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令和4年1月22日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 よろしくお願いします。

(知事)
 それでは、新型コロナウイルス感染症の発生につきまして、公表させていただきます。
 いよいよこの日が来るということでありますが、昨日1月21日、県内におきましては、80名の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されました。
 公衆衛生上の観点から、感染された方がお住まいの市町村名および都道府県名の内訳を公表させていただきます。徳島市43名、鳴門市5名、小松島市1名、阿南市6名、吉野川市5名、阿波市1名、美馬市2名、勝浦町1名、石井町1名、海陽町1名、松茂町1名、北島町3名、藍住町4名、板野町1名、上板町1名、北海道1名、東京都1名、大阪府1名、福岡県1名となります。
 また、主な感染経路につきましては、濃厚接触者または接触者が25名、クラスター関連が15名、県外が2名となります。
 その他、感染者の年代や主な行動歴、症状の程度など詳細につきましては、記者の皆様方のお手元に配布させていただいている資料をご参照願います。
 それでは、これを受けまして、「とくしまアラート」にかかる指標の公表をさせていただきます。
 指標は2つです。まず1つ、最大確保病床の使用率263分の49、18.6パーセントとなります。2つ目、重症者用病床の使用率は、ゼロとなります。
 それでは、続きまして、過去に発生したクラスターについて、感染者に動きがございましたので、発表させていただきます。こちらをご覧いただきます。
 
(パネル「クラスターの状況」を掲示)
 
 クラスターの状況といって、変わったのは2つ。1つは、「64例目高等学校関連クラスター」ということで、生徒の方で3名、二次感染が6名、9名を加えて58名となります。
 また、「67例目屋内スポーツ活動関連(クラスター)」につきましては、参加者が1名、そして、二次感染および三次感染5名、合わせて6名を加えて42名の関連クラスターということになります。
 さて、昨日、東京都の新規感染者数が9,699名、1万(人)に迫ると、また、大阪府につきましては、6,254(名)、各地で過去最多を更新、そして全国の新規感染者数も49,854人、4日連続で過去最多を更新したところであります。
 このような全国的な感染拡大のあおりを受けまして、本県におきましても8月26日に64名の新規感染者の発表をさせていただいて以来、149日ぶりに、過去最多の感染者を更新することとなりました。
 このことを踏まえまして、県といたしまして防御体制、検査体制、こうしたものをしっかりとということで、先手先手の体制強化を図るために、1月20日時点で「レベル2」「感染警戒・後期」当然その時には「前期」なんですが、後期の体制、相当として、142名の保健所の体制を取らせていただいておりましたが、今回、過去最多を記録したことによりまして、「(とくしま)アラート」の「特別警戒」こちらに相当する180名体制に移行することと明日からいたします。
 今後もより緊張感をもって対策にあたって参り、様々な対応、特に積極的疫学調査などが中心となって参りますが、県民の皆様方におかれましては、引き続き、基本的な感染防止対策の徹底にご協力をいただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。
 なお、現在、感染拡大の要因となっている「オミクロン株」につきましては、基本的な感染防止対策が有効である、正しく恐れようと、このように専門家の皆さんが言われている訳でありますが、過剰に恐れすぎる必要はない訳ではありますが、少しでも気を抜くとかかってしまう、ここがポイントと。基本的な感染防止対策を徹底いただくこと、これが大変重要となります。
 また、過去最多を記録したということで、これまで以上に県民の皆様方には、感染の不安お感じになられることと思いますので、特に無症状の方につきましては、気軽に検査を受けていただける薬局などでの一般検査、また、帰省される方、県外に在住されて、そして徳島県内の大学、短大、高専、専門学校など、こうしたところに来られている皆様方、他の都道府県から本県へ移動される方を対象として、事前PCR検査、無料で検査を受けていただく機会をご用意しておりますし、これまでは1月31日までとさせていただいたものを2月28日まで、1か月間延長させていただいておりますので、是非、ご自身が感染の不安を感じられた際はもちろんのことでありますが、ご家族、ご友人、こうした皆様方にも、こういう制度が徳島県にはあるよ、また今、感染不安の方が、無症状、そして検査を受けたいというのは、全ての都道府県で、この体制が整っておりますので、そうした点についても、お勧めいただいて、積極的にご活用いただくように、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 なお、この際、2点ご報告を申し上げたいと思います。
 まず1点目、高齢者施設の一斉検査についてであります。1月13日に認定された「60例目高齢者施設関連クラスター」に関しましては、地域における感染拡大を防ぐために、同じ市町村に所在する高齢者施設、こちらを対象といたしまして、希望する職員135名の一斉検査を行い、昨日1月21日までに全員の陰性が確認されました。引き続き、強い緊張感をもって対処いたして参ります。
 次に2番目、県主導の大規模集団接種について、「アスティとくしま」での大規模集団接種の予約受付を、来週1月26日水曜日、午前8時30分より開始させていただきます。
 今回は、準備が整った2月1日火曜日から2月5日土曜日、5日間ということにさせていただいておりますが、順次、拡大させていただきます。ということで、こちらをご覧いただきたいと思います。
 
(パネル「県主導の大規模集団接種」を掲示)
 
 県主導の大規模集団接種についてということで、今も申し上げたように2月1日火曜日から5日土曜日、そして、午前は9時から12時、午後は14時から17時ということで、ただし、2月3日木曜日につきましては、夜間19時から21時も実施させていただきます。
 対象者は、県内在住者で3回目の接種券をお持ちの方、会場は「アスティとくしま」となります。
 そして、その受付につきましては、2つの方法がございます。まず、受付開始日は1月26日水曜日、朝8時半からということで、予約専用のコールセンターを使われる場合、0120、フリーダイヤルですね、567‐571、コロナこない、従来と同じ番号ですね。そして、受付時間帯は、朝8時半から夜20時、土日、祝日を含みます。
 またもう1つ、インターネット上でということで、WEB予約、2次元バーコードを用意させていただいておりますので、もちろんインターネットですから、これは24時間対応可能と。
 なお、使用するワクチン、こちらにつきましては、武田モデルナ社製のワクチン、モデルナですね。
 そして、当日お持ちいただく物については、3回目の接種券、そして、身分証明としてマイナンバーカード、また運転免許証などでも結構です。そして予診票。
 また、交通手段につきましては、徳島駅から会場間の無料シャトルバスも運行させていただいておりますので、是非、ご確認をよろしくお願い申し上げたいと存じます。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いをいたします。

県主導の大規模集団接種について(質疑)

(幹事社:徳島新聞社)
 幹事社の徳島新聞です。大規模集団接種について、すごい基本的なことなんですけれど、ブースターに限るということでいいですね。

(知事)
 そうです。3度目です。

(幹事社:徳島新聞社)
 それと対象人数。

(知事)
 それで、あくまでも3度目の接種、こちらについても予防接種法上の接種主体である市町村が主体ということになる。あくまでも県として大規模集団接種はそれを補完するということでありまして、今申し上げた2月1日から5日、この5日間での部分については、約3,000人の枠を用意させていただき、先ほども申し上げたように、順次それ以降の日程を拡大させていただきます。

(幹事社:徳島新聞社)
 人数についても拡大する可能性はあるんですか。

(知事)
 5日間で(約)3,000人ですから、当然、日にちが増えればそれだけ増えると。

(幹事社)
 他社さん何かありましたら。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(読売新聞社 )
 今日、過去最多ということで、知事は以前からピークが大体1月下旬から3週間から4週間ぐらい続くということだったんですけれど、もう少し数が増えていくような傾向かなと思うんですけれども、その辺りご見解を聞かせて下さい。

(知事)
 前回このコロナ会見の時に申し上げたように、やはり我々としては、「オミクロン株」の特性といったものをよくよく知って、もちろんこれは専門家の皆さん方のご意見であったり、あるいは海外での先発例のエビデンス、根拠ですね。これに基づいて、やはり多くの皆さん方に知っていただく必要がある。
 そしてまず1つは、特徴としては非常に感染力が強い。「第5波」の原因となった「デルタ株」これの約3倍と言われている。しかし、強毒性といった観点では、どちらかというと強毒とは一般には言われていない。もちろん既往症を持たれた方であるとか、あるいは、かなりの高齢の方になってくると重篤化する可能性があると指摘されています。
 そして、何よりも大きな特色と言ったものは、感染拡大、特にピークを迎えるまでがものすごく早い。これが今ご質問のあった南アフリカ、その旧宗主国として次に広がったイギリス、こちらの事例では、大体3週間から4週間の3週間に近い側でピークを迎え、また3週間から4週間かけてピークアウト、フェードアウトしてくると。そして10分の1未満になってくる。これがもう既に言われ、今、アメリカがピークアウトし始めたんですね。やはり同じような傾向を3週間から4週間。
 これをもし日本に当てはめた場合、特に徳島であれば1月3日公表分から51日ぶりに陽性者が出たということですので、この時を起点として考えて仮に3週間ということであれば21(日)を足せば、24日来週の月曜日。ここから4週間といえば今度は21(日)にまた7(日)足していきますからね。24(日)か。31(日)ということで、ちょうどこの間にピークを迎えてくるのではないか。日本全体としては、少しこれよりも前に倒れてくるかと思うんですけれどね。
 そういうことで、本県においてもこの2日間、58(名)、57(名)と2日連続で50(名)台が出て、そして今回、80(名)ということで過去最多の64(名)を抜いて過去最多になった。こうしたことは、まさにその傾向に表れている、まさに今ピークを迎えようと徳島もしている。全国は少し早めにそのピークずっときているような感じがするんですけれどね。
 だからこのままいくと、おそらく今日全国の発表は5万人を超える。あるいは東京(都)も1万(人)を超えるんじゃないかという予定がされていますし、これまで本当に少ないと言われた鳥取(県)が100(名)とうとう3桁。高知(県)が昨日107(名)ということですから、こうして考えるともう例外なくどんどん拡がっているということですから。
 我々としては先ほど保健所の体制、つまり様々な手配の関係であるとか積極的疫学調査、ここを止めてしまう、今、東京(都)とか大阪(府)ではもう止めていこうとなってきているんですが、これを止めてしまうと完全にもう「市中まん延」になってしまうということがありますので、ここは保健所の体制を今回の4つの「(とくしま)アラート」に応じて、その前倒し前倒しで対応すると。
 今は「レベル2」こちらの「前期」ということになっているんですが、既にその「後期」の体制ということで、今1月20日段階の保健所体制142名と申し上げたんですが、「レベル3」の「特別警戒」、こちらの今度は体制として、明日から対応していこうと、こうした形をとらせていただいているところでありまして、何としても「市中まん延」というようなことを招かない、そしてクラスターなどについてもなるべく小さい段階で、これを止める。というのは、囲い込みが重要、積極的疫学調査が何よりも重要ということになって参りますので、そうした体制、前倒し、前倒し、こちらでもってなんとしてもピーク、これを低く抑えていく、こうした体制で臨んでいければ、このように考えております。以上です。

感染の傾向について(質疑)

(読売新聞社 )
 もう1点すみません、これまで若い方の感染が多くて軽症、無症状の方も多いですけれど、改めて感染の傾向について、お願いします。

(知事)
 もうまさにお話があったように、若い皆さん方が本当に多いというのが特徴となります。特に20代の皆さん方が一番多い。そして10代から30代までの間、30代以下ですね、ここがもう大半8割というのが傾向ということになって参ります。
 それから症状についても、今日、全部で80名ということですが、無症状が11例、そして軽症が69例ということになっております。ということでお気づきの方もおられると思うんですが、先ほど「(とくしま)アラート」の数値を申し上げました。最大確保病床の使用率、実は昨日までは21パーセントを超えていた訳ですが、今日は18.6パーセント、これだけを見ると実は「感染警戒レベル」の「2」からこれが「1」、「感染観察」こちらの方の数値に入り込んだんですね。それはなぜかと言いますと、実は専門の入院調整のドクターのご判断で入院が4名なんですね。これは高齢者の方がその大半を占める。そして残る76名が宿泊療養、あるいは子どもさんたちも多いということで、自宅療養と、こうした形をとっているんですね。先ほどの症状でもお分かりいただけるかと思うんですが、こうした傾向がありますので、我々としても入院調整のドクターの皆さん方、そうしたご判断もしっかりといただきながら、それぞれの分類にあった皆様方にケアをしっかりさせていただければと、このように考えています。

宿泊療養施設について(質疑)

(読売新聞社 )
 最後ですね、宿泊療養施設、今おっしゃったように宿泊療養者の数が多いんですけれど、数を増やすということはお考えなんでしょうか。

(知事)
 はい、今日の段階で宿泊療養が225(室)、今ご用意をさせていただいている宿泊療養は450(室)ある訳ですから、それを考えると、ちょうど今半分ということですから、これから1週間の戦いになってくると思うんですが、とりあえず今の部分で足りるのではないか。というのは病床の使用率が18.6(パーセント)に今落ちてきていますので、そうした点をしっかりとその様子を見ながら対応していければと考えています。

(読売新聞社)
 ありがとうございます。

保健所の体制強化について(質疑)

(徳島新聞社)
 保健所の体制、先ほど180人体制に明日からするとおっしゃっていたんですが、すみません、これは例えば県民にも分かるように何がどう強化されるかとかいう話は、あるんですか。

(知事)
 先ほど、どんな役割かということで申し上げたように、やはり一番大きいのが各それぞれ陽性患者の皆さん方の積極的疫学調査。もちろんこれだけではなくて、様々な検体を運んでみたりとか、あるいは入院調整のサポートしていくとか多くの仕事があるんですね。ということでこれまでの「第4波」あるいは「第5波」のときに非常に過去最高という数字が出てくると、積極的疫学調査が特に間に合わなくなってくるということで、例えば感染経路不明という形が増えてくるんですね。そうなってくると、いわゆる濃厚接触者であるとか、接触者の特定ができない。その人たちがそのままひょっとするとかかっているかもしれないのに、いろんなところに出歩いてしまう。その人が例えば高齢者施設などの職員などへ、その高齢者施設に持ち込んでしまうということがあるので、直ちに保健所の皆さん方に積極的疫学調査をやっていただいて、そして濃厚接触者、接触者の特定。そして、それぞれの因果関係、感染経路を調べることによってクラスターの認定これも大きいですね。
 これまでも、いろいろな積極的疫学調査を噛み合わせることによって、ある場が浮かび上がってくると、こうした事例もいくつもある訳でして、この積極的疫学調査ができなくなってしまう。既に東京(都)、大阪(府)ができなくなっているんですね。あるいは神奈川(県)をはじめとする東京圏、もう、とてもとても手が回らない。患者さんたちのケアだけでもう手一杯、こうなってきてしまうと「市中まん延」ということになる。となると当然それぞれの国民の皆さん方が不安に苛まれますし、場合によっては業務継続できなくなってしまう。どこでどう出てくるかわからない。ですから保健所の皆さん方が行っていただく積極的疫学調査それも当面だけじゃなくて深掘りをすることによってクラスターの関係がわかってくる。そしてそれを封じ込めなければならない。
 そして病院であるとか、あるいは高齢者施設、こういったものについては地域、ここの深掘りも必要になってくる。先ほど60例目の施設、地域の全数検査を終えて全員陰性である旨、報告させていただきましたが、こうすることによってクラスターなどの芽を早め早めにつんでいく。これが実は保健所の大きな役割ということで、今、保健師さんたちを中心に不眠不休でやっていただいているんですね。
 ということで、これまでの経験のもとで、どういうレベルに警戒レベルがなってくれば、保健所体制を強化するのか。既に事前に定め、しかも、そうなって対応ではなくて先取り、明日からということでいくと、2つ先の体制を前倒しして迎え撃つ。いよいよピークに徳島県も向かっていっているということで、最大戦力でこれを迎え撃つ。こうした形を今とらせていただく。そして迎え撃つ。

(徳島新聞社)
 ちなみにその180人体制というのは過去最大。

(知事)
 最大です。

(共同通信社)
 2点質問があります。1点目が不勉強で申し訳ないんですけれども、保健所の体制を明日から180人体制2つ前倒しにするというお話がありましたが、これ自体は「とくしまアラート」を引き上げるとかそういった意味ではなくて、体制はあくまでも前倒ししたという意味合いでよろしいでしょうか。

(知事)
 結構です。

「まん延防止等重点措置」について(質疑)

(共同通信社)
 もう1点目が今回80人という過去最多の人数を記録したことで、国の方に「まん延防止等重点措置」の適用を要請したり、そういった方針はありますでしょうか。

(知事)
 そこでこの「まん延防止等重点措置」については、これまでの「第5波」こうした経験から、また今回、国が「アラート」を「ステージ」から「レベル」に変えた。徳島も変えたんですね。それでより客観的な基準を設けさせていただきました。
 徳島で「まん延防止等重点措置」これをまず検討し、そして発動する、そのトリガーを引くというのは「感染警戒」「レベル2・後期」つまり例えば2つの指標のうちの最大病床使用率が35パーセント以上、また重症者用の病床使用率が30パーセント以上、ここに差し掛かったときに検討する、そして発動を求める。今の徳島県のレベル、実は昨日まででいくと病床使用率が20パーセントを超えていましたので、ちょうど「感染警戒」「レベル2・前期」ここにあてはまる。ただ重症者はゼロと。しかし、確かに80名という過去最大の患者さん新規感染者を認定したんですが、病床使用率については18.6(パーセント)に今落ちているんですね。しかし、当然のことながら最大の数、あるいはこれからもっともっと増えてくる。これを考えていくとやはりここの段階でレベルを落とす訳にはいきませんので、ここは「レベル2・前期」それを維持ということになりますから、これからいけば当然「まん延防止等重点措置」、ここについての準備を始めるという段階にはまだないと、このようになります。

(共同通信社)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 他にありませんでしょうか。では、ありがとうございました。

(知事)
 はい、ありがとうございます。

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