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ダニによる感染症(SFTS、日本紅斑熱、つつが虫病)についてー徳島県感染症情報ー

ダニによる感染症について

ダニにかまれることによって、感染症にかかることがあることが知られています。

徳島県では、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」「日本紅斑熱」「つつが虫病」の発生が確認されています。

これらの感染症は、草むらややぶなどに生息している一部の「マダニ類」「ツツガムシ類」にかまれることによって感染します。

(「ダニ」といっても、食品などに発生するコナダニや、衣類や寝具に発生するヒョウヒダニなど家屋内に生息するダニとは種類が異なります。)

ダニによる感染症にかからないためには、ダニにかまれないことが重要です!

マダニ(吸血前:3~8mm)

マダニ(吸血後:1cm以上)

動物の皮膚に口器を刺すマダニ

ダニにかまれて感染する疾患

徳島県で確認されている疾患について
疾患名 病原体 媒介するダニ 潜伏期間 症状・特徴
日本紅斑熱 日本紅斑熱 リケッチア マダニ類 2 ~ 8日 突然の高熱・倦怠感・頭痛・発疹・刺し口
重症熱性血小板減少症候群(SFTS) SFTS ウイルス マダニ類 6 ~ 14日 発熱・消化器症状(嘔吐、下痢、腹痛など)・重症化すると死亡することがある
つつが虫病 つつが虫病 リケッチア ツツガムシ類 (ダニの一種) 5 ~ 14日 発熱・発しん・倦怠感・頭痛・リンパ節の腫れ・刺し口

ダニにかまれないために

畑、野山、草むらなどのダニの生息場所で活動する場合

肌の露出を少なくする服装で活動しましょう!

ポイント1:長袖・長ズボンの着用

ポイント2:帽子・手袋・長靴の着用(服や靴は、明るい色ですべりやすい素材を選ぶと、ダニが付着しにくく、付着しても見つけやすいです。)

ポイント3:首はタオルを巻くかハイネックを着用

ポイント4:袖口は手袋に入れる、上着の裾はズボンに入れる、ズボンの裾は長靴に入れる

ポイント5:ダニ類に効果のある虫よけスプレー(DEETを含む)を補助的に使用(製品や発汗等の影響で持続効果が異なります。)

その他にも、つぎの点を心がけましょう。

・タオルやぬいだ上着などは直接地面に置いたりしない

・地面に直接座ったり、寝転んだりせず、敷物やイスを使う

活動時の服装

活動した後には

ダニにかまれていないか確認しましょう。

(ダニにかまれても、痛みやかゆみはあまりなく、気づかないことが多いようです。)

ダニにかまれたら

マダニは満足するまで数日間以上吸着し血を吸い続けるので、見つけたら早めに取り除くことが肝心です。

できれば病院(皮膚科)でとってもらうのが無難ですが、自分でとる場合、つぶさないよう先の細いピンセットなどでつまんで取り除きましょう。(つぶすとダニの一部が体に残ったり、病原体が侵入したりすることがあります。)

ダニにかまれたと気付かないこともあるので、野外で活動した数日~2週間後に、疑わしい症状(発熱、発疹、嘔吐・下痢等の消化器症状等)が現れた場合は速やかに医療機関を受診してください

医療機関を受診するときは、「野山等に出かけた」または「ダニにかまれたかもしれない」ことを伝えてください。

(ウイルスなどの病原体をもつダニは一部です。かまれたら必ず病気になるわけではありません。)

徳島県のダニによる感染症の発生状況(過去10年間)

年別発生状況

年により報告数は異なりますが、徳島県では毎年患者発生が報告されています。

ダニ媒介性感染症年別発生状況

月別発生状況

例年4月~1月の長期にわたり発生がみられます。最も多いのは9月となっています。

ダニ媒介性感染症月別発生状況

関連リンク先

※下記ページは、別ウィンドウで開きます。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)【外部サイト:国立感染症研究所】

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について【外部サイト:厚生労働省】

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A【外部サイト:厚生労働省】