の飛沫にさらされた場合、患者が使用した寝具等に触れた場合により感染します。

5 感染を疑ったら

エムポックスを疑う症状が見られた場合、最寄りの医療機関に相談してください。

受診の際は、自家用車など他人との接触をなるべく避けられる交通手段を用いるか、やむを得ず公共交通機関を利用する場合は、マスクの着用や発疹部位をガーゼなどでおおう等の対策をしてください。また、比較的空いている時間帯やスペースを選ぶなど、他人との接触を避けるよう行動してください。

6 医療機関の皆様へ

エムポックスは、感染症法において、4類感染症(全数把握疾患)に分類されています。

エムポックスを疑う事例の発生がありましたら、「直ちに」最寄りの保健所まで御連絡ください。

検査によりエムポックスウイルスが確認された場合は、発生届の届出が必要です。

各保健所連絡先
保健所名 所在地 電話番号
徳島保健所 徳島市新蔵町3丁目80 088-602-8907
吉野川保健所 吉野川市鴨島町鴨島106-2 0883-36-9018
阿南保健所 阿南市領家町野神319 0884-28-9874
美波保健所 海部郡美波町奥河内字弁才天17-1 0884-74-7374
美馬保健所 美馬市穴吹町穴吹字明連23 0883-52-1018
三好保健所 三好市池田町マチ2542ー4 0883-72-1123